志望校合格までの逆算思考について

  • 心構え

こんにちは。郷中塾の速見です。

秋も折り返し地点に突入し、いよいよ受験を間近に緊張感を感じ始めている頃かと存じます。

一方で入試が迫れば迫るほど自身がこれから何をすべきなのか迷走してくる人もいるかと思います。

ここで1度初心に立ち返り「受験勉強における逆算思考」について考えをお話しさせていただきます。

1.「受験における逆算」とは

「受験における逆算」とは、志望校合格に向けて自分がどのように行動するべきかを考えていくことです。

受験勉強の流れを大きく4つに分けると、

① 志望校を決定する

② 志望校に合格するにあたり、自分が何点取る必要があるかを考える

③ 現在の自分の点数と②で考えた点数との差を知る

④ 差を埋めるにあたり残された日数でどのように成長するべきかを考える

の4ステップになります。

 

この受験における逆算は高校受験のみならず、英語検定や漢字検定、そして大学受験など、試験や目標を達成していくうえでとても大切な考えだと思っています。

いま受験前だからこそ現状の自分を見返し、冷静に客観視してみましょう。

2.なぜ逆算思考が重要なのか

この逆算がなぜ重要なのかと言いますと、自分がするべきことや目標までの差・ギャップが分かっていないと、設定したゴールに向かって非常に非効率的な進み方をしてしまったり、残り時間内にゴールにたどり着けなかったりする可能性があるからです。

 

まずは非効率的な進み方について説明していきます。

具体的に例を挙げるとすると、無理に得意科目を伸ばそうとして苦手科目を放置したりするのが非効率的な進み方です。

例えば、国数英理社のうち、数学が苦手なのにやたらと英単語や歴史の年号を暗記しようとしていたり、国語が苦手なのに数学や理科の演習ばかりやっていたりすると非常に効率が悪いです。90点を95点に5点上げるよりも60点を85点に25点上げる方がずっと簡単ですし効率も良いです。

目標とのギャップを埋めるにはあまり効果が見込めない施策を消去せざるを得ないので、自然と効率の良い選択肢が残っていきます。

 

次に、残り時間内に間に合わないことについて説明します。

これは高い目標を設定したときに起こりがちなのですが、勉強量が足りなくて必要な能力を磨ききれずに試験等の本番を迎えて失敗するといったことです。

ちゃんと勉強すれば合格できたのに勉強を流し流しでやってしまい、結果不合格になってしまっては笑えません。

そのため、ゴールに間に合うように勉強のペースを考えて頑張る必要があります。

3.4ステップを考えるときの注意点

ここでは、先ほど紹介した4ステップを考える上で注意するべき点などについて説明してきます。

1ステップ目:志望校の決定

もしまだ志望校を決めていない人がいるならば志望校選びが最初のステップです。

志望校を決定する際、まずは自分の将来の目標について考えてみてください。

例えば

「東大、京大、医学科などの難易度の高いところに行きたい!」

という高い目標が今既にある学生さんなら、なるべく鶴丸か甲南を受験したほうがいいですし、

「電子工学系で頑張りたい!」

という目標がある学生さんなら、鹿児島高専を受験するといった選択肢が出てきます。

また、大学受験をする際、様々な学部学科が各大学にあるので、自分がそこにいって何をしたいかというのが志望校を決定する上でとても大切になります。ただ何となく行けるところに行ってしまうと、その後苦労する可能性が無きにしもあらずといったところです。

そして、

「今特に将来こうなりたいという目標がない」

という学生さんは、なるべく高い難易度の高校を受験することをお勧めします。

なぜなら、いざ自分がなりたい仕事、やりたい事を見つけたときに、学力が足りないせいでせっかく見つけた夢や目標を断念せざるを得ない状況になることがあるからです。

やりたいことを見つけたときに取り組めるように学力を上げていきましょう。

 

2ステップ目:志望校に合格するにあたり、自分が何点取る必要があるかを考える

志望校を決めた後は、高校受験なら通っている塾の先輩方が実際に何点で合格したのかを知り、大学受験であれば赤本に乗っている合格最低点や合格平均点をしっかりと調べ、試験本番で自分が各教科で何点取るのかを考えておきましょう。

これをしておかないと最終的に自分がどのレベルまで成長しておかなければならないのかが分からず、ただ闇雲に勉強を頑張ることになります。

 

3ステップ目:現在の自分の点数と2ステップ目で考えた点数との差を知る

次に統一模試などでの点数と2ステップ目で考えた点数との差を知り、自分の現状を把握しましょう。差を知って初めて自分の苦手科目を対策したり、全体的な底上げをしたり、得意科目を伸ばしに行くといった戦略的な行動がとれるようになります。

 

4ステップ目:差を埋めるにあたり残された日数でどのように成長するべきかを考える

高校受験は3月のはじめ、大学受験は1月の共通テストとそれ以降の二次試験があり、これから様々な模試を受け、その復習し、そして本番に向けて大量の演習を積んでいき…とにかく大忙しです。

その日その日でやることや毎日やることを決めてコツコツ続けることで焦りすぎず・足らなすぎずといった良い勉強のペースを保つことができると思います。

最悪なのは焦りすぎて様々な教材に片端から手を付けてむやみやたらに解こうとしたり、その日の勉強量を非常に多く設定してしまい最初数日はそのペースを保てたがすぐに崩れてしまったりすることです。

参考書のやりすぎは時に勉強内容が身につかずに時間だけを浪費してしまう可能性があるので、まずは今手元にあるもので演習や復習をしていきましょう。

そして勉強のペースは崩れてしまうと本当に大変で、頑張りすぎると反動で勉強量が大幅に減ってしまいトータルの勉強量も減ってしまうため、今出せる全力の80%ぐらいで継続していくことをオススメします。

日々勉強していくと1日でできる勉強量が増えていくため、80%でもかなりの量勉強することができるようになります。

4.まとめ

まとめると、

まとめ

・4ステップをこなして逆算をすることで志望校合格を目指そう!

・自分の状況を把握して戦略を立てよう!

・頑張りすぎてもだめだから80%くらいで毎日努力しよう!

となります。

今から受験生にとって苦しい季節になってきますが、焦らず怠らずに頑張っていきましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございました。