【高3生向け】「大学入学共通テスト対策」は夏休みから始めよう!
ご興味がある方は是非お問い合わせください。
みなさん、こんにちは。
郷中塾の宮園です。
6月末から急激に気温が上昇し、寝苦しい夜が続いています。
日中の日差しもきつく、熱中症気味という方も多いのではないでしょうか。
受験は体力勝負でもあります。
こまめな水分補給を心がけ、万全の体調で日々の勉強に取り組めるように努めましょう!
高3生の皆さんは実力考査も進研模試も終わり、「ほっと一息…」というようなことはありませんよね?
受験まで190日を切り、不安とやる気がごちゃ混ぜだと思います。
私はこの時期になると、
と毎年気持ちを入れ直しています。
さて、大学受験は基本的に1月上旬の大学入学共通テストから始まり、私立大学の一般試験、国公立大学の前期試験と続きます。
その中でも受験大学を決定するうえで、大きなウェイトを占めるのが大学入学共通テストです。
しかし、生徒や保護者の方からは、
記述試験で得点できる力があれば、簡単に得点できますよね?
というお声をいただきます。
センター試験から共通テストに変更されて3年が経ちますが、開始されてまだ日が浅いので、大学入学共通テストがどのようなものかご存じない方も大勢いらっしゃいます。
違うらしいよ~?
という曖昧な情報しか耳にしないからこそ不安になってしまっていたり、逆に舐めているような生徒もいることでしょう。
1.そもそも大学入学共通テストってなあに?
まず、多くの高校生が抱いている大学入学共通テストのイメージとして、
正直舐めてます(笑)
という上記のようなものが非常に多いように感じます。
国公立大学の2次試験とは異なり、全問マーク形式であることは事実ですが、かつてのセンター試験と比べると、より対策が必要な試験に変化しているといえます。
例えば、「センター試験」と「大学入学共通テスト」の数学の過去問を見比べてみてください。
いかがでしょうか?
同じ試験範囲でも、センター試験の数学はいわゆる「与えられた問題を誘導に乗って解く計算力」を問われるのに対して、大学入学共通テストの数学では「問題文から何が問われているか考えて計算する思考力」が問われています。
これまでの『早く確実に問題を処理していくという能力』に加え、『問題文から問題設定を理解する国語力』も求められるようになっています。
ですから、少しでも早くからその対策を始めなければならないのです!
2.大学入学共通テスト対策は『夏が勝負』
多くの高3生は、
と考えています。
しかし、本当にたった2ヶ月ほどで理想とする点数に到達するでしょうか?
6月に行われているマーク模試で、「思ったより取れないぞ…」となっているはずなのに、なぜか相変わらず共通テストを軽視している受験生が非常に多いように思われます。
6月のマーク模試で、「二次試験などと比べて出題難易度はそれほど高くないのに、何故か思うように点数に結びつかない…」というもどかしさを感じたのではないでしょうか。
マーク模試の解き直しをしている生徒の多くが、
と困惑していました。
問題の出題傾向に慣れて点数に結びつくまで、最低3ヶ月は必要です。
その模試の受験と復習のために、思うような勉強時間は確保出来ません。
だからこそ、勝負の夏であるこの時期から、少しずつ始めておくことが大事なのです!
3.共通テスト対策に向けて
3-1.共通テスト対策はマーク式の問題演習で!
それでは、共通テスト対策をするにあたって何をしたらよいのでしょうか?
とても素晴らしい心がけだと思います。
大学入学共通テストを意識したうえで日々の学習に取り組めば、少なくとも今現在よりは得点率は上がってくることでしょう。
今解いても6月のマーク模試みたいな結果にしかならないと思うので…
気持ちは分かります。
頑張って演習に取り組んで、点数が低いと萎えちゃいますよね。
でも、実際に青チャートと共通テストを見比べると、同じ分野でも全く異なる出題形式であるということが分かると思います。
共通テストは先ほどお見せしたような問題で大問4つを60分(数IAは70分)、つまり大問1つを15分で解かなければなりません。
その教科の学力の高低とは別に、共通テストの出題形式に慣れているか否かが得点率に大きく関わってきます。
結構文章多いんですね…
これを15分では解き終わる自信がないです…
「聞く」と「やる」とでは大違いではないでしょうか?
「マーク形式だから簡単」という思い込みは捨て去らなければいけません!
同じ内容の知識を使うにも関わらず、問題の見た目が違うだけで「解けるだろうな」という感触がまるで違うと思います。
その上で改めてお聞きしますが、果たして青チャートの演習をするだけが「共通テストの得点率を上げるための効率の良い勉強法」でしょうか?
違いますよね??
最寄りの書店に行けば、「大学入学共通テストの過去問」や「各予備校が出版しているマーク式問題集」などたくさんあります。
いきなり全科目が大変なら2~3科目からでもいいので、出来るだけ早いうちからはじめることをお勧めします!
3-2.「うまく誘導に乗る訓練」と「速読力を養うこと」が大事
皆さんが普段の学校課題として取り組まされていることの多くは、国立大学の2次試験を想定したものになっています。
数学なら青チャート、英語なら長文読解がよく課される課題だと思いますが、いずれもそれだけでは共通テストの対策としては不十分です。
そうではありません。
青チャートは網羅性の高い参考書であり、減点のされない答案作りの練習には最良といえます。
また英語の長文読解についても、毎日英語に触れるという点では非常に大切なものです。
しかし、『共通テストの数学では、解き方の指定(誘導)がある場合が多い』ということと、『共通テストの英語においては、精読ではなく速読力がより求められている』ということを認識できていない高校生が非常に多いと感じます。
例えば数学の場合、1つの問題に対して解法が複数あることが少なくありません。
その数ある解法の中で、自分が「解きやすい!」と思っている解法でいつも解いているという人が多いのではないでしょうか。
記述式の入試問題ならばそれでも構いませんが、共通テストではそうもいきません。
最終的な解答に至るまでの途中式が穴埋め問題になっているため、実質的に解法を指定されているような問題があるからです。
この「解法が指定されている問題の解き方」については慣れるまでは難しく感じることでしょう。
その点でも早めの対策が必要なのです。
英語の場合は、
という生徒が多いです。
これは普段の学習において、「精読力」しか養われていないことが原因です。
と尋ねると、多くの生徒は、
学校の課題を終わらせることで精一杯で、そんなこと考えたこともありませんでした…
と返答します。
英語の長文読解で高い点をとるためには、一文一文を正確に訳す精読力だけでなく、一定の分量の英文を素早く読む速読力も必要です。
特に共通テストは分量が多いため、普段から意識的に速読力を鍛えていく必要があります!
少しでも早く共通テストを意識することで、普段の学習が共通テストに活かせるようになります!
4.マーク式問題演習は毎週1回分
しかし、それでもその時間の確保を死守して欲しいと思っています!
と思うとやるせない気持ちになりますよね。
私も実際に英語の勉強を後回しにしたことで、結局人の何倍も苦労することになったという経験があります。
マーク形式の問題演習は、以下の2パターンがやりやすいのではと思います。
・平日に普段通りの勉強をして、週末にまとまった時間を取る
・平日に普段の勉強をちょっと削って毎日大問1問ずつ取り組んで、週末で帳尻を合わせる
どっちが正解ということはありません。
試行錯誤を繰り返しながら、自分に合った方を選びましょう。
5.各科目の目標点数を掲げる
今までお話しした内容で「共通テストって意外と馬鹿にできない」ということが感じてもらえたと思います。
受験戦争という言葉があるとおり、大学受験は非常に厳しい戦いです。
倍率が1.5倍程度の高校受験と異なり、大学受験の倍率は軒並み2倍以上となっています。
また、鹿児島県立高校入試の場合は基本的にライバルは「同じ市」の「同じ学年」の生徒たちですが、大学受験は「日本全国」の「年齢が違う人たち(浪人生)」とも戦わなければいけません。
このように考えている人は、まず難関校に現役合格することは難しいでしょう。
そんな厳しい戦いである大学受験の初戦が「大学入学共通テスト」です。
国立大学の学部によっては、
というところもあります。
2次試験にたどり着く前に終戦とならないためにも、この夏から大学入学共通テスト対策を始めましょう!
では、最後に目標を決めていきましょう。
目標達成の確度を高めるために、もっと細かく目標設定をしていきましょう!
など、各科目の目標点数を決めるだけでなく、大問(分野)ごとの目標点数まで決めてください。
6.受験が不安なあなたへ
いかがでしたか?
勉強に真面目に取り組んでいない受験生は、受験が近くなってくるとこのようなことをよく言います。
厳しいようですが、入試が不安なのは「今まであんまり勉強してこなかったよな~」という後ろめたさからくるものでしょうし、「今から頑張ったら間に合いますか?」という問いに関しては「じゃあ間に合わないってなったら諦めるの?」と思ってしまいます。
勉強してこなかったという過去は変えられませんが、高3生であってもまだ受験本番まで半年以上もあります!
第一志望校を諦めるには早すぎる時期です。
一番勿体ないのは、『悶々としながら時間だけが過ぎていくこと』です。
学校の先生、家族、友達、塾の先生など、周りの助けを借りながら、勉強に臨める環境と気持ちをつくっていきましょう!
しかし、あなたが頑張ればその分だけ合格率を100%に近づけていくことは出来ます!
今自分が為すべきことは何であるのかを明確にし、その課題から逃げずに真正面から取り組みましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。