【合格ラインから】鶴丸高校志望者の併願校はどこがいい?【特待生の基準まで!】
みなさん、こんにちは。
郷中塾の本蔵です。
10月の中頃を過ぎたあたりから急に寒くなりましたね。
私は肌寒さを感じると、
と毎年気が引き締まる思いがします。
さて、みなさんは私立高校入試まで既に2ヶ月あまりということを自覚しているでしょうか?
と言っていたような人も、そろそろ全力疾走を始めなければ取り返しのつかない時期です。
この時期になると良く聞かれるのが、
という質問です。
11月半ば頃から各中学校では受験校決定のための三者面談が行われます。
県立〇〇高校に受験校を変更したほうがいいかもしれません…
といった具合に、県立高校の受験先についての指導は詳しくお話されますが、
というご家庭も多いようです。
鹿児島は第一志望が県立高校という生徒が多いので、併願校である私立高校について尋ねることを忘れてしまいがちですが、学校での面談の際には、
と、担任の先生にご意見をお伺いすることをお勧めしております。
そう思われるかもしれませんが、進路選択はあなたのこれからの人生を決める非常に重要なことです。
2025年3月に受験を控えている、鶴丸・甲南高校志望の受験生のみなさん!
第1回鹿児島市共通テストの結果はどうでしたか?
「夏休み頑張ったのに、合格ラインにはほど遠い…」「このままでは受かる気がしない…」
そのような悩みを抱えながらも、同時に「でも、諦めたくない!」と思っている方は、是非当塾にご相談ください!!
郷中塾はこれまで、あなたと同様の状況にあった先輩達を数多く鶴丸・甲南両校へと導いてきました。
我々は成績不振の原因を突き止め、効果的なアプローチを行い、あなたのポテンシャルを最大限に得点へと反映させます!
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1.併願先の私立高校はだいたい何校受験するものなの?
この質問も非常に多くいただきます。
これは『1校だと不安だけど、3校となると体力的に負担となるのではないか』という理由によるものです。
私立高校入試当日にたまたま体調不良となってしまった場合、実力が発揮しきれないという可能性があります。
そのため、
という生徒が多いです。
また、鹿児島市内の私立高校入試は受験日が1月末に集中しているため、3校以上受験するとなると「連日受験する」という状態になります。
そのため、お子さんの体力を考慮したうえで
という保護者の方が多い印象です。
以上のことから、多くの生徒さんは私立高校を2校受験するという方が多いようです。
2.鶴丸・甲南・中央高校を受験予定の生徒の主な併願先は?
それでは県立上位高校を受験する生徒たちは、併願先として具体的にどの高校を受験しているのでしょうか?
この質問も非常に多くいただきます。
鹿児島県立上位3校を第一志望としている生徒さんの多くは、選択肢の中に県外の高校が入っていないことがほとんどです。
そのためここでは早稲田佐賀高校や青雲高校などの、県外難関私立高校は除外してお話させていただきます。
鹿児島市内の私立高校で鶴丸・甲南・中央高校を受験予定者の併願先候補は以下の通りです。
鶴丸・甲南・中央高校受験予定者の主な併願先
高校名 | 出願期間 | 試験日 | 受験科目 | 合格発表日 | 備考 |
鹿児島純心高校普通科S特進コース | 2022 年1月4日(火)〜1月8日(土) | 2022年1月22日(土) | 国語・数学・英語・理科・社会・面接 | 2022年1月27日(木) | 女子のみ入学可能です。 |
鹿児島高校英数科特進コース | 2022年1月4日(火)~1月7日(金) | 2022年1月24日(月) | 国語・数学・英語・理科・社会・面接 | 2022年1月31日(月) | web出願のみ。 受験料入金締め切りは12/21(火)まで。 |
樟南高校普通科文理コース | 2022年1月4日(火)~1月7日(金) | 2022年1月25日(火) | 国語・数学・英語・理科・社会・面接 | 2022年1月31日(月) | 受験料が11,000円と他校と1,000円異なります。 |
志學館高等部 | 2022年1月7日(金)~1月24日(月) | 2022年1月26日(水) | 国語・数学・英語・面接 | 2022年1月28日(金) | 受験科目は3教科のみです。 |
鹿児島実業高校文理科文理コース | 2022年1 月5 日(水)~1月11日(火) | 2022年1月27日(木) | 国語・数学・英語・理科・社会・面接 | 2022年2月1日(火) |
それでは、各校の特徴や当塾がオススメする理由についてお話していきたいと思います。
3.鹿児島高校英数科特進コース
鹿児島高校英数科特進コースは「県立上位3校を志望する生徒にとっては有力な受験候補」といえます。
私が同校の受験をお勧めしている最大の理由は、合格発表のタイミングで
というデータを示してもらえることです。
(※甲南高校や中央高校志望者の中での順位も同様に分かります。)
判定が出るわけじゃないんでしょ?
確かに模試ではありませんので、志望校に対しての判定が出るわけではありません。
しかし、ある意味「模試の判定」よりも「精度の高い合否予測」が可能ともいえます。
なぜなら、『志望校は県立高校入試本番が近づくにつれて、より現実的なものに変化していく』ので、1月初旬に行われている模試時点から志望校が変化している生徒も少なからず存在するからです。
お手元の模試の成績表をご覧ください。
夏頃の模試と直近の模試を比べたときに、第一志望を鶴丸高校としている生徒の数は減っていませんか?
これから年末年始にかけて、更に鶴丸高校を第一志望とする生徒の数は減少していくでしょう。
これは「受験すれば鶴丸高校に合格できる実力を十分持っていながら、精神的に弱気になり志望校を変更するという生徒」や「合格ライン付近の生徒が確実に合格できる高校へと変更する」というケースが存在するからです。
ですから、1月初旬の模試時点の志望校よりも、1月末の私立高校入試時点の志望校の方が、より実際の県立高校入試当日に近い志願者数といえるでしょう。
もちろん、私立高校入試の結果を受けて志望校を上位変更する生徒も存在しますが、下位変更する生徒に比べればそう多くはない気がします。
そのため開示いただけているデータについての信頼性は相当高いといえます!
受験生を思っての情報開示に敬意を表します!!
3-1.鹿児島高校英数科特進コースの合格ラインは?
鹿児島高校英数科特進コースと英数コースの合格点はそれぞれ以下の通りです。
令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|---|---|
英数科特進コース | 389点 | 370点 | 382点 | 394点 | 390点 |
英数科英数コース | 342点 | 323点 | 330点 | 343点 | 306点 |
※いずれも500点満点です。 |
特進コース=鶴丸高校合格ラインと同程度
英数コース=中央高校合格ラインと同程度
と見ることができます。
中でも特進コースの合格は非常に難しく、簡単には合格がもらえません。
ですので、特進コースに合格できなかったからといって、
もう鶴丸なんて絶対無理だぁぁ!
とパニックにならないでください。
特進コースに出願した生徒のうち、特進コースの合格がもらえる生徒は約40%とのことです。
県立トップ三高を受験しようとする生徒たちが受験者層なわけですから、4割しか受からないという数字からその難易度が推し量れるのではないでしょうか。
また、近年では
という生徒も増えてきています。
令和3年度入学の特進コースの生徒のうちの約3割は、県立高校を受験せずに入学してきている第一志望者とのことです。
学校行事も多いことから、勉強だけでない高校生活を楽しめそうですね^^
3-2.鹿児島高校英数科特進コースについてのよくある誤解!
鹿児島高校英数科特進コースは「併願校としてオススメであること」と「合格は容易ではないこと」をこれまでお伝えしてきました。
鹿児島高校は歴史のある学校のため、多くの方に知られている学校です。
その一方で誤解の多い学校でもあるように思います。
このように話す生徒は多くいます。
しかし、このような生徒・保護者の方は以下のことをご存じないことがほとんどです。
②「特進コースに出願した生徒」と「最初から英数コースに出願した生徒」との間に合否判定における有利・不利はない。
③出願時に特進コースで出願し合格した場合でも、希望すれば英数コースへ入学することが可能である。
卒業までずっと学費免除だ!!
これもよくある誤解です。
実際は、
つまり、高校受験を頑張って特進コースへの入学を認められた生徒であっても、入学後怠けてしまった場合は英数コースへ変更となってしまったり、特待生の対象から外れてしまうということが十分ありえるということです。
もちろん特待生のランクアップも可能です!
入学後の生徒たちの頑張りを正当に評価してくれる、とても良い制度だと思います^^
これも誤解です。
令和3年度入学の生徒については、特進コースの生徒の約半数が部活動に加入しているとのことです。
特進コースに入学したら、「勉強以外は何もさせてもらえない!」というイメージをお持ちの場合、それは大きな誤解といえるでしょう。
なので、あえて英数コースにしたいと思います…
これも誤解です。
ただし、当然ながら全ての大学の学部学科に指定校推薦枠があるわけではありません。
いかがでしたか?
以上が鹿児島高校英数科特進コースについて、よくある誤解です。
出願期間を過ぎてから、
そうだったんですか!?
それなら鹿児島高校英数科特進コースを受験したかったのに…
というようなことにならないように、この記事がその一助となれば幸いです。
4.樟南高校普通科文理コース
続いて、樟南高校普通科文理コースの紹介をしたいと思います。
樟南高校普通科文理コースは「鶴丸高校を志望する生徒にとっては受験必須」といえます。
私が同校の受験をお勧めしている最大の理由は、鹿児島高校と同様に、
というデータを示してもらえることです。
(※甲南高校や中央高校志望者の中での順位も同様に分かります。)
このデータの有用性については、先に述べた通りです。
受験者総数で見れば鹿児島高校の方が多いのですが、鶴丸高校を志望している生徒に限定して見れば、鹿児島高校に勝るとも劣らない受験者数を抱えています。
そのため、鶴丸高校を受験しようとしている生徒にとっては、合否予測に貢献する重要な判断材料といえます。
4-1.樟南高校普通科文理コースの合格ラインは?
樟南高校普通科文理コースと英数コースの合格点はそれぞれ以下の通りです。
平成31年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|---|---|
普通科文理コース | 405点 | 400点 | 404点 | 386点 | 390点 |
普通科英数コース | 330点 | 322点 | 338点 | 313点 | 315点 |
※いずれも500点満点です。 |
文理コース=鶴丸高校合格ラインと同程度
英数コース=中央高校合格ラインと同程度
と見ることができます。
中でも文理コースの合格は非常に難しく、簡単には合格がもらえません。
ですので、文理コースに合格できなかったからといって、
と必要以上に落ち込む必要はありません。
令和3年度の入試においては、樟南高校普通科文理コース受験した生徒の4割強が鶴丸高校受験予定者で、3.5割弱が甲南高校受験予定者でした。
受験者の4人に3人は鶴丸高校か甲南高校のいずれかを受験する予定の生徒であったという事です。
このようなハイレベルな受験者層であったにも関わらず、文理コースに出願した生徒のうち、文理コースの合格がもらえる生徒は約50%だったとのことです。
いかに樟南高校普通科文理コースへの合格が難しいかを、理解していただけたのではないでしょうか。
また、樟南高校普通科文理コースは国立大学への現役合格の指導に大変力をいれており、実際に過去5年間の卒業生のうち約75%が現役での大学進学を果たしています。
その合格実績の高さから、「鶴丸高校を受験して、残念ながら不合格となってしまった生徒」の最有力進学先ともなっています。
高い目標を持つ仲間とともに、充実した高校生活を送れそうですね!
4-2.樟南高校普通科文理コースについてのよくある誤解!
樟南高校普通科文理コースは「併願校としてオススメであること」と「合格は容易ではないこと」をこれまでお伝えしてきました。
樟南高校普通科文理コースは、鹿児島高校英数科特進コース同様の少人数指導を実践しています。
「1学年の人数が少ないからこそできるきめ細やかな指導」により、現役合格を実現しているとのことです。
一方で、卒業生や現在通っているという生徒が少ないことから、なかなか情報が出回らず、誤った情報がまことしやかに信じられていることもあります。
鹿児島高校英数科特進コースと似たような誤解が多いのですが、
これについては、必ずしもそうとは言えません。
樟南高校普通科文理コースへの合格通知がもらえた生徒さんの大半は、入学金と授業料が全額免除となる「A奨学生」という待遇になります。
しかし、一部の生徒は入学金と授業料がそれぞれ半額免除となる「B奨学生」という待遇になります。
基準は点数ではないのですか!?
普通科英数コースの場合は「A奨学生」「B奨学生」「特待なし」の3種類の生徒が存在しますが、文理コースの場合は「A奨学生」か「B奨学生」の必ずどちらかに該当するようになっています。
「奨学生になれるか否か」については、純粋に点数での判断ということです。
しかし、
とのことです。
なんか煙に巻かれた感じだなぁ…
3年間皆勤賞でなければならないというような厳しい条件ではなく、体調不良で1学期に数日休む程度は当然許容してくださるとのことです。
また、比較的長期の欠席をしている生徒であったとしても、欠席日数でバッサリと線引きするわけではなく、出身中学校に問い合わせて個別の事情を考慮するなど、最大限配慮した柔軟な対応をされているようです。
まとめると、
②英数コースの合格の場合でも、得点によっては文理コース同様の「全額免除」となる場合もある。
ということです。
これに関しては、先の述べました鹿児島高校英数科特進コースに関する誤解と同様になります。
端的に結論を申し上げますと、
②「文理コースに出願した生徒」と「最初から英数コースに出願した生徒」との間に合否判定における有利・不利はない。
ということは、やっぱり文理コースは部活動禁止ってことですよね?
これは誤解です。
私が高校生だった約10年前は実際に部活動が禁止だったと思います。
しかし、現在は「樟南高校普通科文理コースの生徒」も他のコースの生徒同様に部活動への参加が認められています。
令和3年度現在、文理コース在籍生のうち部活動へ所属している生徒は2割弱とのことです。
この数字を多いとみるか少ないと見るかは個々人によると思いますが、少なくとも「超少数」というわけではないと言えるのではないでしょうか。
まとめると、
②部活動加入率は2割弱程度である。
となります。
部活動加入率の低さは「高校入学直後から大学入試を見据えての動きをしている生徒が多い」と見ることもできます。
というような生徒は文理コースには皆無なのでしょう。
「早いうちから学習に専念する環境が整っている」という見方もできるかもしれません。
いかがでしたか?
以上が樟南高校普通科文理コースについて、よくある誤解です。
出願期間を過ぎてから、
知ってたら受験させたのに!
というようなことにならないように、この記事がその一助となれば幸いです。
おわりに~保護者の方へ~
今回は鶴丸高校をはじめとする鹿児島県立トップ3校を志望している生徒・保護者の方に向けて、併願先の私立高校の紹介をさせていただきました。
受験まであと僅かな時期になりましたので、お子さんが受験勉強以外に割ける時間はほとんどないかと思います。
一生に一度の高校受験を悔いのない形で終われるように、高校に関する情報収集は保護者の方がどうか手助けしてあげてください。
受験においては、時に情報量の差がその後の進路に大きな影響を及ぼします。
遠慮なくご連絡ください!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。