【大学受験】英作文で意識すべきこと

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英作文

突然ですが、皆さん英作文は得意ですか?

びっくりさせてごめんなさい。郷中塾の佐々木です。

何を書けばいいかわからない…
途中で手が止まって、いつも試験時間内に書き終えられない…
最後まで書けたのに、点数がほとんどもらえない…
書きたいことはあるのに英語で書けない…

などなど、指導をしていて、英語のなかでも英作文は苦手意識を持っている人が多くいる分野のように感じます。

しかし、大学入試の英語の試験では英作文の配点は大きいので、苦手だからやらないというわけにもいきません。

また、英検でも配点の4分の1程度を英作文が占めており、皆さんが思っているより英作文は重要視されています。

そこで、皆さんが苦手意識をなくし、英作文を得点源に出来るように、書く際のポイントを紹介したいと思います。

1.英作文はいきなり書き始めてはいけない!

英作文でペンが止まる男子学生

私が英作文を書く際に皆さんに意識してほしいことは、ずばり「準備」です。

皆さんは英作文を書くとき、どのようにして書いていますか?

問題を読んで、すぐ解答を書き始めていませんか?

英作文を書く上で、書き始める前の準備というものは非常に重要で、これによって英作文の出来が変わってくるといっても過言ではありません。

苦手な人はこの「準備」をあまり意識できていないように感じます。

この「準備」というものは、具体的には書き始める前の文章の構成のことを言います。

英作文が苦手という人は、これから話す「準備」を意識して英作文を書いてみるとよいかもしれません。

2-1.書きたいことを書くのではなく、書けることを書く

英作文で英単語が分からない

まずはテーマ決めです。

皆さんは英作文のテーマを決めるとき、どうやって決めていますか?

「自分の好きなこと」や「得意な分野」「自分の書きたいこと」について書いている、という人も多いのではないでしょうか?

実はそのやり方が「英作文を難しい!」と感じてしまう原因の一つなのです。

国語の作文では自分の詳しいことについて書いても問題ありませんが、英語の場合、詳しいことについて書こうとすると英語で表現できないことが多く出てきたり、難しい内容になってしまい採点者に何を書いているのか伝わらなかったりする可能性が出てきます。

 

例えば、「社会問題について考えを述べよ」という問題があったとします。

そして、あなたは普段から『たばこの受動喫煙』について問題だと思っているとしましょう。

これがもし国語の作文であれば、何の問題もなく良い文章が書けると思います。

しかし、英作文でも同じようにうまくいくでしょうか?

多くの受験生は受動喫煙なんて英単語知らないでしょうし、副流煙なんて英単語を書いたことがない人がほとんどだと思います。

単語が分からないため、別の言い方で表現しようとするでしょう。

その表現方法を考えるのに時間を要するうえ、文章が長くなるので減点リスクも増大していきます。

最悪の場合、採点者にあなたの書いている内容を理解されせずに0点ということもあり得ます。

ですから、英作文のテーマを決める際は、「だれが読んでもわかりやすいような、簡単でありきたりなものを選ぶこと」が、短時間で簡単に書け、かつ高得点が狙える英作文をつくるポイントになってきます。

2-2.文の構成を決める

英作文の構成を考える

テーマ決めはうまくいったし、早速英作文を書こう!

なんて考えると、また途中で止まって頭を悩ませてしまいます。

テーマ決めの次に重要になってくることは、文の構成を決めるということです。

大まかに、「どのような考えを述べ」、「どうしてその考えに至ったのかという理由」、「最後の結論」まで、ある程度決めてから書き始めてください。

そうすることで、途中で立ち止まって考える時間も減ります。

また、書き終えた後で、

もっといい考えが思いついた!

といったん書いたものを全部消して、もう一度最初から…

なんていう時間のロスも防ぐことが出来ます。

最初に文の構成を考えたほうが、書きながら考えるよりも、完成した文章のつながりがよく、採点者にも伝わりやすい内容になります。

また、あらすじを考えるときは、『なるべく英語であらすじを立てるようにすること』もポイントです。

日本語で考えてしまうと、いざ英語に直して書こうとしたときに、「どう表現すればいいか分からなくなり、手が止まってしまう」ということがあるからです!

2-3.文法に気を付ける

注意!!

書きやすいテーマを設定し、文章の構成もうまく作ることが出来れば、あとは実際に書いていくだけです。

この際に注意してほしいのは文法です。

試験の限られた時間で英作文を書くと、主語が複数形なのにisを使っていたり、過去形で書くべきところを現在形にしてしまったりと、普段はしないような簡単なミスが増えるものです。

どんなによい文章が書けていても、文法ミスが多発すれば、大幅減点となります。

一度書き終えたら、必ず自分の書いた英文を読み直し、確認をして、ミスのない答案づくりを心がけましょう。

まとめ
・英作文はいきなり書き始めてはいけない!

・書きやすいテーマを選ぼう。

・文の構成を考えてから書き始めよう。

・文法ミスがないか、英文完成後に必ずチェックをしよう。

3.最後に

入試の過去問や模試の模範解答に載っている英作文の解答例を見て、

あのレベルの難しい英文を書けるようにならなくてはいけないんだ!

と心配する人がいますが、そうではありません!
『大学受験の英作文では、難しい表現を使わなくても、自分の主張している意見が採点者に伝わり、主張の内容に矛盾がなければ、しっかりと高得点が取れる』ということを、皆さんには是非知っておいてもらいたいと思います!

そして、これまで話した「準備」を意識することで、これらの高得点が取れる英作文は書けると思うので、ぜひ今回お話したことを実践してみてください♪

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。