勉強のやる気が出ないときの対処法

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やる気の出ない女子高校生

皆さんこんにちは。
郷中塾の山切です。

いよいよ夏休みが始まりましたね。

この夏を充実させたい!と、意気込んでいる人も多いと思います。

部活に打ち込んだり、友達と遊びに出かけたりするにはもってこいの期間です。

たくさん遊んで充実した夏にしましょう!

と言いたいところですが、やはり勉強は必要不可欠になります。

夏休みなどの学校がない期間を利用して、勉強で友達に差をつけたい!
より志望校の合格に近づきたい!

と思う人も多いと思いますが、やる気の出ない人もいるはずです。

そこで今回は『勉強のやる気が出ないときには、どのように対処すればいいのか』について話したいと思います。

1.やる気が出ないときに、まずするべきことは?

はじめに

皆さんは勉強のやる気が出ないときに勉強に取り組もうと思いますか?

当たり前ですが、思わないはずです。

今はダラダラして、〇時から勉強を始めよう…

と決めたはいいものの、始める時間になってもやっぱりやる気が出なくて…

結局その日は勉強ができず、「やっぱり明日から始めよう…」という選択をしたことのある人も多いはずです。

実際、自分にもこういう経験が何度もあります…

「今日はやる気が出ないから、明日から勉強をする」という考えでは、明日もその次の日も、やる気が出ることはありません。

それは大学受験を考えている高校生にとっては、もったいない時間の使い方です。

受験が刻一刻と迫っている高3生であればなおさらです。

 

では、勉強のやる気を出すためにはどうすればいいのか。

そこでおすすめなのが「とりあえず机に向かって座ること」です。

それをしようと思わないから、困っているですよ!
「ただ机に向かうだけ」で何が変わるんですか!?

と非難されそうですが、実は大事なことなんです。

 

東京大学薬学部の教授で脳科学者でもある池谷裕二先生は、以下のように仰っています。

多くの人は、やる気というのは行動を 起こす原因だと勘違いしています。
実は、やる気は行動の原因ではなく「結果」です。
だからやり始めない限り、やる気はでません。
やる気が出たから走るというのはダメで、 まずその日走り始めることが大切なんです。
そうすると走りながら 「じゃあ、もっと走ろうかな」と思ったりする。
これがモチベーションなんです。

 

これは学校の成績をおいても同じです。
モチベーションを待っている人は、できない人。
できる人ほどシステムに従います。
時間が来たから始めるとか。
「やる気」という単語は、 できない人によって創作された 言い逃れのための方便です(笑)。

Newspicksより引用

池谷先生は「やる気というものなど、そもそも存在しない!」とまで仰っています。

とはいえ、なかなか簡単には受け容れられないでしょう。

まずは騙されたと思って、気持ちが勉強に傾かないなら、無理やりにでも体を勉強するほうへ動かしてみてください。

これで勉強するきっかけを作ることができるはずです。

2.集中力を持続させながら、勉強時間を増やす方法

それでは、具体的な方法について述べていきます。

まず、やる気がないなりに、机に向かってとりあえず何でもいいから勉強を開始してみましょう。

いきなり苦手な教科には手を付けたくないなぁ…

と思う人が多いでしょうから、得意教科から手を付けるのがおすすめです。

得意教科から手を付けることで、モチベーションを保ちやすくなります。

ここで重要なのが、5分間勉強したら5分間の休憩に入っても大丈夫だということです。

休憩の間は思う存分休みましょう。

たった5分の勉強なんて…
そんなんで本当に大丈夫なんですか?

このように思われたかもしれませんが、5分間というのは机に向かうハードルを下げるためのきっかけに過ぎません。

「50分勉強しなさい!」と言われたら体が動かないかもしれませんが、「5分だけ頑張りましょう」なら「まあやってみるか」という気持ちになりますよね^^

5分勉強して5分休憩。

それを繰り返しているうちにだんだんとリズムができ、勉強へのやる気、集中が出てくるはずです。

勉強へのやる気が出てきたら勉強する時間が増えてくると思います。

 

 

だんだんとやる気が出てきて、勉強時間が増えてきたときに是非とも試してもらいたいことがあります。

それは(25+5)のサイクルで勉強することです。

皆さんは『ポモドーロ・テクニック』というものをご存知でしょうか?

「作業に25分取り組み、その後は5分間休憩する」という30分1セットのサイクルを繰り返すことで、集中力をより持続させてながら作業に取り組むことができるとされています。

これを勉強に取り入れてみてください。

25分間勉強して、5分間休憩をするというサイクルです。

このサイクル内で、目標を決めて勉強をすると、より学習効率が上がることが期待できます。

 

手順・重要事項をまとめると、

①勉強へのやる気が出なくてもとりあえず机に向かう。

②得意教科から手を付ける。

③最低5分間は勉強してみる(最大25分)。

④5分間の休憩をとる。

⑤③、④を繰り返す。

これを守って取り組んでみてください。

 

自分は高校生の頃にやる気が出ず、勉強を全然しなかった時期があり、当然ながら成績が伸び悩んでいました…

そんな時にこの方法を試してみると、結果的に机に向かう時間が増えたため、成績も上がっていきました。

この方法はおすすめできます。
自分は、理系だったので数学や理科がある程度得意でした。

そのため、はじめの集中する前の段階では、数学や理科のノルマを達成させていました。
勉強へのやる気を見出して、集中できるようになってから苦手な文系科目に手を付けるようにしていました。

あくまでも一例ですが、ぜひ参考にしてみてください。

最後に

うさぎと亀

最後に、夏休みの勉強についてですが、夏休みの間の勉強は高3生よりも高1、2生のほうが成績を上げるという意味では重要になります。

その理由は、高3生は部活動を引退して本格的に受験勉強に乗り出すという人が多いため、自分がかなり勉強したとしても周りも勉強しているため、その差が埋まりにくいからです。

つまり、高3生は勉強することが普通ということです。

 

高1、高2の皆さん。

高校生の間に充実した夏を送るために、遊ぶことは必要不可欠なので、遊ぶこと自体は全く否定しません。

むしろ遊んでください。

ですが、勉強を全くしない日を作ってはいけません。

エビングハウスの忘却曲線によると、人が何かを学んだ時は一日後には67%忘れるそうです。

しかし、24時間以内の復習によって記憶がかなり定着しやすくなります。

そのため、この日は遊ぶ日!と決めたとしても少しは勉強をすることをおすすめします。

今回紹介した勉強法は短時間で行えるものなので、周りの人と差をつける、一歩リードするためにもぜひ活用してみてください!

高3生の皆さん。

部活動の引退で、受験勉強を本格的に始める人も多いと思います。

他の学年よりも勉強時間を増やす必要があります。

夏休みなのに、受験生だから勉強漬けか…

と嫌になるはずです。

しかし、毎日毎日勉強だけ、遊んではいけないというわけではありません。

毎日遊び惚けていいという意味ではなく、遊ぶ日があってもいいということです。

全く勉強しないというのはNGですが、勉強のストレス発散に買い物に行ったり、夏祭りに行ったりするのもありだと思います。

勉強で忙しく、大変な年になると思いますが、頑張ってください!

 

郷中塾はお盆期間中も、朝9時から夜22時半まで開いております。
自宅でダラダラしそうになったら、すぐ塾に行きましょう^^

遊びと勉強を両立した有意義な夏休みにして、この夏を満喫してください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。