【高校受験】中学英語の英作文の書き方のコツ

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皆さんこんにちは!
郷中塾の鼓です。

今回は英作文の書き方についてお話していきます。

 

高校受験において英語は苦手とする人が多いだけに、鶴丸や甲南などの進学校を目指す人にとっては得点源にしたい教科です。

その中でも英作文は苦手意識を持つ人が多いです。

 

私が受け持っている新中学3年生の生徒たちのなかでも、英作文が「毎回満点という人」と「なかなか満点が取れない人」の差がはっきりと分かれてしまっています…

英作文が苦手な人に話を聞くと

時間が足りず、語数が条件に達しない…
何を書いていいか分からない…
書きたい英単語が分からない…

といった悩みを聞くことが多いです。

そこで、今回は『英作文の問題を得点源にしていくために心掛けていくべきこと』についてお話していこうと思います。

書きやすさ

まず重要なのは、日本語レベルで簡単な文章を考えることです。

たとえば「新型コロナウイルス終息後の世界はどのように変わっていくと思いますか?」という作文の問題があった時に、あなたは何と答えますか?
コロナによって落ち込んでいた経済が回復する!
コロナワクチンが必要じゃなくなる!

など多くの答えがあるかと思います。

しかしこれを英語で書こうとすると、途端に難易度が上がります。

まず新型コロナウイルスなんてものを英語で書くことが難しいですし、経済の話なんてどのように言えばいいか見当もつかない人が多いと思います。

高校入試の問題だと、このレベルの英作文を書かせるものは出てこないと思いますが、簡単な問題でも難しく考えてしまうと手が付けられなくなってしまいます。

難しい授業

英作文が苦手な人は、このように難しく考えすぎてしまう傾向にあります。

先ほどの問題だと、「私たちはマスクなしで生活することができる」という簡単な文章で十分満点をもらえます。

そんなに簡単な文章で大丈夫なのかなぁ…

と悩む人がいるかも知れませんが、『採点者に自分の考えを正しい文章で伝えること』が出来れていれば大丈夫です。

逆にどれほど素晴らしいテーマや考えを持っていても、採点者に伝えることが出来なければもらえる点数は低くなってしまいます。

そのため、まずは『問題をしっかりと理解して内容を把握しておくこと』が大切です。

問題の把握さえできれば、あとは簡単な言葉と正しい文法で書くだけです!

正直に書く必要はない

中学英語の英作文はある程度書く内容が似通っているので、練習すればコツをつかんで一気に点数が伸びるでしょう。

例えば、「〇〇と△△、どちらのほうが良いと思いますか?20語以上で書きなさい」などです。

ここで注意していただきたいことは、『必ずしも自分が考えていることをありのままに書かなくてもいい』、ということです。

 

どういうことかというと、例えば「犬と猫どちらが好きですか?」という問題があったとします。

自分は猫が好きだけど、書くことが思いつかない…

とか、

日本語では理由を思いついたけど、英文に変換するのが難しい…

というときには、無理に猫について書かずに、犬について書けばいいのです。

 

賛成か反対かを聞かれた時も、同じように自分が英作文を書きやすい意見のほうについて書けばいいのです。

「本来の自分の考えとは違うことを書いた」という理由で減点されることは絶対にありません!

まずは『文法上誤りのない綺麗な英文』を作ることを目標にして、「自分の考えを伝えること」はその後に力を入れるべきことです!!

英作文の得点を上げるために

英語の復習

1.言葉選び

英単語は英語の勉強で欠かせないものです。

英作文では特別難しい単語などを覚える必要は特にはありませんが、基本的な単語は習得しておく必要があります。

先程もお伝えした通り、難しい言葉を自分なりに簡単な言葉に言い換えられるようになれば、文法やつづりのミスで減点されることが少なくなります。

受験の本番では、数点の差で合否が分かれてしまうことが珍しくありません。

ですので、少しでも減点のリスクを減らすために、『難しい言葉を簡単な言葉に言い換える練習』もしておきましょう。

 

例えば、環境という意味の「environment」という単語を書きたいと思ってもnとmがごちゃごちゃになって悩んでしまうようならば他の簡単な言葉で言い換えたり、元の文を環境という単語が出てこない文章に作り替えたりすればいいのです。

(もちろん、書くことのできる英単語数を増やすことも大切であることは言うまでもありません)

私は中学生の頃に、

かっこいい英作文を書こう!

として、難しい単語や文法を使おうと頑張っていましたが、ミスが目立ってしまい英作文の点数は低いままでした…

しかし簡単で分かりやすい文章を書くようにしたところ、ミスも減って結果的に英語の点数がかなり良くなりました。

書くことのできる英単語を増やしつつ、書ける英単語の範囲で英作文を書くように心がけましょう!

2. 語数

受験勉強

英作文で多くの人を悩ませる問題が「語数」です。

30語以上の長いものもあれば、10語程度という少ないものもあります。
長く書かせる問題ほど出題内容が難しいものが多く、余計に英作文を書くことが難しくなっています。

また、「与えられた条件に従って英作文を書いていない」という理由で、不正解になることもあります。

 

ちなみに、令和3年度の鹿児島県立高校入試で出された英作文の問題は、問題文に空欄があり、与えられた条件をうまく組み込みながら書くものでした。

    野生動物についての長文問題の最後に「野生動物に対して私たちにできることはありますか?例を挙げてみてください」という英作文の問題が出題されていました。

解答例として挙げられていたのは「紙のリサイクルをすることで、野生動物が生息する森を守ることが出来る」でした。

解答のようなレベルの英作文を書こうとすると、指定された文字数は簡単に超えることが出来ます。

 

しかし、本番の限られた時間の中で、解答のようなきれいな文章を書くのはかなり難しいものです。

語数を増やすためには、国語の作文ように「主張」、「本論」、「結論」を意識するといいでしょう。

本論には自分の考えに対する理由を書いて字数を稼ぎます。

それでも字数が足りないときは、理由を増やしたりすれば大丈夫です。

最後に

今は英作文に苦手意識を持っていても、地道な努力で英作文の力をつけることが出来ます。

英作文で大切なことは『書きやすいテーマ選び』と『単語や文法のミスをしないこと』です。

普段から英作文を書く練習をして自分なりの書き方のコツをつかむと、テストや模試でも安定した点数が取れると思います。

新中3のみなさんは受験本番まで1年を切っています!
今すぐ出来ることから地道に始めていきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。