テストとの上手な付き合い方
郷中塾の東です。
夏休みもとっくに終わり、気がつけばもう10月です!
最近、肌寒い日が増えてきて、夏の終わりを感じ始めてる人も多いのではないでしょうか。
第一回鹿児島市共通テストや鹿児島県模試や全九州模試の結果を受け、さらにモチベーションが高くなっていることでしょう。(ですよね!?)
これから受験本番までの間に様々な模試を経験することになると思いますが、返ってきた答案に対してのアプローチ、モチベーションを上げる思考法について考えていきましょう。
1.間違ったところばかりに気にしてませんか?
テストが返却された時に気になるのは、やはり点数でしょう。
まず点数を見て、どこを間違えたためにこの点数になったのかという流れになると思います。
その後、模範解答などを確認しながら間違い直しをし、また次のテストに備えるということを多くの受験生がやっていることだと思います。
もちろん間違い直しは、同系統の問題が本番に出た時に間違えないようにするために、非常に大切です。
しかし、テストを自分が出来ない問題を明らかにするための道具としてしか使わないのは、些か勿体なさを感じます。
なぜなら、テストではあなたが出来なかった問題だけではなく、出来た問題も明らかにされているからです。
解けなかった問題にばかり気を取られていませんか?
と思う方がいるかもしれません。
しかし、正解した問題の中には『過去にあなたを苦しめたもの』が必ず含まれていて、それを解き切ったということが自信に繋がるようになります。
もっと言うなら、問題を解けた自分を褒める習慣もつけて欲しいのです。
自信というのは成績向上において、非常に重要なエッセンスです。
しかし、そう簡単に養われるものではないですよね。
そのために、各テスト毎に、例え点数的には下がっていたとしても、むしろそういう時にこそ、正解できたところも見直して、自信をつけていって欲しいと思います。
2.模範解答の活用法
テスト後に模範解答を活用する場として、パッと思いつくのは、やはりやり直しのときでしょうか。
先ほども述べましたが、出来なかった問題のやり直しをする習慣は非常に大切です。
では、正解した問題の模範解答は見なくていいのでしょうか?
その答えはNoです。
正解、不正解関係なく、模範解答には一通り目を通して欲しいと思います。
では、どのように活用すれば良いのか、そのことについてまとめていこうと思います。
2-1.自分の解答に無駄がないかを確認
まず、見てほしいポイントとしては、解法の流れが自分と全く同じかという点です。
模範解答は基本的に精錬されているものが多いため、自分の解答に無駄がなかったかどうか判別できます。
テスト中は限られた時間で問題を解かなければならないため、無駄のない解答を作成するというのは必要不可欠となってきます。
また、テスト中に何となく解けたというケースもよくあると思います。
勘だったり、十分に理解してない状態でもたまたまうまくいった場合です。
このような問題に関してもしっかりと吟味することが大切で、合ってたから次も解けるとは到底言えません。
偶然正解した問題というのは、答案には丸がついてる分、やり直し中に見落とされがちです。
次同じような問題が出た時には、確信を持って解けるようにしておきましょう。
2-2.別解もしっかりマスターすべし!
次に、模範解答と別の解き方で正解していた時についてです。
この場合、まずその模範解答の解法を自分が知ってるかどうかを確認します。
もし知らないものだった場合、その解法はしっかりとマスターしておきましょう。
という質問もよく受けますが、問題によっては誘導に則って解かなければならないものもあります。
そのような場合では、既に解法が定められているので、そこで初見となるよりも様々な解法を知っておいて損はないでしょう。
また、問題の設定条件によっては、自分がいつも活用する解法が通用しない場合もあります。
そんな時に別のアプローチ方があれば、解決してくれることも少なくないはずです。
さて、ここまで模範解答を用いた復習についてまとめましたが、気を付けてほしいのはその時間配分です。
優先すべきは間違い直しに変わりありません。
間違い直しをしっかりとした上で、正解した問題からも知識を吸収していくことで、+αの勉強ができ、周囲との差に繋がっていきます。
3.成績表から得てほしいこと
1.2ではテストの答案や模範解答から得てほしいことについて書きました。
ここからは、「点数そのものから次にどう活かしてほしいか」についてまとめようと思います。
3-1.苦手科目の結果に注目しよう
成績表が返ってきて、まず見てほしいところは苦手科目の偏差値の変動です。
総合点の変化に目を奪われがちですが、まずは苦手科目がどうなってるかが重要です。
これは、1の「自信をつける」という話にも繋がってくるのですが、苦手意識のある科目ほど伸び悩んでしまいます。
その科目の成績が低下しているようであれば、なぜ点数が下がったのか、苦手な分野があるのか、などその原因を深掘りしなければなりません。
逆に、苦手だと思っていた科目の成績が上がってたなら、それは諦めずに勉強した成果が現れてるのだと思ってよいでしょう。
自分をたくさん褒めて、自信をつけていってください!
3-2.得意科目がいつもより良くなかった場合
次に、今まで安定して点数を取れていた科目の点数が下がっていた場合ですが、1.2回低かったぐらいでは心配はいらないと思われます。
そもそも得意科目の点数を上げるのは、苦手科目よりもモチベーションが高いこともあり、比較的容易でしょう。
反省することはもちろん大切ですが、それ以上に自分の力を疑わないことが重要です。
しかし、もしも成績低下が続くようであれば、これもまた原因を吟味することが必要です。
総合点、順位に関してはまだ気にする必要はありません。
全て履修範囲を終わらせてからでも遅くないでしょう。
今は特に自分の苦手科目をどうしていくかについて考えることが重要です。
それが、遠回りのようで実は着実な成績向上につながります!
・正解した問題も模範解答で確認する。
・苦手科目の点数にフォーカスする。
「自信を持ってテストに臨む」というのは本番で大きな武器となります。
もちろん、自分の実力を俯瞰する謙虚さも必要ですが、謙虚さは時に卑屈さを生んでしまいます。
今は出来なくてもいずれできるようになるだろうぐらいの、強いメンタルを持つ方が気持ち的にも楽ですし、必ずあなたの成績向上につながります。
ついつい間違いに目を奪われがちですが、正解した問題も大事にしてください。
今回はテストからたくさんのことを吸収して欲しいと思いこの記事を書きましたが、自分の出来なかったところばかりではなく褒める癖をつけて、ぜひ自信を持って本番を迎えられるよう頑張っていきましょう!