【間違い例は】テストの訂正帳の重要性について【伸びしろの塊!】

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訂正帳の重要性

 

こんにちは。
郷中塾の藤井です。

4月までは肌寒い日もありましたが、少しずつ日も長くなり、最近では日中はもう「暑い!」とも感じられるようになりました。

みなさん、くれぐれも熱中症には気をつけましょう。

さて、中3生のみなさんは実力テストが終わり、既に答案が返却されている人もいるのではないでしょうか。

やっとテストが終わった…!
自由だ!!

と解放感に浸っている人も多いと思いますが、テストの訂正はしっかりしましたか?

学校によっては「訂正ノート」の提出を求められているようですが、

訂正ノートって意味あるんですか?
そもそも訂正ノートの作り方すらわからない…

という声をよく耳にします。

ときには、

訂正ノートなんて、先生たちの自己満足だ!

とまで言う人もいるくらいです。

今回は、成績アップにつながる訂正ノートの作り方についてお話しようと思います。

1.そもそもなぜ訂正帳を作るのか

訂正帳って何のためにやるの?
模試やテストが終わったあとに、

訂正ノートを作りましょう!

と先生から言われた経験が誰しも1度はあると思います。

テスト終わったばかりなんだから、ゆっくりさせてよ…
めんどくさいなあ…

と思ってしまう気持ちはわかります。

しかし、テストや模試の復習が最も効率よくできて、なおかつその後に活かすことができるのが訂正ノートです。

たまに、問題用紙本体に解答や解説を書き込んだだけで満足している生徒を見かけます…

しかし、問題用紙には十分なスペースがないため、ぎゅうぎゅう詰めになり見にくくなってしまいがちです!

 

また、その問題用紙を後から見返すことがあるでしょうか?

よほど几帳面な人でない限り、模試やテストの問題用紙を定期的に見直しする機会は少ないと思います。

しかし、訂正ノートだとどうでしょうか。

広々としたスペースに自分が間違えた問題だけが書かれているので、とても見やすくて復習もしやすいですよね。

訂正ノートは提出を求めてくる先生のために作るものではありません。

自分のためになる、実のある訂正ノートを作りましょう!

2.訂正帳の作り方

訂正帳の作り方
例えば、以下のような問題があったとします。

問:次の回路で、電源の電圧は何Vか。

電圧と電流の関係は、中学2年生の理科で学習しますね。

答えは6.0Vです。
(答えられたでしょうか?)

今回は、間違えて「12÷0.5=24V」と答えてしまった場合を例とします。

訂正ノートに書くべきことは、

①間違えた問題の問題文(図や表がある場合はそれらも)
②自分の解答
③正しい答え
④その答えになる理由・解説
⑤周辺知識

の5つです。

 

まず、1つ目の「間違えた問題の問題文」についてです。

訂正ノートには、間違えた問題の問題文を書きましょう!

と、先生から言われたことがある人は多いと思います。

しかし、先ほどの問題で例えると、
「次の回路で、電源の電圧は何Vか。」
「答え:6.0V」
とだけ書く生徒を見かけます。

しかし、これだけしか書かれていないと、あとから見返して復習しょうと思っても、

いったいどんな回路だったんだ…?
なにもわからない…

と困るだけですよね。

図や表を見て答える問題なら図や表も、記号問題なら選択肢の内容も訂正ノートにしっかり書いておきましょう。

あとから見直しをしたときに、どのような問題なのか一目でわかるようにしておくことが重要です。

特に、社会や理科は図や表が多いです。

少々手間がかかりますが、未来の自分のためにも、問題文も手を抜かず書いておきましょう!

次に「自分の解答」です。

これについては、そのように考えた理由まで書いておくことをお勧めします。

数学だったら途中式、国語だったら「この段落のこの行から抜き出した」など、自分の解答を導いた根拠を書いておきましょう。

こうすることで、自分がどの段階で勘違いをしていたのか明らかになるだけでなく、自分の考え方の癖も把握しやすくなります。

もし、

答えは『6.0V』だとわかっていたのに、解答欄に書くときに、うっかり『5.0V』と書いてしまった…!

というようなケアレスミスをしてしまったときは、そのこともノートに書いておきましょう。

数学の『計算ミス』や英語の『スペルミス』なども同様です。

「うっかりミスは黄色のマーカーペンで印をつける」などのルールを決めておくといいと思います。

こうすることで、訂正ノートを後から見返したときに、

うっかりミスでこんなに点を落としている…。
しかも、どれも移項のときのミスだ!
次は同じミスをしないように、見直しをしっかりしよう!

と自分に喝を入れることができます。


3つ目の「正しい答え」については、言うまでもありませんね。

赤ペンで書いたり、自分の解答よりも大きな文字で書いたりして、目立つようにしておくと見やすいと思います。

赤やオレンジのペンなどの、赤シートで隠れる色で書く等の工夫をすると、テスト前の最終確認にも使えますね!

4つ目の「その答えになる理由・解説」は、特に丁寧に書きましょう。

『自分自身への参考書を作る』という気持ちで書くのがおすすめです。

例えば先ほどの例で言うと、
「電圧(V)=抵抗(Ω)×電流(A)」などの公式をしっかりと書いておきます。

数学は『途中式を省略しない』、国語なら『本文のどこを見ればいいのかマーカーペンで印をつけておく』など、自分が一番見やすい,理解しやすい訂正ノートを作りましょう!

5つ目に、間違えた問題の「周辺知識」を書いておくとさらに得点アップにつながります。

先ほどの例で言うと、
電流の公式
このような図を書いておくなど、工夫できる点はたくさんありますね。

特に、社会はこのスペースを書く甲斐があると思います。

享保の改革・寛政の改革・天保の改革、なにがなんやら…
島根県の県庁所在地って松江市なんだ!
あれ?松山市とか高松市ってのもなかったっけ…?

など、関連する用語や間違えやすい用語がザクザク出てくると思います。

それらを整理してまとめて書いておくと、点数アップにつながること間違いなしです。

繰り返しになりますが、『自分専用の参考書を作る気持ち』で訂正ノートは作成しましょう!

3.訂正帳を活用する

訂正帳の利活用法
見やすくてわかりやすい訂正ノートを作成しても、活用できなければ宝の持ち腐れです。

訂正ノートが特に活かされる場所…
それはズバリ「実力テスト」や「模試」です。

『実力テスト』はその名の通り、『実力』で受けるのが礼儀だ!

と開き直ったことを言う生徒や、

模試が近づいているけど、何を勉強したらいいかわからない…

と不安がる生徒をよく見かけます。

学校の定期テストは出題範囲が決まっていて、勉強をした分だけ点数が伸びるため、勉強のやりがいがあるという人は多いと思います。

一方、今まで学習したところ全てが出題範囲となる実力テストや模試は、対策がしづらいですよね。

かといって、何の勉強もせずに臨むわけにもいきません。

そのようなときに力を発揮するのが、今まで自分が作ってきた訂正ノートです。

 

訂正ノートには、その人自身の「今までのミス」や「間違えやすいところ」がたっぷり詰まっています。

今までに作成した訂正ノートをテスト直前に見直すことで、効率よく復習することができます。

また、訂正ノートの数が増えていくと、

これだけ頑張ってきたんだから大丈夫!

と自分への鼓舞にも一役買ってくれます。

訂正ノートの見直しなんて、意味ないでしょ…

と思う人もいるかもしれません。
しかし、
うわっ!
ここ、前にも間違えたところだ…
同じような問題、見たことあるけど、肝心の解き方を覚えてない…

といった経験は、みなさんもあるのではないでしょうか?

テスト中に、

ここ、訂正ノートに書いてあったところだ!
ラッキー♪

と思えたら、それだけでも嬉しいですよね。

訂正ノートは、模試や実力テスト前の最終確認にぴったりです。

未来の自分のためにも、模試やテストが終わるごとに、訂正ノートは丁寧に作成しましょう。

4.おわりに

やる気のある中学生男女
多くの人が口をそろえて言うように、模試やテストは受けたあとどうするかが一番大切です。

『なんとなくノートを埋めるだけの訂正ノート』を作るのではもったいないです!

自分のためになる訂正ノートを作って、成績アップに役立てていきましょう!

今月末には第2回全九州模試があります。

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今回の実力テストで間違えた問題を完璧に仕上げて、模試ではきちんと得点できるようにしましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。