【2021年度】第2回鹿児島市共通テスト分析【中学校別平均点も!】

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第2回市共通テスト結果分析

 

 

 

 

こんにちは。郷中塾の速見です。

急に寒くなり風邪を引きやすい季節になったので、くれぐれも体調管理に気を付けて、あと4カ月ほど頑張っていきましょう!

 

第2回鹿児島市共通テスト中学校別平均点一覧

 国語社会数学理科英語合計前回との差
鹿大附属中375.8-0.4
城西中59.258.855.453.556.7286.5+2.9
甲南中57.660.056.554.353.9282.2+6.7
明和中54.456.850.148.349.1261.3+0.5
鴨池中59.053.151.445.349.4259.1+5.5
西紫原中52.250.148.748.843.0243.4+3.5
武岡中53.951.742.346.546.1240.9+10.0
河頭中49.852.547.041.447.1237.9+3.0
緑ヶ丘中52.349.047.941.845.4237.7+8.0
鹿児島市平均51.349.746.644.244.1236.5+0.3
吉野東中54.247.144.640.546.5236.3-5.5
西陵中53.849.348.342.640.8235.6-3.4
坂元中49.452.247.640.842.4235.1-0.7
清水中51.150.345.042.644.3233.3+6.4
松元中49.451.443.741.342.7228.6-3.5
吉野中48.549.345.942.741.0228.0+1.5
武中50.946.845.743.739.3226.9-0.5
南中51.852.343.536.34.5224.9+4.7
伊敷台中48.944.446.740.743.5223.8-6.9
天保山中46.348.846.139.943.5224.6-0.5
皇徳寺中5146414341221+0.7
谷山北中47.642.343.639.336.6210.4-2.3
福平中46.846.839.332.032.8198.2+0.7
甲東中38.432.938.830.436.8177.3-3.4

今回は先日行われた第2回市共通テストの分析を各教科行っていきます。

「復習のちょっとした参考」や「本番だったらどうすべきだったか」の指標になれればと思います。

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1.国語

国語

1⃣は漢字の読み書きの問題でした。

基本的に鶴丸高校や甲南高校を受験する子たちは漢字の問題でミスをしないので、満点突破を狙っていきたいですね。

漢字は『ミスした分だけ差が開く』と肝に銘じましょう。

 

2⃣は評論文の問題でした。

難易度を問わず、四択の選択問題は択を絞れる分なるべく失点したくないものです。

部分点がないので、間違ってしまうと大きく点差をつけられてしまいます。

また、記述の問題においては、

・指示語を理解できたか。

・問題が指定した「具体的活動の二つ」をちゃんと理解できたか。

が重要でした。

高校受験においては、傍線部の指示語をきちんと理解し、前後1~2段落で質問に該当しそうな部分を丁寧に拾うだけで得点のかなりの割合を取ることができ、ちゃんと書ければ満点回答になるため、しっかりと加点しましょう。

指定語句のある問題は、文章をきちんと読んでさえいれば、その語句から出題者が答案として何を書いてほしいかが自ずと分かるはずです。

 

3⃣は古文の問題でした。

今回はそこまで難しくなかったですよね。

高校受験の古文では注釈が多く、その注釈や問題文中の会話を読むことで比較的簡単に得点が出来ます。

そのため多くの受験生はあまり失点しません。今回のテストも最低でも7~8割は取りたいところです。

 

4⃣は小説の問題で、小説らしくその時その時の心情を説明する問題が多かったですね。

小説で大切なのは『登場人物の気持ちの変遷』なので、心情の変化が起こったタイミングで設問となることが多いです。

選択問題は悩ませる問題が出ており、文中のセリフや表現から登場人物の心情をしっかりとくみ取ってあげてください。

 

5⃣は自由作文の問題でした。

お決まりの「二段落構成で、六行以上八行未満で書くこと」という条件があり、さらに各段落で書く内容まで指示してくれるものでした。

「あなたの考えとその理由」を考えなければならず、とびっきり変な考えさえ書かなければ大丈夫かと思われます。

鶴丸高校はこの手の問題の採点が厳しいとの噂がありますが、それでもこの問題だけで10点もあるので、ここで0点の場合と満点の場合ではこれだけで合否が決まりかねません。

必ず練習をして、時間内に書ききれるようにしましょう!

2.数学

数学

1⃣はいつも通り「簡単な計算問題」や「ちょっとした計算や整数を使った簡単な問題」でした。

どの高校を受験する生徒でも、この大問1は必ず満点突破しましょう。

1問で3~4点分あり、全体で約30点分あるので、最悪計算ミスが原因で不合格になります…

 

2⃣もいつも通り「確率」、「連立方程式」、「合同(または相似)の証明問題」がメインで、このほかにちょっとした計算問題がありました。

ここまでで配点の半分以上を占めており、鶴丸高校や甲南高校を受験する生徒さんは、ここまでの大問2個は満点を取らなければなりません。

 

3⃣はデータの問題でした。

誰でもわかる「箱ひげ図」がきちんと読めれば、全く難しくない問題だったので、今回は満点を取って欲しいところでしたね。

鹿児島県立高校入試では、二つのグループで何かを比較させ、それを根拠と共に示させる問題が多いので、模試等でしっかりと対策をしておきましょう!

 

4⃣はいつも通り「関数」の問題でした。

形の違う容器と水を使うことで時間ごとにグラフが変わるので、まずはグラフを完成させましょう。

話はそれからです。

グラフを正しく作れない限り、設問に対する答えの検討がとても立てにくくなるため、グラフは正確に書きたいところです。

最後の問題は体積比から面積比、そして円関連の公式を用いた問題でしたので、少し難易度が高かったと思います。

数学が得意な生徒さんなら、完答して差をつけてほしい問題でした☆彡

今回は違いましたが、二次関数と直線を用いた問題も良く出題されるので、練習問題と添削でしっかりと対策してください。

 

5⃣は「図形」を用いた問題でした。

最近の傾向として、会話文などが問題に出され、その導入に従って証明をさせられることが多く、数学なのに少し読解力を必要とされ、疲れてしまうことがあるかもしれません。

しかし、問題自体は簡単なので、丁寧に証明してあげて失点を避けましょう。

基本的に「証明問題」や「連立方程式」は満点を目指して下さい!

また、この大問の最後の問題がおそらくどの試験においても最も難しいので、無理だと思ったら最後の問題に関してはすぐに手を引きましょう。

そして『計算ミスが無いかのチェック』を行ってください!

難問に時間をかけて得点できたとしても、計算ミスで2問落としていたら総点は低くなります。

1つの問題に固執せず、常に総点を意識して解く癖をつけましょう!

3.理科

理系男子

1⃣は様々な分野からの問題で、細かく頭を切り替えられるかが大切だったかと思われます。

「複数選択させる問題」や「順番を示す問題」、「ビーカーに線を引く問題」等が見られ、きちんと理解していないと正解できなかったかでしょう。

[動物にはなくて植物にしかない細胞は?]というきかれ方をしていれば答えられた!

という人も、今回のようなきかれ方に戸惑ってしまったのではないでしょうか。

問題をよく読んで、「何がきかれているのか」をしっかりと捉えるように心がけましょう。

 

2⃣は「筋肉と神経」、「植物」に関する問題でした。

筋肉に関しては正しくて細かい知識が必要とされており、簡単ではあるのですが理解できてないと解けないという仕様でした。

また、植物に関しては正しい知識が問われ、難しくはなかったという印象でした。

いずれの問題も典型問題ばかりでしたので、満点をとりたいところです。

理科は基本的に正しい知識があることが前提となっていますので、憶えていないと門前払いされてしまいます。

苦手な子は早い段階から知識の定着を図っていきましょう!

 

3⃣は「天候」や「地震」に関する問題でした。

地震の問題は必ずと言っていいほど計算問題が出るため、ここを正解してぜひライバルと差をつけてほしいところでした。

天候の問題は基礎的な知識を問うことが多かったので、なるべく満点であってほしい大問でした。

 

4⃣は物理の「力学」にちなんだ問題と「電気」の問題でした。

『どこで加速して、どこからが等速直線運動か』はわかると思うのですが、そこからさらにグラフや記録テープを読み取るので、今回のテストでは最も難しい類の問題になったかと思われます。

また、電気の問題は公式や配列を見ながら丁寧に考えて計算しましょう。

 

5⃣は「化学」にちなんだ問題でした。

知識はもちろん、多様な化学反応式や各物質の性質を理解しておくことが必要であり、恐らく最も知識量を用意しておかないと今後も含めて対応できないと思われます。

日頃から、『知識を蓄えて問題でアウトプットする練習』を積んでおいてください。

化学反応式が書けなかったり、性質を忘れていると詰んでしまう問題が多々あります…

4.社会

日本地図

1⃣は世界地理の問題でした。

時差の計算や指定語句を用いた記述、データの読み取りなど、いかにも地理の定番といった問題が続出していました。

時差の問題では、典型の[東京が午前9時の時、ロンドンは何日何時でしょうか?]というパターンではなく、少しひねった問題となっていました。

こんな問題見たことないやぁ…

と投げてしまった子もいるのではないでしょうか。

理科の問題にもありましたが「知っている知識を使って解ける問題」なのに、「見たことないから解けない問題」と捨ててしまうのは非常に勿体ないことです。

今後の教訓となるような、非常に良い勉強になる問題だったのではないでしょうか。

アジアNIESと書くべきところをASEANとかBRICSとか書いている人は、用語と意味を結び付けた学習を心がけるよう反省しましょう!

 

2⃣は日本地理の問題でした。

1⃣と比べて資料等から読み取って答える問題が多く、知識があることが前提で、それを活用しなければならなかったので、難易度は少し高めだったと思います。

日本地理にも世界地理にも言えることなのですが、「知識ありきで、そこから応用する力が問われ、多くの場合ここで差が開く」ので、ぜひ熟考して正解を導き出して下さい!

3⃣は近世までの歴史の問題でした。

「白村江の戦いの経緯とその後」や「浄土信仰の説明」、「江戸時代の三大改革」などなど典型問題がずらりと並んでいました。

初めて見ました!!

というような問題はなかったのではないでしょうか。

易しい問題ばかりでしたので、満点をとりたいところです。

 

4⃣は近代以降の歴史の問題でした。

こちらも典型問題が並んでいましたが、[第一次世界大戦の様子を風刺した風刺画を選べ]という問題は解けなかった人もいたのではないでしょうか。

復習の際には、正答にならなかった風刺画がそれぞれ何を風刺しているのかまで調べましょう!

歴史は本当に覚えることが多く、そのうえで様々な出来事の背景や原因も把握する必要があるので、大変だとは思いますがコツコツやっていきましょう。

オススメは年号で、これを完璧にしておくと様々な問題を解くうえでヒントになったりします。

 

5⃣は公民の問題でした。

憲法に関する問題はややこしいものもあり、しっかりと覚えていたかが重要でした。

また、政治に関する問題では、今の日本の政治の仕組みを把握する必要がある場面がありました。

公民では様々な場面で求められる知識(過半数や2/3以上の割合になるのはどのときかなど)が多く、本当にややこしく、習ってから実践に移すまでの期間も短いので、なるべく早く得意になっておきたい分野です。

社会は覚えることが基本で、そのうえで応用する力が問われますので、苦手な生徒さんは「まずは必要事項の暗記」→「アウトプット(問題演習)」の順で始めていきましょう!

5.英語

英文

1⃣はリスニングの問題でした。

これに関しては音源が分からないので何とも言えません><

しかし、例年リスニングはそこまで難しくないので、8~9割は得点していきたいですね。

また、リスニングが苦手という生徒さんには、NHKの基礎英語をオススメしています。

質の高い英語教育を月500円で得ることができます。まさに破格です。

 

2⃣は対話文の穴埋めの選択問題とちょっとした自由英作文でした。

英作文に関してはスペルミスに気を付けて、意味不明な内容さえ書かなければ点が取れるので、難しく考えすぎずにサクサク書いてしまいましょう。

書きたいことを無理に書くのではなく、書けることを書いて答案を埋めていくようにしましょう。

ここに時間をかけすぎると長文問題を解く時間が削られてしまいます><

 

3⃣はポスターや手紙、グラフからの読み取りの問題でした。

この手の問題はポスターやグラフ等に答えが書いているのですが、それを探すのに一苦労するかもしれません。

それでも問題自体は難しくないので、慌てずに着実に回答していきましょう。

ここは満点突破が基本です。

 

4⃣は物語の読み取りでした。

いつも通りの設問で、3枚のイラストの並べ替えや最後にちょっとした英作文、他は選択問題が基本といった形でした。

文章量もそこまで多くなく、設問もいつも通りの難易度のため、正答率がかなり高いと思われます。

鹿児島県立高校入試の長文問題の多くは、主人公の年齢が皆さんと近く、話の内容も身近なものが多いため、難易度は例年それほど高くありません。

設問の解答根拠を見つけ出し、丁寧に和訳することが出来さえすれば満点を狙えます!

英語はどの問題でもスペルミスで減点、あるいは無得点になるため、日頃からスペルのミスや字の汚さには気を付けて書いていきましょう。

また、長文を速く正確に読むためには、毎日英語長文に触れることが大切です。
1日も欠かすことなく英文を読むように心がけましょう!

最後に

いかがだったでしょうか。

第1回と比べて、結構出来るようになりました!

という人もいれば、
前回よりも悪かったです…

という人もいると思います。

テストはあくまで「現時点のあなたの力を知るためのもの」であって、「このテストで合否が決まる」というわけではありません。

あ~あ、この点数じゃもうダメだ…

と腐ってしまっては、そこで成長はストップしてしまいます。

入試までまだ100日以上ある!
今回落とした分野の復習を徹底して、第一志望に合格するぞ!!

という意気込みで、残りの受験勉強生活を頑張ってもらいたいと思います。