長文読解を短期間でスピードアップする方法とは?

  • 学習法

皆さんこんにちは。郷中塾の佐々木です。

 

今回は英語の長文読解について、スピードを上げるというポイントに絞って紹介していきたいと思います。

皆さんご存じの通り、鹿児島県の公立高校入試では、毎年短文2~3題・長文1題が出題されています。

短文・長文共に比較的簡単な文章ではありますが、長文はおよそ500字にも及ぶ上に、リスニングもあるので実際に長文に使える時間は長くて25分程度しかありません。

それゆえ長文を読むスピードが非常に大切なポイントであり、長文を読むスピードを身に付けることが英語の点数を上げることにつながるといっても過言ではないのです。

コツ1:わからない単語、文章を読み返さない

1-1決して立ち止まらない

長文を読んでいる途中で知らない単語や難しい文章が出てきても、考え込んだり立ち止まったりせずそのまま読み進めましょう。

仮に立ち止まってもう一度同じ文章をはじめから、または分からなくなった段落をまるまる読み直すとそれだけで2倍の時間を費やしてしまいます。

それほどの時間をかけて立ち止まって考え込んだところで必ずしもわからないことが分かる保証はないわけですし、わかったとしてもそこが問題として問われていなかったらさほど意味がありません。

時間に厳しい英語の試験では読み返すということがどれだけもったいないかわかると思います。

1-2抽象→具体の法則

ここで皆さんは「でも、そうしたら文章の内容が分からなくなりそう」と思うかもしれません。

しかし、必ずしも英文全てを完璧に読める必要はないのです。そのカギとなるのが英文特有の構成です。

実はで、英語の文章の多くは、抽象的な文→具体的な文という構成をしています。

そのため、最初の抽象的な文章がいまいち分からない時でも次の文を読むと直前の文を説明する文章や具体例で補足していることがあり、一つの文章を飛ばしても全体やそのパラグラフの内容が分からなくなることはないのです。

最初は抵抗があるかもしれませんが分からないところがあっても、立ち止まって考え込まないということを意識してみてください。

コツ2:問題から読む

次のコツは、先に問題から読み進める事です。

もっと詳しく説明すると、問題をざっと軽く目を通す→本文の一段落目→問題→本文の二段落目→…という順番で読むのが望ましいです。

これは教える人にもよるので必ず私が正解とは言えませんが、少なくとも私は問題を先に読むこの方法にしてから英語の長文にかける時間を短縮できました。

 

ではなぜ問題を先に読むことで時間が短縮できるのでしょうのか?

それは問題で聞かれている部分を意識して読めるからです。

 

例えば問題に「マーカスの行ったことで正しいものを選べ」とあったら、先に問題を読むことで本文を読むときマーカスが行ったことに注意して読むことができます。また、マーカス以外の人物が出てきても問題でその人物について聞かれていないのであればさほど注意せずに時間をかけず読むこともできます。

このようにあらかじめ問題で聞かれている重要なポイントをおさえることで本文を読むときに注意する部分としない部分の強弱が付けられ楽に速く文章を読むことが出来ます。本文→問題の順に読むと問題を解く途中で本文に戻って問題で聞かれている該当箇所をもう一度探すという手間を省くこともでき、さらなる時間短縮につながるというわけです。

 

また、問題を先に読むもうひとつのメリットに大まかな話のテーマを把握することがあります。

例えば問題文の中にmother father などの単語があれば家族に関する物語文なのかなと予想できますし、biomass fuelという単語があれば環境問題について話しているのかなと予想が出来ます。

このようにして予想することでたとえ難しい文章や単語が初めのほうにでてきてもテーマがざっくりとわかっていることで読みやすくなります。

ただしこれはあくまでも予測ということは忘れないでください。問題文から立てた予測にこだわり過ぎて逆に分からなくなることが時々あるのであくまでも予測としてだいたいこのテーマかなぐらいの認識で取り組みましょう。

コツ3:パラグラフごとに読む

英語の文章は基本1つのパラグラフ(段落)で1つの話題を取り上げるというルールがあります。

つまり、1つの段落で伝えたい事は突き詰めると1つしかないという事です。

たとえ難しくて読めない文章があっても1パラグラフに話題は1つとわかっていれば、結果的に全体を通して同じようなことを言っているのだと予想が出来、他の文章を訳す事で補う事ができます。

 

また入試の問題に関しては1パラグラフに対し1つ設問があるということが多いです。

そのため、1つのパラグラフを読む→そのパラグラフに対応する問題を解いてみるという順番がおすすめです。こうすることで本文ばかりを読んで疲れてしまうこともなく、本文を読み切ったころに最初の内容を忘れて問題を解きながら本文を読みなおすという時間のロスも防げます。

入試では様々な長文が出されますが、どの文章もこのルール通りにパラグラフが構成されているので「1パラグラフに1つの話題」ということを意識してみましょう。

そうすることで内容の把握が意識していないときに比べて楽になります。

4.まとめ

以上が英語の長文読解スピードに関するお話でした。
 
まとめ
・分からない単語、文章は読み飛ばさない

・問題から先に読む癖をつける

・段落ごとに筆者の主張を追うようにする

最後までお読みいただきありがとうございました。