受験期前半に優先して取り組むべき2つの教科

  • 心構え

皆さんこんにちは。郷中塾の栗山です。

 

2022年度の県立高校入試もようやく終わりを告げ、来月から新しい学期が始まります。新中3は受験学年としてのスタートを切り出し、中1・中2はまだまだ時間的な余裕を感じつつ抜かりなく準備を進めておきたいのではないでしょうか?

 

しかし、いざ受験勉強を始めると一体何から手を付ければ良いのか分からないものです。やらなきゃいけない事はたくさんあるのに、残りの長い時間を考えた時に「今何をやるべきか」はっきりしないのです。

 

そこで今回は受験期前半に取り組むべき事についてお話したいと思います。

今回は具体的な方法論についてはお話しません。あくまで心構えについてお伝えしていきたいと思います

1.英・数に最優先で取り組む

結論から申しますと、最優先で取り組むべき教科は英語と数学です。なぜならこの2教科は上達に時間はかかれど、1度伸びれば復習の時間がほとんど必要ないからです。

例えば、あなたがアメリカに1年間留学をしていたとして、日本語を忘れるからと言っていちいち日本語の復習なんてやりませんよね?

それと同様に英語・数学も思考中心の科目なので、1度核となる考え方が身に付けば長期間能力を持続できるのです。

 

ですので、理想的な流れとしては受験期前半に英語と数学を伸ばし切り、後半に暗記科目の理科・社会に集中投下できればベストです。

しかし、英・数の点数が安定して採れる様になるには最低でも半年はかかります。途中で伸びないと諦めずに根気強く取り組んでいかなければなりません。

一気には上がらないけど、じわじわと来る教科なのね

ちなみに意外と知られていない受験事情があるのでご紹介します。

首都圏にある最難関私立高校(慶應・海城・桐朋など)では国・数・英の3教科受験が基本で、5教科全てが受験科目になっている高校はほとんどありません。

もちろん全く無いわけでは無いのですが、多くの場合主要3教科の点数配分が圧倒的に高くなっています。県下最難関高校のラサール高校もその1つです。

つまり、全国の最難関高校は社会・理科が出来る人よりも国・数・英が出来る人材を求めているのです。

これは3年後の大学受験を見据えた時に、今の内から国・数・英の能力を高くしておきなさいという一種のメッセージの様にも受け取れます。

2.国語は生活習慣が大事

国語も英・数と同じ主要科目ですが、やらなくて良いのですか?

確かに国語も英・数と同様に復習時間がいらない科目です。主要3教科の1つであり、国語はとても重要な科目です。

しかし、英・数と違い国語の能力は長時間勉強したからと言って必ずしも伸びるとは限りません。

身も蓋もない言い方をしますが、国語が得意な人は勉強などしておらず、最初から得意であるケースが非常に多いのです。

試しにあなたの周りにいる国語が得意な人に勉強時間を尋ねてみてください。恐らくほとんどの人が「勉強をした事が無い」と答えるでしょう。

これは何も見栄を張っているわけではなく本当にそうなのです。そして、当の本人たちもなぜ自分に国語力があるのか分かっていないのです。

 

国語が得意な人は勉強をしていないと言いましたが、全く何もしていないわけではありません。勉強はしていなくとも、国語が得意になるような生活習慣を送っています。

例えば、客観的に見て国語が得意な人達には以下の共通点があります。

読書習慣がある

語彙が豊富である

常に自分の意見を持っている

客観的である

社会問題への関心が強い     など

国語は他教科に比べてガッツリと勉強をする必要は無いと思いますが、日常的に国語の訓練をしておく事が理想です。

例えば、分からない言葉を調べる癖を付けたり、時事に触れ社会問題に関心を抱いたり、読書をしたりなどいくらでも国語力を鍛える方法はあります。

1つの例ですが、正に国語力を鍛える生活習慣についての参考記事があったのでご紹介しておきます。

3.理科・社会も忘れずに

では、理科・社会は全く勉強しなくても良いのかと言うともちろんそうではありません。

先ほど申したように英語・数学は点数が伸びるのにとてつもない時間がかかります。その間に理科・社会を全くやらなければ、5教科の総合点が壊滅的な状態で長期間過ごす事になります。

それは受験生にとって大きな精神的ストレスです。ですので、平日は1日1.5時間程度・休日は3時間のペースで理科・社会も自主勉強をしておいた方が賢明です。

もちろんすでに数学・英語が得意な人は理科・社会に時間をかけて問題ありません!

4.まとめ

ここまで、長期間のスパンで受験勉強を考えた時にどういう心構えで科目の優先順位を付けるべきかについてお話しました。

まとめ
・英語と数学に最優先で取り組み、受験期前半までに克服する

・国語は普段から読書習慣や社会関心を醸成しておく

・理科、社会には平日1日1.5時間程度の勉強量が目安

恐らく多くの学生が国・数・英が簡単に上がる科目でない事は直感的に分かっていると思います。そのため安易に理科・社会ばかりやってしまったり、途中で主要3教科を諦めてしまう人が少なからず存在します。

何度も繰り返しますが、英語・数学はとても時間がかかる科目です。ちょっとやそっとの勉強量で上がる科目ではありません。不必要に焦らずに長い目でじっくりと主要3教科の力を育てていきましょう。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。