【体験談】3浪して鹿児島大学医学科に合格した私からのアドバイス【大学受験】

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医学部を目指す学生

皆さん、こんにちは!

大学入試共通テストまであと93日!

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

冬に向けて、特に高校三年生の皆さんにとっては部活を引退し、浪人生との差を縮めるために非常に重要な期間となります。

 

大学受験において、難易度が特に高い学部学科が国公立大の医学部医学科です。

他学部に比べても倍率がかなり高く、医学部を目指して浪人する受験生も多いため、現役で国公立の医学部医学科に合格するのはかなり難しいです。

また私立の医学部は莫大な学費がかかるため、私立大学を滑り止めにするのは経済的に難しく、大概の受験生は国公立を第一志望にするというのも難易度が上がる理由の一つです。

私が受験生時代(3年前)は、センター試験の総得点が85%以下だった場合、二次試験でかなり挽回しなければならないという認識でした。

 

私自身、鹿児島大学医学部医学科に3年間の浪人生活を経て合格しましたので、国公立の医学部医学科に合格するのがどれだけ大変なことなのか身をもって実感しています。

そこで今回は、国公立の医学部医学科に合格するためにどのような対策をすればよいか、私自身が経験したことを基に書いていこうと思います。

3浪もしたくせに偉そうなこと言うな!

と思う方もいらっしゃるでしょうが、3浪したからこそできるアドバイスもあると思うのでぜひ聞いてください。

1.歴史・公民は高得点必須!

影分身忍者

理系であれば地歴公民は日本史・世界史・地理から一科目選択して、大学入試共通テストでのみ必要になります(私の頃はセンター試験でしたが・・・)。

 

少々キツい言い方かもしれませんが、日本史選択だった私は受験生時代、

地歴公民で失敗するなんて馬鹿だ!

と思っていました。

なぜかというと、日本史はしっかり勉強していればしているほど確実に安定して高得点が望めるからです。

例えば国語は文章との相性もあり、他教科に比べて、安定して高得点を取ることが難しいものです。

しかし、歴史と公民は覚えれば覚えるほど点数は上がり、点数も安定していきます。

つまり、やればやるほど点数が上がる、「努力が裏切らない」科目なのです。

私は日本史選択だったので、地理に関しては周囲の友人の話でしか分かりませんが、安定して高得点を取るのが難しそうでした(あくまでも私の見た感じなので絶対ではありません・・・)。

しかし、日本史と世界史がいつも足を引っ張っているという受験生は、ただ単に勉強不足です。

確実に高得点が取れると分かっているのに勉強しないなんて馬鹿じゃないですか?

どうせ共通テストが終わればお別れする科目です。得点源にしてしまいましょう!

2.化学が苦手な人は問題集と資料集をボロボロになるまで使い込む!

反復学習

私は現役生の頃、理系であるにもかかわらず化学が全くできませんでした。

どれくらいできていなかったかというと、高3秋のマーク模試で30点台をたたき出しました!

そりゃ3浪もするわ!

って感じですよね。

今振り返ってみると恐ろしく馬鹿でした。

当然浪人するはめになったのですが、予備校で化学の授業を受けたときに、高校三年間で自分が化学を全く理解していなかったことを思い知らされました。

授業で講師の話を聞くことで化学に対する見方が変わり、「化学ってこうやって勉強するんだ・・・」と感じたのをよく覚えています。

しかし、頭では分かっていても問題が解けなければ意味がありません。

そこで私は、同じ問題集を何周もやり込みました。

たしか3周以上は確実にしたはずです。

問題集の表紙が取れてボロボロになるまでやりこみました。

使っていた問題集は「セミナー化学」です。

他に有名な問題集として「重要問題集」を私は持っていましたが、化学が苦手な私にとっては若干難易度が高かったです。

セミナー化学は私のように化学が苦手な人向けにかなりオススメです。

また、頻出問題や重要な問題についてはセミナー化学で解いた後、重要問題集で類題を探し、解いていました。

「セミナー化学をやり込む→頻出問題・重要問題については重要問題集で類題を解く」というパターンで勉強したことで、センター試験本番の化学では100点を取ることができました。

 

また、化学に関して言えば、資料集を何度も開いて勉強することを強くオススメします。

私のように化学が苦手な人というのは、そもそも化学に対する視覚的なイメージが全くといっていいほどできていないのです。

資料集を見て、そこの載っている図や写真やグラフの意味をしっかり理解することが重要になります。

 

オススメの資料集は、第一学習社の「スクエア最新図説化学」と実教出版の「サイエンスビュー 化学総合資料」です。

わたしは「スクエア最新図説化学」をボロボロになるまで読み込みました。

この勉強法は物理や生物でも通用します。

化学が苦手で絶望しているという人も、まだ諦めるのは早いです!

是非やってみてください!!

3.国語で大コケしても大丈夫なくらい他の科目でカバーする

完璧

医学科合格のためには全ての教科でまんべんなく高得点を取ることが求められます。

しかし、国語に関しては、得点の波が大きく、安定しないという悩みを抱えている受験生は少なくないはずです。

私自身、受験生時代はセンター国語の点数がなかなか安定せず、大きな不安要素でした。

また、私の周りにもセンター試験本番の国語で大失敗してしまう人がたくさんいました。

 

そんな中で私が意識していたことは、

国語で失敗しても大丈夫なくらい、他の教科で高得点を取ろう!

ということでした。

特に数学と理科は、マーク模試では常に9割以上を目標にしていました。

しかし、これは国語を完全に捨てていたというわけではありません。

国語もしっかり対策をした上で、万が一のために備えるといった感覚でした。

そして迎えたセンター試験本番。

最初の日本史はなかなかの手応えだったのですが、続く国語で時間配分がうまくいかず、最後に解いた古文で時間が足りなくなり、本文を最後まで読み切れず、残り3問を勘でマークする羽目になってしまったのです。

試験が終わったとき、「やらかしたぁ~」と、最悪の手応えでした。

それまでのマーク模試において時間が足りなくなることはなかったので、かなり焦りましたし、

やはり本番はなにが起こるか分からないのだな

と身をもって感じました。

というわけで国語の手応えは最悪だったわけですが、「そこで落ち込んでも仕方がない!」と気持ちを切り替えて、

国語で失敗した分、明日の数学と理科で挽回してやる!

と気持ちを切り替えました。

そして迎えた2日目。

数学ⅠA、数学ⅡB、物理、化学と4科目あるのですが、数学ⅡBと化学で満点、数学ⅠAと物理はどちらも94点と、2日目をなんとわずか12点の失点に抑えて終えることができたのです。

試験終了後に自己採点をしてみると、国語も思っていたよりはしくじっていなかったので、総合点も満足のいく結果になりました。

もし国語の失敗を引きずっていたら、2日目の高得点はなかったかもしれません。

「他で挽回しよう!」と思えたことが良い結果につながったのだと思います。

もちろん国語の対策を怠ってはいけません。

しかし、本番は何が起こるか分からないので、安定して点が取れる科目でカバーするという意識も大切でしょう。

4.減点されない答案を作る

Check!

医学科に合格するためには、二次試験での記述力も非常に重要になってきます。

特に現役生の皆さんには記述力を鍛えてほしいです。

それはなぜかというと、浪人生の記述力は半端じゃないからです。

浪人生は、現役生がまだ履修していない単元がある頃からガンガン問題演習をしています。

特に医学科合格ラインに達している受験生の記述力は半端ではありません。

現役生が勝つのはそう簡単なことではないでしょう。

では、現役生はどのようなことを心掛けて記述力を向上させればいいのでしょうか。

それは、「減点されない答案」を作ることです。

具体例を挙げましょう。

例えば数学の問題。

マーク試験とは異なり、自分の考え方が採点官に伝わるようにしっかり記述する必要があります。

その際、説明不足であると減点されてしまいます。

また、数学では問題を解く際に多くの条件が出てきますが、その条件一つ一つを丁寧に確認していかないと間違った答えに行き着いてしまいます。

ここで言う「減点されない答案」とは、「書くべきことを漏れなくしっかり書く」ということなのです。

医学科の合格ボーダーライン上には、何十人もの受験生がひしめき合っています。

1点違うだけで順位が大きく変化するのです。

つまり、たった一つの条件の書き忘れが、たった一つのケアレスミスが、合否に大きな影響を及ぼすのです。

数学に限ったことではありません。

英語だったらスペルミスや時制の不一致、物理だったら使う文字の勘違い、理論化学だったら計算ミス・・・。

ありとあらゆるミスの可能性があります。

その一つ一つを丁寧に潰していくことが、「減点されない答案」への近道なのです。

日頃からできる対策としては、答案を作ったら先生に添削してもらうと良いでしょう。

自分で採点するとどうしても見逃してしまうポイントがあったりします。

私自身も数学の答案は先生に添削指導してもらっていましたし、自由英作文も書く度に添削してもらっていました。

第三者に見てもらうことで、自分のミスに気づくことができます。

自分のミスと向き合うことで、「減点されない答案」を目指しましょう。

5.面接練習もしっかり行う

医学部の面接

医学科の入試の特徴として、ほとんどの大学で面接試験が課されます。

点数化する大学としない大学とありますが、中には面接の配点がかなり大きい大学もあります。

例えば秋田大学医学部医学科は二次試験400点満点中面接点が200点と、二次試験の配点の半分を占めています。

地元の鹿児島大学医学部医学科も二次試験920点満点中面接点が120点を占め、学科試験で大きく差を付けていても面接でひっくり返されるパターンが十分に考えられます。

それだけ面接試験は重要なのです。

 

長期的な対策としては、日頃から医療に関心を持つことが挙げられるでしょう。

二次試験前に慌てて最近の医療ネタを調べるのは時間がかかるので、日頃から少しずつ集めとくことで学科試験に集中できます。

 

直前の対策としては面接練習を繰り返し行うことが良いでしょう。

学校の先生に頼んで模擬面接を行い、自分の考えをはっきりと述べられるよう練習しましょう。

また、想定される質問に対して自分なりに答えを用意しておくこともいいでしょう。

ここで注意してもらいたいのは、自分で用意した答えを丸暗記してテープレコーダーのように流暢に話しすぎないことです。

もちろん事前に準備することも大切ですが、事前に用意した答えを意識しすぎるあまり、本番で

あれ?
なんて答えるんだったっけ?

と詰まってしまい、うまく話せなくなってしまう可能性があります。

答えを用意するのはあくまでもイメージをするためであり、むしろ大切なのは、その場で思いついた言葉ではきはきと自分の意見を述べることなのです。

また、想定外の質問が来ることも頭に入れておきましょう。

これは私の体験談なのですが、本番の面接で
「今日はどんなテーマを聞かれると思って来たの?」
「面接練習って予備校でしたりするの?」
という、医療とは全く関係の無い、想定外の質問をされました。

本番の緊張の中では「そんなこと聞くの!?」とかなり驚きましたが、はきはきと答えることができ、無事面接を乗り切ることができました。

実際得点開示をしても、面接点は思っていたほど悪くはなかったです。

本番は何を聞かれるか分かりません。

面接練習のときに、先生にオリジナルの質問を考えてもらうのも対策の一つかもしれません。

 
まとめ
・暗記教科は取りこぼしなく完璧に!

・理科は徹底した反復演習を!

・想定外の国語での失敗をカバーできるだけの余裕を!

・減点されない答案づくりをしよう!

・面接対策も怠るな!

最後に

諦めたらそこで終了

以上5点が、私が思う医学部医学科対策です。

これらは3年間という長い浪人生活で、私が強く感じたことです。

高校時代の私のように勉強で苦しんでいる人や、医学科でなくとも難関大学合格を目指す皆さんのお役に立てればと思い、私自身の割と具体的な成績や体験も紹介しながら書いてみました。

また、大学受験だけでなく、高校受験を控えた中学三年生の皆さんにも参考になると思います。

ただ、これらの考えはあくまでも私個人の考えであり、これが絶対というわけではありません。

参考にしていただけると嬉しいです。

他の人がいくら言ったって、それを実践するのも自分、しないのも自分です。

まずは自分で動かないことには始まりません!

「今はまだ志望校の合格ラインに達していない…」という人もまだ間に合います!

頑張っていきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。