効率良く暗記する方法

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暗記カード学習

こんにちは。郷中塾の佐々木です。

10月もあっという間に後半になり、11月に控えている第2回市共通テストや2学期末試験にむけ勉強しているという人も多いのではないでしょうか。

最近、複数の生徒から

テスト前になると、覚えなくてはいけないことがありすぎて大変…

という声を耳にしました。

そこで今回は、暗記があまり得意でない人でも実践できる、効率よく覚えられる方法を紹介していきたいと思います。

1.五感をフル活用する

5感の活用

私がお勧めしたい方法の1つは、声に出して覚えるということです。

なぜなら、声に出すことで脳がより活発に動かすことが出来るからです。

人間は短時間で記憶するためには、五感をなるべく多く使うことが有効だといわれています。

見て覚えるとき、脳は視覚をつかさどる部分しか働きません。

しかし、声に出しながら覚えることで、視覚と聴覚二つの部分を働かせることが出来ます。

こうすることで、脳を普段の二倍動かすことができ、効率アップにつながります。

 

例えば社会の教科書を読むとき、ただ眼を通すのではなく声に出して読むということです。

また、英語に関しては、声に出すことで発音問題やリスニング対策にもつながり、一石二鳥ですよね。

自習室などの声が出せない場所では、書きながら覚えるという方法も一つの手です。

視覚だけでなく手を動かすことで、触覚も使って勉強することが出来ます。

しかし、書いて覚える方法にはデメリットもあります。

それは、声に出して覚えたり見て覚えたりするときに比べ時間がかかるということです。

ですので、優先順位としては声に出して覚える方法が一番で、それが出来ないときは書いて覚える方法をするというのがおすすめです。

2.確認テストをたくさんする

テストの束

2つ目は、テスト形式で覚えるということです。

テスト形式ってどういうこと?

と思われるかもしれないので、詳しく説明します。

 

テスト形式というのは、テストと同じように『時間を決めて覚えたところを思い出す』というものです。

例えば、英単語を覚えるときは、1ページ覚えたら一度単語帳をとじて、すべて思い出せるかをチェックしてみるというものです。

社会や理科では、教科書を何度も読むより、問題形式のワークなどをやったほうがいいでしょう。

 

人間は、忘れかけたものやうろ覚えのものを思い出そうとするとき、一番記憶が身につきやすいといわれています。

そしてこれは、思い出そうとして思い出せなくても、記憶の定着に効果があるとも言われています。

つまり、テスト形式にして一度覚えたことを思い出そうとしているときに、皆さんの頭に記憶が定着していくのです!

3.時間を区切る

時間管理

時間を区切るということも重要なポイントです。

どんなに頭のいい人でも、集中力が何時間も続くなんてことはありません。

だから、だらだらと何時間もかけて暗記をするということは、あまり効率のいい勉強法とは言えません。

 

そこで、一度何分間か時間をくぎって、その時間までに終わらせる目標をつくって、暗記する方法がおすすめです。

設定時間は、『自分が達成出来るか出来ないか』くらいがベストです。

制限時間を設定することで、時間内に終わらせなくてはという緊張感が生まれ集中力も上がり、だらだらと何時間もかけて覚えていたものが短時間で覚えられるようになります。

また、自分だけでは緊張感が出ないという人は、友達と時間を決めて、『どちらがより多く覚えられるか』競争し、勝負するのもよいかもしれません。

より緊張感がでて集中できると思います。

4.繰り返す

繰り返し学習

さて、これまで『どのようにすれば効率よく短時間で暗記できるか』をお話してきましたが、『暗記したことを忘れない』ということも、また重要なことです。

せっかく頑張って覚えたことも、すぐに忘れてしまって、テスト本番で思い出せなくては、もったいないですよね。

そうならないためにはどうするべきか。

それはずばり、繰り返すということです。

暗記したことをすぐに忘れてしまうという人でも、

掛け算九九を覚えてない!

なんて人はいないと思います。

 

これは、記憶の種類が2つあるからです。

記憶には、短期記憶と長期記憶という2種類があります。

短期記憶は、新しく覚えたことですぐに忘れてしまう記憶です。

皆さんがすぐに忘れてしまう記憶は、この短期記憶というものだからです。

そこで、この短期記憶を忘れる前に長期記憶にする必要があります。

そのための方法が繰り返しです。

九九を覚えているのも、小学生のころから「くしさんじゅうろく、くごしじゅうご、…」と何度も繰り返して長期記憶として覚えているからです。

このように、何度も繰り返し繰り返し反復するということが、覚えたことを忘れないための方法なのです。

 

まとめ
・ノートや教科書を眺めるだけでなく、声に出したり、書いたりしましょう。

・覚えたつもりになっていないか、暗記後に確認テストをしましょう。

・だらだらと暗記せず、時間制限を設けて集中して覚えましょう。

・暗記後すぐ忘れないように、一度覚えた内容も反復演習しましょう。

最後に

 

声に出しながら時間を区切って覚える。

→ある程度覚えたと思ったらすぐにテストをしてみる。

→そこで思い出せなかったものはもう一度時間を決めて覚える。

→そしてまた、テストをしてみる

というサイクルを繰り返してください。

そうすれば短時間で集中して暗記ができ、だらだらと長い時間をかけて覚えるという失敗に陥ることもなくなるはずです。

 

鹿児島県立高校入試まで、あと140日を切りました!

受験生はもちろん、受験までまだ時間がある生徒も、効率の良い学習法を早めに身につけ、是非合格を勝ち取ってください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。