【鹿大附属中に進学予定の方必見】中学進学前にやっておきたいこと4選

  • 心構え

中学進学前にやっておきたい4つのこと

こんにちは、郷中塾の本藏です。

鹿大附属中入試を直前に控えているお子さんをお持ちの保護者の方は、本番を間近に控え、場合によってはお子さん本人よりも緊張されているのではないでしょうか。

今回はそんな鹿大附属中への進学を予定されているお子さんをお持ちの保護者の方向けに、『合格発表後から鹿児島大学附属中学校入学までにやっておきたいこと4選』と題して、お話しさせていただきます。

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郷中塾では新中学1年生を対象にした『中学準備講座』を開講しております。

・鶴丸・甲南高校への進学を視野に入れている方
・学習習慣を身につけたい方
・結果の出る勉強法を学びたい方

上記に該当される方は是非ご参加ください^^

塾長
塾長

中学準備講座

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1.受験勉強で身に着けた学習習慣の維持

継続は力なり

鹿大附属中に合格するために早い子だと小学校1年生から塾に通い、コツコツと勉強を続けてきたと思います。
とくに小学校6年生の夏以降は塾中心ともいえるような生活だったのではないでしょうか。

それが受験を終えた途端に、

やったー!
これからはもう勉強から解放される!!

と勉強時間がゼロになってしまったという生徒を見聞きます。

受験前は、

こら!
きちんと勉強しなさい!

と怒ってあげていたお母さまも、
まあ、受験も終わったし、少しの期間くらいは自由にさせてあげないとね。

と全くの野放しになってしまっていたと、当時を振り返って後悔される保護者の方のお話をこれまで多くの方から聞いております。

大人であっても人間は誰しも楽な方へ流れていってしまうものです。
例えば、新年に大きな決意と共に始めた「ジム通い」や「ダイエット」を1年後に何割の人が続けられているでしょうか。
もしかしたら一歩目すら始めないままに1年が終わってしまったかもしれません。

大人ですらそうなのですから、小学生であればなおさらです。

今はやりたいことを自由にやらせて、中学校に入ったらまた勉強を頑張らせよう!

と思っておられるかもしれませんが、学習習慣を作るために必要な期間は約2カ月と言われています。

「新しい環境」や「新しい人間関係」に慣れるまでには、それなりに身体的・精神的に負担がかかるでしょう。
そこに、小学校まではなかった「部活動」も加わってきます。
お子さんによっては次第に反抗期に入ってくるということもあります。
そんな中で失った学習習慣を再び習慣化するのは容易ではありません。

とはいえ、鹿大附属中は宿題が多いって聞いているので、最低限の学習量は担保されるのでは?
うちの子は宿題はきちんと取り組む子なので、その点は心配していません。

このように思われている保護者の方がおられるかもしれませんが、この数年で鹿大附属中の宿題の量は大きく変化していることをご存じでしょうか?

数年前までは毎日それなりの宿題が継続的に課されており、長期休暇にはおそらくどこの学校よりも多い量の宿題が出されていました。

しかし、最近は平日はほぼ宿題がありません。
長期休暇の課題についても、城西中などの他の中学校の方が多いのではと思える量に激減しています。
日々の宿題の激減により如実に感じられるのは、『学習習慣の有無が及ぼす学力への影響が以前よりも大きくなっている』ということです。

強制力のある宿題の量が減ったことで『平日に全く机に向かわない子』が以前よりも確実に増えています。

一方で、宿題が減ったことで「自分の必要な勉強に、より集中して時間を使うことができる」というメリットはあります。
ですので、「自ら能動的に勉強することができるような学習習慣のある子」と「強制されないと勉強に取り組めない学習習慣のない子」の差は開く一方です。

3年後の高校受験のときに、

こ、こんなはずではなかったのに…

となってしまわないように、中学受験後も是非しっかりと学習習慣は維持してあげてください!

2.規則正しい生活習慣の維持

やる気の出ない女子高校生

次は、中学校で良い成績を修めるために重要なことである、『規則正しい生活』についてです。

受験期には規則正しい生活が出来ていたのに、受験が終わると次第に夜更かしすることが多くなり、就寝時間も起床時間も遅くなってしまうという子がいます。

成績の良い生徒は皆、早寝早起きでした。
規則正しい生活を心がけましょう!

というような指導を、学校や塾で受けたことがある人は多いと思います。

両親や先生などの年長者から「早寝・早起き」を推奨されることはあっても、「夜更かし」を勧められたという経験のある方はいらっしゃらないのではないでしょうか。

「早寝早起きは成績に良い影響を及ぼす」ということを証明している研究は各国で数多くありますが、その中でも日本で行われた研究結果をご紹介したいと思います。

2021年に早稲田大学とベネッセ教育総合研究所が共同で行った、小学4年生から高校3年生までの各学年約1,000人ずつを対象にした調査により、以下の結果が得られています。

・成績上位層の方が「決まった時間に食事をする」と回答している割合が、下位層よりも10ポイント高い。

・成績上位層の方が「決まった時間に起床・就寝している」と回答している割合が、下位層よりも17ポイント高い。

・成績上位層の方が「決まった時間に勉強をする」と回答している割合が、下位層よりも27ポイント高い。

 

上記の調査結果から、『規則正しい生活は成績に良い影響を与える可能性が高い』ということがいえると思います。

加えて同調査では「成績下位層の生徒は上位層の生徒よりも、平日と休日の睡眠時間の差が大きい」ということも明らかになっています。
これは成績下位層の生徒ほど休日の睡眠サイクルの乱れが大きいということを意味しており、これも『規則正しい生活を送れている生徒の方が成績が良い』ということを裏付けであるといえるでしょう。

就寝時間が遅くなると、起床時刻が遅くなります。
そうすると「朝食を食べない」という悪習慣ができてしまう可能性もあります。

同研究では、成績下位層の生徒は上位層の生徒よりも「朝食を毎日食べている」と回答している割合が15ポイントも低く、睡眠サイクルの乱れが食生活にまで負の影響を及ぼしていると推察されます。

いずれにせよ不規則な生活は学習面・身体面ともに良い影響はありませんので、必ず今の規則正しい生活を維持してもらいたいと思います!
塾長
塾長

3.スマートフォンの使用についてルールを定める

中学校進学を機に、お子さんにスマートフォンを買い与えるというご家庭は少なくないと思います。

中には、

合格したらスマホを買ってあげるから、受験勉強を頑張りなさい!

と合格後のご褒美としているご家庭もあるかと思います。

しかし、スマートフォンを買い与える前に、絶対に使用ルールをご家庭で決めておいてください!
塾長
塾長

これについては声を大にしてお伝えしたいと思います。

3-1.スマホ利用時間が長い子は学力が低くなる?

「スマートフォンの使用時間の長い子は成績が良くなさそう」というのはイメージだけではなく、実際にデータとして示されています。

今回は令和6年に文部科学省により全国の小学6年生と中学3年生を対象に行われた『全国学力調査』と同時に実施されたアンケートの集計結果をご紹介させていただきます。

・どの教科でも、使用時間が長いほど、正答率が低くなる傾向が示されている。

・特に差があった中3数学においては、使用時間が4時間以上のグループと30分より少ないグループでは、平均正答率が18.5ポイントも異なっている。

・最も差がなかった中3国語でも、12.3ポイントの差が示されている。

『全教科において、スマホの利用時間が長いことは成績に悪影響を及ぼす』という衝撃的な結果となっております。

 

また、令和5年に子ども家庭庁が行った『青少年のインターネット利用環境実態調査』によれば、「年齢が上がるほどにインターネット利用時間は増える傾向にある」ということが示されています。(※下のグラフを参照ください)

インターネット利用状況

(※2歳~9歳については保護者が回答。10歳~17歳については本人が回答。)

学年が上がるほどに学習内容の難易度は上がっていくのにも関わらず、年齢とともにインターネットの利用時間が増えていってしまう(=学習時間が少なくなってしまう)のでは、勉強についていけなくなってしまう可能性が年々高まることになってしまいます。

 

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3-2.スマホ利用については家庭内ルールの策定を!

スマホの使用ルールを決めることの重要性については分かりました。
でも、具体的にどのようなルールを決めればよいでしょうか?

これについてはお子さんの性格にもよりますので、一概に「こうした方がいい!」ということは難しいのですが、一例を挙げさせていただきます。

・スマートフォンは自室には持ち込まず、リビングで使用すること。
→保護者の方がお子さんのスマホ利用時間を把握しやすくするため。

・ゲームアプリ等の不必要なものをインストールさせない。
→スマホ依存になってしまう可能性を未然に防ぐため。

・22時以降の使用を禁止する。
→不眠症や昼夜逆転生活になる可能性を未然に防ぐため。

ルールの内容については『毎日守らなければならないもの』にすることが大切です。

上記の3つのルールの場合、ルール違反についてはその都度指摘して改めさせることが可能です。

好ましくないルールとして、

定期試験で〇位以下になったらスマホ没収ね!

というようなものがあります。

これは良くありません。
なぜなら定期試験から定期試験までの間の期間が少なくとも2カ月はあるため、その間にスマホ依存症になってしまっている可能性があります。

スマホ依存症になってしまうと、

結果が悪かったんだから、約束通りスマホは没収だからね!

とお母さんがスマホを取り上げようとしても、
うるさい!
スマホを取り上げるんだったら、もっと勉強しなくなってやる!

というように素直に指示に従わなくなってしまいます。

実際に直接見たことのあるケースの中には、

スマホを取り上げようとすると家の中で暴れて手が付けられません…
部屋にいくつも穴があるような状態で…

かといって野放しにしていると、昼夜逆転生活で朝起きれずに学校にも行くことができず…


というような子もいました。

中学生は時期的に思春期ですので、

これが反抗期ってやつなのかしら…

と考えてしまう保護者の方もいらっしゃるようですが、私が本人から直接話を聞いてみると、
「スマホ触っちゃいけない!」
「スマホから離れなきゃ!」
って思ってはいるんですけど、どうにも辞められなくて…

正直もうどうしたらいいか分からないです!!


と真剣に悩んでいるというケースも少なくありません。
スマホ依存症の克服については非常に困難ですので、そうなってしまう前に保護者の方がしっかりとルールを決めてあげて、その遵守の徹底まで面倒をみていただきたいと思います。
塾長
塾長

3-3.スマホ利用についての家庭内ルールは明文化を!

先程紹介しました、令和5年に子ども家庭庁が行った『青少年のインターネット利用環境実態調査』同調査では下記のような結果も示しています。

スマートフォン利用についての家庭内ルールの有無について

上記のグラフから以下のことが読み取れます。

・年齢が上がるほどに、『家庭内ルールの策定』がなされていない割合が高くなっている。
→保護者の方のコントロールが、年を重ねるごとに効かなくなっていく様子が推察できます。

・年齢が上がるほどに、保護者と本人の『家庭内ルールの有無の認識の差』が大きくなっている。
→スマホを買い与えた当初の約束を保護者の方だけが覚えている、というようなケースが想像されます。

スマホ使用についての家庭内ルールを策定し、そのルール違反を理由にスマホを取り上げようとしたときに、

そんなルール、言われてないよ!
私はそのルールに同意した覚えはないから!

などと反発され、なし崩し的にルールがなかったことになってしまうというケースを防ぐためにも、必ずルールについては明文化したうえで本人の同意を取り付けておくことが重要です。

ご両親と本人との1:1の話し合いの場合、後々「合意した」とか「合意してない」とかの水掛け論の喧嘩になってしまうことがありますので、そのルールに対する本人の同意を取り付ける際には、本人とご両親の3人で話し合うことがベストであるといえます。

お子さんの健全な中学校生活のために、スマホの利用方法については十分な注意をしてあげてください!
塾長
塾長

4.前期末試験までの範囲の数学と英語の先取り学習

4-1.最初の定期試験で躓いたらどうなるの?

一度ついた差は埋まらない

中学校1年生の最初に習う学習単元は全ての教科において、その後の基礎となるものばかりです。
ここで躓いてしまうと、その後の学習に大きな負の影響を及ぼすことになります。

『中学校の学習内容は小学校に比べて難易度が上がる』ということは知識としても経験としてもご存じかと思います。
お子さん本人もなんとなく「難しくなるんだろうな~」と思っていることでしょう。

しかし、中学進学直後の4月当初の学習単元は数学は簡単な計算問題、英語は英単語の暗記作業など、非常に簡単に思えるものばかりです。
加えてオリエンテーションや身体測定等の学校行事も多く、なかなか学習単元も進みません。

そこで中学受験経験者によくあるパターンなのが、

あれ?
中学分野は難しいって聞いていたけど、こんなの中学受験の時の問題に比べたら余裕じゃん!

と勘違いしてしまうことです。

緊張感のないままに勉強もせずに新しい友達や新しい環境に舞い上がり、中学生活をエンジョイしすぎた結果、他の生徒に比べて学習面で置いていかれていることにも気づけないまま、入学後初の定期試験である7月の前期末テストで大惨敗を喫してしまうというのは、そう少なくない例を直接お伺いしております。

上記のような例は男の子に多いように思います。
多くは中3になる春頃に当塾にご相談にお越しくださり、全教科平均点以下の成績表を一緒に眺めながら、

中学入学前のあの頃に戻りたいです…
あの時しっかり声かけしてあげていれば…

とお母さまがため息交じりにお話しくださいます。

大丈夫です!
まだ1年あるので、なんとか鶴丸高校に合格させられます!
塾長
塾長

とそこから学習方法や勉強内容などを大幅に矯正し、逆転合格は可能となるのですが、中1からしっかりと勉強をしてさえいれば保護者の方も本人もより余裕をもって高校受験を終えられると思います。
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最初の定期試験である前期末テストの思わしくなかった結果は、その後の成績に様々な負の影響を及ぼします。

・「自分の学力なんて、こんなもんなんだ…」と学習へのやる気をなくしてしまう。

・周囲の生徒から「勉強ができない子」と認識されることで、学習面での自信をなくしてしまう。

・成績が良くないことで鶴丸高校や甲南高校などの上位校を志望することができないようなマインドになってしまう。

 

『好きこそ物の上手なれ』とはよく言ったもので、勉強も「できる→点が取れる→楽しい→好きになる→勉強する→できる」という好循環に入っている子と、「できない→点が取れない→楽しくない→勉強から逃げる→できない」という負のスパイラルに入っている子では、当然結果に雲泥の差があります。

いずれにせよ最初の定期試験において、

僕は勉強が得意なんだ!

と思ってもらうことが肝要です。
中学最初の定期試験で最高のスタートダッシュをすることができれば、高校受験の成功が半ば約束されたようなものです!
塾長
塾長

4-2.具体的な学習内容は?

前期末テストの試験範囲は中学進学後の4月~6月までの3か月間に学習した内容から出題されます。

5教科全ての勉強を満遍なく取り組んでもらいたいのですが、その中でも特に英語と数学には力をいれてもらいたいです。

中1の前期末試験の出題範囲は先に触れた通り、その後の学習の基礎となるものばかりです。
この分野に穴があると、後期試験ばかりか中2以降の学習においても足を引っ張られることになります。
ですので、この範囲は完璧に仕上げるように心がけましょう。

具体的には数学は「正負の数の計算」「文字式の計算と立式」、英語は「基本的な英単語を書けるように」「be動詞と一般動詞の区別」「疑問文・否定文の英作文」あたりまではできるようにしたいところです。

教科書もまだ配られていないのに、どうやって勉強させればいいのかしら?

このような疑問をお持ちになられるかもしれませんが、書店の参考書コーナーには新中学1年生を対象にした教材が複数置かれておりますので、そちらを購入し取り組ませていただければと思います。

また郷中塾では、前期末試験の出題範囲全ての学習指導はもちろん、『結果の出る勉強法の指導』や『学習習慣をつけるための指導』まで懇切丁寧に行う「中学準備講座」を開講しております。

2カ月で9,800円と非常に通いやすくなっておりますので、受講をご希望の方は是非下記のバナーよりお問い合わせいただければと思います。

塾長
塾長

(※定員が10名と少人数になっておりますので、お申し込みのタイミングによって受講いただけない場合がございます。予めご了承ください。)

中学準備講座

おわりに

いかがでしたでしょうか。

中学受験が終わったばかりなのに、もう高校受験のことを考えなきゃいけないなんて…

と憂鬱になられたかもしれませんが、中学進学前のこの時期にもう少しだけお子さんに気を配っていただくことで、お子さんの中学校生活が充実したものになります。

中学進学前の時期を振り返って後悔をされている保護者の方が多かったことから、今回の記事を書かせていただきました。

少しでも多くのお子さんが中学校生活において最高のスタートダッシュを決められることを願っております!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。