【最新版】鶴丸・甲南志望者の私立受験傾向

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皆さんこんにちは。郷中塾の栗山です。

第二回市共通テストも終わり、いよいよ受験まで残りわずかとなりましたね。

受験が近づくに連れて、これから学校でも進路面談の機会がじわじわと増えていくのではないかと思います。

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そんな中、大きな悩みの1つになるのが私立高校の併願先です。

「行きたい公立高校はあるけど、私立は考えたことが無い。」

「他の受験者がどの私立高校を併願するのか知りたい。」

今年度から私立高校授業料実質無償化がスタートした事もあって、私立高校への注目度は増々高まっています。

今回は鶴丸・甲南高校の志望者に向けて、簡単に私立入試情報をお伝えしていきます。

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1.鶴丸・甲南受験者はどの高校を受けるのか?

まず結論から申し上げますと、鶴丸・甲南を受験する生徒の多くは

鹿児島高校 英数科 特進コース

樟南高校 普通科 文理コース

鹿児島実業 文理科 文理コース

を受験します。

上記3校は大学入試の実績もしっかりしており、上記コースに受かれば学費も免除になるからです。

とりわけ、鹿児島高校と樟南高校は鶴甲受験者であれば必ずと言って良いほど併願してきます

難易度はどのぐらいなの?

鹿高・樟南共に難易度は高く、2020年度入試の最低合格点で見ても

1.鹿児島高校 英数科特進

2020年度合格点 370/500点(74%)

2.樟南高校 文理

2020年度合格点 400/500点(80%)

となっております。

鶴丸・甲南の受験者が多く受けるだけあって高い得点率を要求されるわけですね。

得点率が高くても問題が簡単な可能性もあるのでは?

そんな事はありません。

問題内容で見ても、両校ともに公立高校入試より比較的難しい内容を出題しています。

たとえば昨年度、鹿児島高校の英語は高校生で習うような文法・単語が多く出されていましたし、樟南高校の国語は難解な論説テーマから出題されていました。

公立高校入試は教科書の基本事項から多く出しますが、両校は細かい応用事項からも多く出題する傾向があります。

※とりわけ鹿児島高校は合格最低点が低いだけあって、非常に難しい問題が多いです。

じゃあ私立入試って非常に厳しい戦いじゃない!

しかし一方で、公立入試と比べて記述問題が極めて少なく、記号・用語問題が多いという特徴もあります。

たとえ記述が苦手な生徒でも4択であれば正解に導ける場合もありますし、用語をしっかり覚えるだけで得点の上昇が期待できます。

そのため、相性や対策によっては公立高校入試よりも逆に点数を取りやすくなるのです。

「百聞は一見に如かず」と言うことで、私立高校の過去問については(株)鹿児島県教育振興会が高校入試問題集を出しています。ぜひ参考にしてみてください。

2.公立入試に活かせる私立入試

CHECK!!

公立高校が第1志望の人にとって私立入試は実際に受験に挑める貴重な機会です。

一方で、併願先としてだけでなく樟南・鹿実・鹿児島高校は公立高校入試の判定にも活用する事ができます

 

たとえば樟南(文理)・鹿児島実業(文理)の入試であれば共に合格最低点の目安が400点/500点(80%)程度となっております。

そして同じく公立入試においても鶴丸・甲南ともに最低得点率の目安が80%程度なのです。

※実際に2020年度入試で鶴丸高校の合格最低点は360点/450点(80%)でした。

つまり、樟南・鹿児島実業の入試難易度は問題形式は違えども公立高校入試と近いのです。

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一方で鹿児島高校は毎年、合格最低点が大きく変動しています。

しかし、こちらも公立高校入試の判定材料に活用する事ができます。

そういえば受験後に公立入試の参考資料を貰えるって聞いたような...
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そうなのです。鹿児島高校では、受験後に試験結果を踏まえた参考資料を貰う事ができます

たとえば、

「受験者のうち、どのぐらいの生徒が鶴丸・甲南高校を志望しているのか?」

「他の受験者と比較した時にあなたはどのぐらいの得点位置にいるのか?」

など細かく情報を書かれた資料を渡してくれます。

※あくまで2020年度入試の情報です。詳しくは学校の先生などからお聞きください。

 

ですので、私立の受験段階で自分がどのぐらいの学力帯にいるのかを把握する事ができ、今の志望校のままで問題ないのか検証することが出来ます。

実際に昨年度、鹿大附属中では鹿児島高校の得点を参考にして最後の進路面談が行われたそうです。

3.まとめ

以上が鹿児島市の私立入試に関するお話でした。
 
まとめ
・鶴丸、甲南受験者の多くは樟南、鹿児島実業、鹿児島高校を受験する

・樟南、鹿児島高校の入試問題は内容が難しいが、形式に特徴があり対策可能

・私立入試は公立高校入試の志望校判定に活用できる

最後までお読みいただきありがとうございました。