夏休みこそ落ち着いて勉強をしよう!

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こんにちは。郷中塾の坂下です。

皆さん、夏休みが始まりました。
早いものでもうすぐ一週間が経とうとしています。

よく耳にする「受験期の夏休みは特に重要だ!」「夏休みにどのように過ごしたかが受験の結果に結びつく!」という言葉がありますが、まさしくその通りで、夏休みに頑張った人はそうでない人に対して大きなアドバンテージを得ることになります。

しかし、そんな言葉を聞いて、

頑張らないと…
とにかく勉強しなきゃ…

といったように慌ててしまう人も多いのではないでしょうか?

そういった時こそ落ち着いて勉強することが重要です。

確かに焦りは必要です。

焦りからくる緊張感は夏休み中に限らず、普段の勉強の質を引き上げてくれることでしょう。

しかし、過度な緊張は時に勉強の質を大きく引き下げてしまうことにもなります。

どんな時も「地に足をつけて勉強する」。

このことを心がけて夏休みに臨みましょう。

1.夏休みにまず何をすべきか

考える人

1.今まで真面目に勉強してきて、結果を出してきている人

まずは、今まで通りの勉強を続けることです。

夏休みに入って、特別な勉強を始めるのも良いですが、堅実な勉強も重要です。

夏休みは学校があった頃と比べて自由な時間が多いので、今までの勉強にプラスαという形で勉強していきましょう。

あくまで、今までのルーティーン的な勉強は崩さないように意識することが大切です。

2.今まで結果を出せていない人

そういう人は、基礎から勉強し直しましょう。

夏休みになって急に焦り始め、新しい参考書や問題集を購入し、

夏休み中にこれらを完璧にしよう!
これで一発逆転だ!!

といった考えを持つ人も多いと思います。

それが間違いだとは言いませんが、ただ闇雲に勉強していくのはよくありません。

参考書にしろ、問題集にしろ、まずは基礎ができてから!

基礎ができていない状況で問題をいくら解いても意味がありません。

2-1.具体的な勉強法

勉強法について

図らずも代表の本蔵先生と被ってしまいますが、私の推奨する基礎の勉強は「教科書を読み込むこと」です。

配布される教科書は、「より分かりやすいように」と繰り返し審査した上で作られたものです。

確固たる基礎を築くにはこれが一番です。

それでも分からない部分は出てくると思います。

そういった時は学校の先生や塾の講師に聞きましょう。

 

「参考書を買ってそういった部分を理解する」というのも一つの手ではありますが、基礎が出来ていない人にはあまりお勧めできません。

そもそも、買った参考書に分からない部分が詳しく載っているのかも分かりません。

加えて、詳しく載っていたからといって、理解できるとは限りません。

むしろ、頭が混乱する場合だってあります。

その点、先生であれば、分からない部分を分かりやすく説明してくれますし、もし一度の説明で理解できない場合は、時間をかけて分かりやすく教えてくれることでしょう。

2-2.基礎を固めたら問題演習

問題演習に取り組む女子高生

これまで基礎の重要性について語ってきましたが、基礎だけ勉強していても入試問題は解けません。

基礎の勉強と同時並行で、勉強した部分の簡単な問題を解いていきます。

基礎で学んだ部分を、どうやって使っていくかを学んでいくのです。

「全分野の基礎の勉強が完了してから問題演習にとりかかる」のではなく、「学習した単元ごとに問題演習」をしていきましょう。

全分野の基礎を一通り勉強した後に問題を一から解いていっても、最初の単元はほとんど忘れているでしょう。

勉強したらその知識をすぐに使うことで、記憶の定着にもつながります。

 

この問題演習の段階で重要なのは「まずは基本的な問題から解いてみる」ということです。

当然のことではありますが、基礎を勉強したからといっていきなり難しい問題が解けるということはないです。

簡単な問題が解けたら、徐々に難易度を上げていき、やがては難問も解けるようになるというのが理想です。

基本的な問題演習は教科書に載っている問題だけで十分です。

 

教科書の問題を解き終えたら、次は問題集に取り組みましょう。

ほとんどの学校では教科書とともに問題集が配られているので、それを解くのが良いでしょう。

2-3.問題集に取り組む際の注意点

注意!!

問題集を解く上で、注意しなければならないのは、「なるべく解答を見ない」こと。

理科や社会などの覚える科目は、教科書などで丁寧に調べましょう。

数学などの考える科目は、なるべく自分で解こうと悩んで、それでも分からない場合に解答を見ましょう。

内容を理解するにしても、まず自分で考えてから解答を見た方が記憶にも残りやすいですし、より深く理解できます。

夏休みに入って焦っている人は、多くの問題を解こうとして、すぐに解答を見ようとしがちです。

しかし、考えてみてください。

定期テストにしても、受験にしても解答を横に置いて解く事はまずないですよね?

解答をすぐに見るという癖をつけていると、「理解した気になってしまって、本当はあまり理解できていない」という事が起こりがちです。

確かに、最初は問題が解けなくて一問にかかる時間は長くなります。

でも、しっかりと集中して取り組めば、その分だけ力として身につくものです。

まさしく「急がば回れ」。

自力で問題を解ける力を身につけましょう。

まとめ
・結果を出せている人は、今までの学習内容はしっかりと継続し、増えた分の学習時間で新しいものに取り組もう。

・結果が出せていない人は、教科書の読み込みによって基礎を固めよう。

・問題集は難しければ良いものではない。自分のレベルにあったものに取り組もう。

・問題演習ではすぐに答えを見てはいけない。1問1問を熟考して身につけよう。

 

「基礎の理解→基礎問題→応用問題」といったように段階的に勉強した方が、結果として確かな学力が身につくという事です。

夏休みに入ると短期的な結果を求めるあまり、基礎の理解を疎かにしがちです。
自分の実力に合わない難解な問題集に手をつける前に、まずは基礎固めが出来ているか自問自答しましょう。

長々と述べましたが、これらはあくまで一例であり、勉強法に関しては人それぞれだと思います。

もし、まだどうすればいいか迷っているという人がいれば、これらを参考にしてみて下さい。

「効率的な勉強法を探す」より「勉強すること」に時間を使って有意義な夏休みにしましょう。