【鶴丸卒業生】鹿児島大学医学部医学科の大学生活を紹介します!

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こんにちは、郷中塾の若松です。

私は現在、鹿児島大学医学部医学科に所属していますが、医学部を志望している高校生のみなさんは医学部医学科の大学生活って想像できますか?

勉強が大変ってことだけしか知らないですね…

そうですよね、私も大学に入ってから驚くことがたくさんありました。

なので今回は、鶴丸高校を卒業して鹿児島大学医学部医学科に進学した私から見た、『医学部医学科の大学生活』についてお話ししていこうと思います。

医学部志望の人だけでなく、進路選択で悩んでいる人も是非参考にしてください!

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1. 医学部医学科6年間の流れ

 

まずは、鹿児島大学医学部医学科に入学してから、6年生で卒業するまでの大まかな流れを説明します。

 

まず1年生では、共通教育生化学という科目を履修します。

共通教育というのは、学部の専門科目ではなく、英語のように全学部共通で受けられる科目のことです。
たくさんある科目の中から、必要な単位数になるように自分で選んで受講することができます。

ちなみに、1年生の時は郡元キャンパスに通うので、2年生になったら桜ヶ丘キャンパス近くに改めて引っ越す人が多いです!

 

2年生からは、全てが医学科だけの必修科目になります。

2年生の1年間は基礎医学という、病気や医療を学ぶうえで必要な人間の体の仕組みについて学びます。
しかも、ただ座学として学ぶだけでなく、2年生前期には解剖実習も行われ、本当の体を使って実際に見たり触ったりして学ぶ機会があります。

この解剖実習、遅い時は21時頃まで続くことがあり、帰宅後に勉強しないといけないので、キツい時期だと言われています。

 

3年生からは、臨床の勉強が始まります。

消化器、呼吸器、循環器などに分かれ、それぞれで起こる疾患を勉強します。
ここからは、実際に聞いたことのある病気なども出てきて、やっと「医学部らしい勉強」を感じられると思います。

もちろん知識量も膨大になってくるので暗記が大変ですが、「医学を学んでいる」ことが感じられる時期に入りますよ!

 

4年生の夏には、医師になるための第一関門とも言える『CBT』があります。

CBTというのは、簡単にいうと「3年間で学んだことが身についているか確認する総復習テスト」です。
これに合格すると、臨床実習生として、病院での実習に参加する資格が与えられます。

この医学部CBTは過去問が30,000問近くあるので、早めに対策しないといけないのが大変でした。

 

そして4年生後半から、いよいよ大学病院での実習が始まります。

ここから1年間かけて各診療科を2週間ずつ回ります。
私はここに来て「やっと自分が医師になるんだ」ということを実感しました。

医療従事者として現場研修する中で、自分がこれから貢献したい診療科をじっくり考えることができた期間になりました。

 

実習が一通り終わったら、あとは国家試験に向けてひたすら勉強します。

6年生の2月に国家試験があり、無事合格できたら、大学を卒業して4月から研修医としての生活がスタートします。

簡単な説明ではありましたが、医学部医学科6年間の流れは把握できましたでしょうか?

 

2. 医学部医学科の勉強事情

 

つぎに、みなさんは医学部医学科の勉強に対してどのような印象を持っていますか。

医学部の勉強って大変って聞きます…
ずっと勉強ばかりしてる噂も聞きます

実際はどうなのでしょうか。
ここからは、私が鹿児島大学医学部医学科で勉強して、感じたことをお話ししようと思います。

 

これは私の感想ではありますが、「大学受験の勉強の方がめちゃくちゃ大変だった」と思います。

まず、大学受験は国・数・英・理・社の全科目を満遍なくできることが求められます。
しかし、医学部の勉強は、そんなに色々な分野を学ぶ必要はありません。医学だけ勉強していれば大丈夫です。

さらに、難関大学や医学部の受験では過半数の人が落ちてしまいますが、大学で受けるテストは9割の人が受かるものがほとんどです。
そのため、基本的には人と同じように勉強していれば問題ないので、受験より気楽な気持ちで勉強できると思います。

医学部医学科にいる人は厳しい大学受験を乗り越えてるので、勉強習慣のある人だテストを受けているのも一因だと思います。

 

ちなみに勉強がそんなに大変ではないというのは、テストに合格するだけを目指すならということです。

将来を見据えて本気で勉強しようと思えば、学ぶべきことは無限にあります。
逆に、テスト勉強にそこまで追われないため、自分のしたい分野の勉強するなどの時間が十分に確保できるとも言えます。

 

もうひとつ、医学部で勉強していて気づいたことがあります。

それは、医学部医学科の勉強は『暗記が中心』であるということです。
医学部での6年間は、人間の体の仕組みや、病気の特徴などをとにかくインプットする期間です。そのため、書いてあることをとにかく覚えるというのが勉強の中心になります。

高校時代、数学や物理などが得意だったという人より、暗記系が得意だったという人の方が医学部での勉強には向いているかもしれません。

僕、物理専攻ですけどヤバいですか…?

私も物理専攻だったので、医学部医学科に進学したとき、生物専攻だった人たちがあまり苦労していないのを見ると「あの受験勉強はなんだんだ…」と思っていました。

しかし、数学などの能力が全くいらないわけではありません!

今まで養ってきた、論理的に考える力というのは医師になってから非常に大切になると思っています。

理系科目だけが得意という方は、もしかしたら医学部の勉強は大変に感じるかもしれません。
ですが、将来その力が役に立つかもしれないと思って頑張りましょう。

 

3. 部活動・サークルについて

大学に入ってやはり気になるのが、部活動やサークルについてだと思います。

待ってました!!!

鹿児島大学の医学部には、桜ヶ丘キャンパスだけの部活があります。
郡元キャンパスにある部活動やサークルに入る人もたまにいますが、ほとんどの人が桜ヶ丘キャンパスにある部活動に入ります。

桜ヶ丘キャンパスの部活動といっても、医学部と歯学部が一緒になっているもの、医学部と歯学部に分かれているもの、歯学部にしかない部活なども存在します。

 

高校までに比べて種類も豊富で、野球・サッカー・バレー・バトミントンなど高校の部活動にあるメジャーなものから、ウィンドサーフィンやゴルフ、軽音楽に国際交流、ぬいぐるみ病院など、本当になんでもあります。

大学に入ってから新たにやりたいことが見つかるという人も多いですよ。

 

「部活動は楽しそうだけど、勉強と両立できるかが不安」という方もいるかもしれません。
しかし、私個人の考えとしては、部活動に所属していた方が勉強の面でもプラスになると思います。

これはどうしてかというと、部活動に所属することで先輩とのつながりができ、勉強の仕方などについて教えてもらうことができるからです。

 

大学の授業というのは、先生が一方的に話すというのが基本で、高校までのように問題演習をするなどのアウトプットの機会はあまりありません。

そうなったとき「どのように勉強したら良いのか」「テスト対策はどうしたら良いのか」などを先輩に聞けるということは非常に大切になってきます。

 

また、部活動に入ることで、縦のつながりだけでなく横のつながりも作ることができます。

医学部は120人ほどが1クラスになっていて、授業以外ではほとんど会うことがないため、高校ほど同級生といる時間は多くなく、友達も作りにくいと感じます。

部活動に所属することで、同級生とのつながりができて勉強を協力し合ったり、先輩からアドバイスをもらえたりすることができます。

4. さいごに

個人的な感想ですが、大学生活は高校生活よりも楽しいと思います。
高校生のときのように勉強や部活に追われながら日々を過ごすということもありません。

今は受験勉強が大変で諦めたい気持ちもあるかもしれませんが、その先の目標を見据えて、いまできることを悔いのないように頑張りましょう。

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