志望校を諦めようとしていませんか?
皆さんこんにちは。郷中塾の栗山です。
受験の天王山である夏休みが終わりを告げ、その成果発表会とも言える市共通テストが実施されました。
次々と返却されていくテスト用紙。
思った以上の成績に大喜びする生徒もいれば、突きつけられた結果に絶望している人もいるのではないでしょうか。
今回は市共通テストのお話も交えながら、結果が良くなかった人に向けて秋以降の逆転戦略についてお話したいと思います。
1.市共通テストの結果について
市共通テストは鹿児島市のみで開かれ、かつ難易度が標準的な事から公立高校入試の判定に有用だと言われています。
総合点が基準になります。
たとえば鶴丸高校に合格するためには市共通テストで390点以上の得点が目安だと言われています。
この点数を超えれば、市の全体順位で300位以内に食い込む可能性が高いからです。
ちょうど鶴丸高校の一般定員と近い人数ですよね?
本来ならそうなのですが、ここで面白いデータを紹介します。
実は去年当塾で鶴丸に合格した生徒のうち、半数は360点に到達していなかったのです。
つまり9月段階では成績が悪く、10月以降に挽回していった事になります。
意外ですよね。
受験の天王山である夏休みがすでに終わっているのに挽回できたわけですから。
360点は鶴丸だけでなく、甲南高校の合格も危ぶまれるラインです。
しかし彼らはその危機を乗り越え、2カ月後の第2回市共通テストでは5名が400点超えを達成しました。
たとえ現在の成績が振るわなくても、合格圏内への挽回は可能なのです。
2.秋からの逆転戦略
ではどうやって彼らは成績を短期間で伸ばし、鶴丸高校に合格したのでしょうか?
その中身はシンプルで
「① 1日(平均)5時間以上の勉強」と「② 過去問・添削演習のやり込み」です。
2-1.絶対に欠かせない長時間勉強
秋以降でも合格圏外から三校を目指したいのであれば、悠長な事は言ってられません。
「長時間勉強は必須」です。
夏休みのようにタップリした余裕は無くても、工夫次第でいくらでも勉強時間は捻出できます。
逆転合格を果たした生徒たちも正に長時間勉強を実践していました。
具体的には平日は18時~22時、土日祝は9時~22時まで勉強をしていました。
当塾では元々、週に6日以上授業を行っていますから、一切の休みなくノートを広げている事になります。
残念ながら、もうすでにその段階にありません。
なぜなら鶴丸・甲南・中央高校の受験者は、そもそも効率の良い勉強をしているからです。
いくらあなたが要領よく勉強しても、他の子も同じぐらいスマートに勉強をしているので、同じ勉強時間を費やしている限りほとんど差が付かないで終わります。
そこで取り得る1番の最善策は「ライバルが勉強していない時に勉強する事」です。
質で凌駕できないのであれば、量で押し切る事が正攻法です。
近年、長時間勉強はしばしば批判の的になりますが、逆転合格者はすべからく異常な勉強時間を費やしています。
たとえ三校受験者であっても、毎日欠かさず5時間以上勉強している学生はそういません。
しかも幸いなことに、鹿児島県の公立高校入試は極めて標準的な難易度です。
特別難しい問題が出るわけでも、見たことの無い問題が出るわけでもありません。
時間をかけて理論を学び、実践演習をしっかり積めば、必ず高得点が解れる問題なのです。
※きちんと勉強時間をかければ、の話です!
ただし、コンスタントに毎日勉強するのは大変です。
たとえ危機迫っていたとしても、人間と言うのは時間と共にやる気を失っていくからです。
大人ですらそうなのですから、中学生なら尚更でしょう。
当塾ではほぼ毎日授業があるので、塾生たちは強制的に「毎日長時間勉強する」という状態にありました。
そのため、秋以降も驚異的な伸び率を見せてくれました。
しかし、普段自己管理して勉強をしている人というは、工夫してモチベーションを維持する方策を考える必要があります。
自己管理の徹底が難しいという場合は、強制力をもつような第3者にお願いするのが良いでしょう。
2-2.過去問演習の集中投下
意外かもしれませんが、授業でやっていたのは「公立高校入試の過去問演習」です。
過去問と言っても鹿児島県の問題ではありません。47都道府県の過去問を全教科演習していました。
公立高校入試の過去問を使う理由は、シンプルに良問が多いからです。
公立入試は普通のテストと異なり、中学生の進路を決定する非常に重要な試験です。
そのため各県が威信をかけて、何度も会議やチェック、推敲を重ねながら作っています。
その問題は目を見張るほど高精度に作られており、演習するにはもってこいの教材なのです。
塾生には毎日過去問を本番の時間制限で解かせ、その日の内に採点をして返却していました。
そうする事で記憶が新鮮な内に間違えた問題の復習ができますし、回を重ねるごとに自分の苦手分野を明らかにできるのです。
中でも特に力を入れていたのが「記述・英作文の添削」です。
なぜなら、鹿児島県の公立高校入試は記述の配点が高く、最も差が付きやすいからです。
しかしながら、記述・英作文は講師に客観的な採点をしてもらう必要があり、自分1人で学習するには困難です。
ですので、記述問題と英作文は担当講師が付いて、毎日欠かさずに厳密な添削&指導を行いました。
結果、演習時間で間違えた問題の把握・記述強化を行い、自習時間で苦手分野の集中学習というサイクルを作る事が出来たのです。
今、もしも何に手を付けたら良いか困っているならば、まずは過去問演習をおススメします。
いま通っている塾の先生などに過去問演習を見てもらい、繰り返し記述・英作文の添削を頼んでみましょう。
3.まとめ
以上が、夏休み以降でも志望校を譲れない人に向けたお話でした。
何度も繰り返しますが、もし今あなたが他人と同程度しか勉強していないのなら非常に危険です。
他の生徒と付いた大きな差を埋めるには、並大抵の勉強では通用しないからです。
欲を言えば学校外の時間は当たり前のこと、休み時間や食事中ですら勉強をするべきです。
もっと欲を言えば今すぐ手元のスマートフォンとゲーム機をハンマーで叩き割って、誘惑を全て断ち切って勉強に挑んで欲しいのです。
私がこのブログを書いたのが9月18日。
いよいよ公立高校入試まで残り半年を切りました。
残された時間は残念ながらわずかです!
しかし、諦めるにはまだ早いのも確かです。
今からでも絶対間に合う、という無責任な言葉は吐けませんが、合格可能性を少しでも高める事は出来ます。
現に、去年受かった人が何人もいた事が何よりの証拠です。
どんな些細な事でも構いませんので、勉強方法に困っている方はお気軽にお問い合わせください。
一切営業行為は行いませんし、できる限りのお話をさせて頂きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。