作文のポイントをおさえよう!
夏休みも終わり、少し涼しくなってきました。
受験までもう半年ありません。気を引き締めていきましょう!
さて、模試やテストで、多くの生徒が
と言う問題があります。
それが、作文です。
鹿児島県の公立高校入試では、国語で作文問題が毎年必ず出題されています。
驚くべきことに、三高志願者でも、そのことを知らない生徒がたまにいます。
配点は全体の1割にも上るのに…
採点をしていると、作文で大幅に点数を取りこぼしている人もちらほら…。
そこで今回は、作文のポイントを紹介していきたいと思います。
1.減点を減らす
減点を減らすために、特に大事なポイントは以下の4つです。
➀問題をよく読むこと
➁誤字脱字をなくすこと
➂文末の書き方を統一させること
➃原稿用紙を正しく使う
それでは、この4つのポイントについて説明していきます。
1-1.問題をよく読むこと
1つ目は「問題をよく読むこと」です。
ちゃんと読んでるし!
と思われる方も多いと思いますが、これが意外とできていないのです。
作文問題においては、ほとんどの場合、作文を書く条件が書かれています。
しかし、
・「二段落で構成しなさい」と書かれているにも関わらず、二段落以上で構成する。
・「二段落で構成しなさい」と書かれているにも関わらず、段落をつくらない。
・「一段落目にはあなたの意見を書きなさい」と書かれているにも関わらず、一段落目から理由を書いてしまう。
といった解答が少なくありません。
その原因は、
・時間がなくて焦っている
・「いつもやってるのと同じでしょ」という気持ちで条件を流し読みする
ということがほとんどです。
いわゆるケアレスミスですが、作文のケアレスミスはかなりもったいないものです。
必ず、条件の大事な部分には線を引いてチェックしましょう。
線を引いておけば、作文を見直す時にも便利です。
1-2.誤字脱字をなくすこと
続いては「誤字脱字をなくすこと」です。
これも当たり前と思われるかもしれませんが、よく見かける減点です。
作文も他の科目同様に、きちんと見直すことが必要です。
また、練習問題で使ったことのない言葉や漢字を使ってチャレンジすることも良いとは思いますが、大事な試験の時は、正しいと確信している漢字や言葉を使うようにしましょう。
しかし、正しいと確信できる言葉の数が少ないと、文章が作れなくなりますので、普段から漢字力、語彙力を鍛えておくことも重要になります。
また、うっかり使ってしまいがちな、「ら抜き言葉」や「みたいな」などといった話し言葉が紛れていないかをチェックすることも併せて重要です。
1-3.文末の書き方を統一させること
3つめは「文末の書き方を統一すること」です。
これは皆さんご存知かと思われますが、「~です。/~ます。」で終わる敬体、「~だ。/~である。」で終わる常体のどちらかに統一して書きましょう。
頭ではわかっていても、一文一文に集中しているうちにバラバラになっていた、という解答もよく見かけます。
内容だけではなく、見直しする際は、必ず文末も押さえておいてください。
1-4.原稿用紙を正しく使う
最後に「原稿用紙の正しい使い方」です。
あまり、間違った使い方をして原点をされる人はあまり見かけませんが、「」の使い方、行のはじめの句読点、段落など、自信がない人は確認し、定着させておきましょう。
2.文章について
作文を採点していると意見や感想なのか事実なのか、はたまた資料を読み取った内容なのか、何を伝えたいのか分からない文章をよくみます。
当然ではありますが、採点者に対して、自分の書いた文章の意味を説明をすることはできません。
そもそも作文を書く上では、説明が要らないように書くことが大前提です。
相手に伝わる文を作るためには、
➀一文は短く
➁具体的に書く
以上の2つがポイントになります!
2-1.一文は短く
なぜ、相手に伝わらない文章になってしまうのでしょうか。
皆さんの中に、
とか、
という人もいるのではないでしょうか。
その一因として、「一文が長い」ということが挙げられます。
例えば、次の文を読んでみてください。
いかがですか?
読みにくいですよね。
ひとつの文にたくさんの情報が詰まりすぎていると感想を言いたいのか、出来事を言いたいのかよく分からなくなってしまいます。
では、これを次のように書き換えてみます。
こちら文はどうでしょうか。
先程の文よりも、随分と読みやすくなったのではないかと思います。
このように、短い文で構成することで、伝わりやすい文章へと変わります。
作文に苦手意識のある人は、「一文に入れるのは一つの情報・事柄だけ」というルールで書いてみてはどうでしょうか。
『読み手側が読みやすくなる』だけでなく、『書き手側も何を書いていたか分からなくなる』ということが少なくなってくるはずです。
2-2.具体的に書く
文を作る際のもう1つのポイントは、具体的に書くことです。
作文問題には、「自分の経験を踏まえて」などの条件が書かれていることがあります。
そんな時、抽象的な文を書いていませんか。
例えば、次のような文です。
このような文を書いていませんか?
(笑っている人がいるかもしれませんが、よくみかけますよ!)
「自分の経験を踏まえて」といった条件の場合、経験をしたことを知りたいのではなく、「何を」経験したのかを知りたいのです。
では、この文をより具体的にしてみましょう。
具体的に書くと同じ一文でも読み手側に状況が伝わりますよね。
これを更に先程のように文章を短くしてみると、
より分かりやすくなりましたよね。
この2つのポイントを押さえて作文をかいてみてください。
今まで以上に読みやすい文章が書けるようになると思います。
・減点されない答案づくりを心がけること。
・採点者が分かりやすい文章を書くように意識しよう。
さて、今回は作文のポイントについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ポイントを知るだけではなく、定期的に作文の練習をしましょう。
特に作文が苦手な人は、本番間近からの練習ではなかなか上達しません。
たくさん書いて、たくさん採点してもらうことが作文の上達への近道です。
頑張りましょう!