【高1,2生向け】低学年の時からできる!~大学入学共通テストの利用法~
今年も半端なく暑い日々が続いていますね。
気づけば8月も折り返しに差し掛かって、高校生の皆さんの短い夏休みが終わりそうです。
さて、今回は大学入試共通テストの利用法について記事を書いていこうと思います。
大学入試共通テストと聞くと、
と思われる人も多いかもしれません。
しかし、このテストは『まだ受験学年ではないという人の実力を測るのにも適した作り』となっております。
また、学校によっては低学年のうちから共通テストの演習や模試を行うところもあるので、自分の学力に活かす方法を知っておいて損はないでしょう。
1.単元毎に実力を測れる
これは特に理系科目に言えることですが、共通テストは単元別の実力を測るのに最適です。
実際に解いたことがある人ならわかると思いますが、共通テストでは大問ごとで決まった単元の問題が出題され、他の単元の知識が求められることはほとんどありません。
もちろん、複数の単元の知識を持って挑むことに越したことはありませんが、
といった人は、試しに過去問や類似問題を解いてみることをおすすめします。
2.短時間で解ける
例えば数学の場合、一つ一つの大問が大体10〜15分で解くことを想定されて問題が作成されています。
そのため、ある単元について復習がしたい、あるいは、数学IA全体の復習がしたいと考えた時に、共通テストを用いた演習というのが非常に役立ちます。
内容自体も、マークシートのため解答作成にも時間がかかりづらく、難しい問題もある程度誘導に則ることで解き進めることできるでしょう。
3.問題数が豊富
大学入学共通テストは、少し前までは大学入試センター試験という名前で呼ばれていました。
共通テスト自体の過去問はまだ全然ありませんが、このセンター試験の過去問、および、演習問題は世の中にたくさん出回っています。
そのため、非常に演習回数を重ねやすいです。
演習を重ねることで、その単元を解くために必要な知識が定着し、反射的に解法を思いつく力がついてくるようになります。
また、特に理系の道に進みたいと思っている人の中には、国語が苦手だという人が多くいると思います。
そのような人たちにお勧めしたいのが、月1ペースで国語の共通テスト1年分の演習を行う方法です。
国語の共通テストは大問1〜4までで、一つの大問あたり約20分程度で解くように問題が出題されています。
ですので、毎週1問ずつ20分間、大問を解き進めることで、1ヶ月で1年分の演習を行うことができます。
この方法をとれば、現代文では読む速さ、読解力といった力がつき、古文、漢文ではさらに文章中に使われている文法、単語の暗記にも繫がります。
国語は、本番では200点分の配点がある科目で、理系だからといって、避けては通れない科目です。
また、最難関大学では理系でも国語の実力が2次試験で問われるので、今のうちからやっておくに越したことはないです。
4.共通テストを解くデメリット
さて、ここまでは共通テストの演習をする上でのメリットについてまとめましたが、ここではデメリットについて書いていこうと思います。
まずは、文系科目についてですが、記述力は身につきにくいです。
記述力とは、国語であれば、「文章を理解した上で文章から要点を抽出して、自分なりにまとめる力」です。
共通テストでは、文章を理解する力は身に付きますが、問題自体は全て記号であるため、どうしても自分で要点を抽出して書くという力は身に付きづらいです。
また、理系科目では、記述力に加えて、思考力が育ちにくいというデメリットがあります。
数学を例に取ると、基本時な公式や解法を抑えることはできますが、解答の方針は既に問題中に誘導として定められているため、自分で解答の方針を定めて、論理立てるという力は身に付きづらいです。
5.まとめ
今回は、「大学入学共通テストを日頃の問題演習に用いるメリットとデメリットについて」まとめてみました。
低学年のうちから模試などで解く機会も多くありますが、まだ自分が受験生ではないからといって、適当にこなしてしまうのは非常にもったいないです。
単元別にしっかりと知識が定着しているか、解くスピードは間に合っているかなど、自分に合った観点から見つめ直してみてください。
と油断しているとあっという間に受験生になってしまいます。
気がつけばもう夏休みも終わりですよね。
今のうちからどのように学習を進めるか、達成目標はどこに定めるかなど、ある程度の計画を立てておくと良いかもしれません。