【高校生向け】数学嫌いはなぜ生まれるのか?〜その理由と対処法〜

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高校数学式

こんにちは。郷中塾の東です。

最近は梅雨入りしたこともあり、大雨の日が続いていますね。

雨の日はなんとなく気分が乗らず、やる気がでないという人も多いのではないでしょうか?

ましてそんな日に、わざわざ嫌いな科目を勉強するなんて無理な話ですよね。

今回は、『数学嫌いが生まれる原因とその対処法』について記事を書いていこうと思います。

あくまで私の体感ですが、どの科目が嫌いかと生徒に聞くと、その半数以上は数学と口にします。

では、どうして数学はここまで嫌われる科目になっているのでしょうか。

またどうすれば数学を好きになることができるのでしょうか。

1 苦手意識が埋め込まれてる

数学嫌いの女子高生

1つ目は気持ちの問題です。

まず、数学嫌いと言っても、嫌いになったタイミングは人それぞれだと思います。

小学校の算数から嫌いな人もいれば、高校のⅠAやⅡBから苦手になったという人もいます。

しかし、小学校1年生の頃に習ったであろう「足し算」が苦手、という人はほとんど見かけないですよね?

これは皆さんの中に「できる」という意識があるからです。

 

一方で、自分が苦手とする分野について考えてみると、「できない」というイメージを強く持ってる人が多いように思います。

この負のイメージが、皆さんの足を引っ張っている恐れがあります。

 

ある単元に躓く→できないという意識→「数学が」嫌い

 

という流れが自分の中にできてないでしょうか?

本来苦手なのはその単元のはずなのに、数学自体が苦手だと勘違いしてしまい、結果として、別の単元に対しても、苦手であるという意識が纏わりついたままとなってしまいます。

そして、苦手という意識は、その科目の習得しにくさに直結します。

苦手意識がある限り、どうしても数学を避けてしまい、本当は解ける実力はあるのに解かないという人が多くいます。


 

また、数学が嫌いだという人は、そもそもの演習量が足りていないことが多いです。

「できない」という意識を変えるためにも、まずは簡単な問題でいいので、演習量を増やしてみましょう!

そうして、自分の中で「できる」を増やしていき、苦手な単元に遭遇しても、『数学が苦手』だと思うのではなく、あくまで『その単元が苦手なのだ』と思うようにしましょう。

そして、そういった単元も、演習をこなせば必ずできるようになります!

それを繰り返しながら、自信をつけることが大切です!!

 


 

もう一つの原因として、

解けるけど面倒臭い…

というのがあると思います。

高校数学にもなると、一から論理立てて答案を作成しなければなりません。

他の科目に比べて、1問に対してのコストが圧倒的に高く、面倒くささを感じてしまう人も多いでしょう。

そういった人たちにおすすめなのは、大学入試共通テストの過去問を解いてみることです!

大学入試共通テストの数学は、ある程度の流れが用意されており、その誘導に乗りながら解く力が求められています。

回答も穴埋めなので、2次試験のような問題を解くよりも気楽な気持ちで臨むことができるのでおすすめです!

2 問題が解けない理由が分かっていない

分からないことが分からない
さて、次は数学の問題を解く上でどう言ったところで躓いてしまうのか、段階的に考えてみましょう。

私は数学ができない人は大きく3つのパターンに分けられると考えています。

 

a)公式や基礎知識が足りていない
b)どの公式を使えばいいか分からない
c)別の単元との複合問題が苦手

 

a.bに関しては、教科書をしっかりと読んでみましょう。

教科書には公式がただ載せられているのではなく、その導入や例題を用いた使い方がしっかりと記載されています。

それらはすぐに覚える必要はないので、まずはその公式を見ながら練習問題を解き進めてみてください。

すると、ある程度パターンが見えてきて、どの公式を使えばいいか分かってきます。

 

そして、重要なのが、このa.bをクリアするのに必要とする時間は人それぞれであるということです。

しかし、クリアするまでの時間がかかるからといって、数学が苦手であるという理由にはなりません。

1日で習得できる人もいれば、1週間必要な人もいますが、高校生の時期全体で見た時に、その1日と1週間に致命的な差はありません!

また、人間の脳は定期的に刺激を与えることで物事を暗記することができます。

ですので、覚えるまでに長い時間を要する人は、その分長い間暗記しておくことができるということです。

まずは出来るようになるまで、何回も何回も問題演習をしてみましょう!

 


 

次に、cの複合問題についてですが、これはa.bをきちんと抑えていれば、自分で解くことはできなかったとしても、

解答解説を見ても、全く意味がわからない…

ということにはなりません。

ここで必要なのは、問題の中のキーワードと、それに対応する解法をつなぎ合わせる力です。

例えば、「三角形」が出てきたら「正弦定理」「余弦定理」を連想したり、「最大値」「最小値」が聞かれたら「微分」をしてみたり、「指数」が出てきたら「対数」をとってみたり、など稀に出てくるイレギュラーな問題以外は、基本的にキーワードが解答中に見つかります。
それらを見落とさず、a.bで学んだ基礎を駆使して、問題を解いてみましょう!

 

また、a.bとは異なり、cの力を養いたい人は、すぐに解答を見ないということは非常に大切です。

特に2次試験の問題演習を行ってる人は、1問に対し最低30分はかけるようにしましょう。

数学の問題を自分で解けるようになるためには、しっかりと悩むということが欠かせません。

しっかりと考え、ああでもないこうでもないと試行錯誤し、自分の知識をフル稼働させて、初めて数学力というのは身につくのです。

最後に

ひらめく女の子

さて、今回は数学が嫌われる原因とその対処法についてまとめてみました。

数学は「精神的な側面」と「学問としての側面」が相まって、嫌われているのだと思います。

しかし、自分で論理立てて、最後まで回答を作成できた時の達成感は他の科目ではまず味わうことができない、数学特有のものです。

一度その達成感を味わうことができれば、その過程にある面倒臭さや、難易度の高さはさほど気にならなくなります。

今、苦手だと言う人も「できた」という体験をどんどん増やし、数学の面白さにたくさん触れて欲しいと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。