新中学二年生へ|高校受験を見据えて基礎を固める大切さ

  • 心構え

皆さんこんにちは!郷中塾の堤です。

 

入学から約1年が経ち、中学生活にも慣れてきたと思います。中学校では小学生の時より大変だ・忙しいと感じることが多かったのではないでしょうか。

特に学習面においては自ら積極的に取り組まなかったことで、周りに置いて行かれたという経験をした人もいると思います。中学校ではただ授業を聞いて宿題をするのではなく「自分で」勉強する癖をつけないと良い成績をとることが出来ません。私自身、中学生の頃は勉強と部活の両立がうまくいかず、後から大変な思いをした時期もありました。そんな私から高校受験に向けて皆さんに「今の時期だからこそ意識してほしいこと」を伝えようと思います。

1.受験は「周りとの競争」である

このフレーズはひょっとしたらある種の反感を呼んでしまうかもしれません。受験は競争なんかではない、受験を通して成長する事が真の目的だと。

しかし現実問題として受験は紛れもなく”周囲との戦い”です。ご存知の通り、皆さんが受験する高校には定員というものが存在します。そして志願者の中からその定員の人数に絞るために試験が実施されます。

つまり、皆さんは2年後の試験本番で他の受験者と同じ問題を解き、他の受験者より良い点数をとらなければならないのです。常に2年後に控える高校受験が「周りとの競争」であることを意識しなければなりません。

勉強に励む男子生徒

「周りと比べて自分は何が得意であるか?」「逆に何が課題であるのか?」「その課題を克服するためにはどうすれば良いのか?」

このように常に相手と比べて自分の成績はどうあるか相対的に意識するだけで、他の受験生に対して差を付けていく事が出来ます。

しかし、ここで誤解しないで欲しいのが、決して周囲に敵対意識を持って欲しいわけでは無いという事です。むしろ友人やライバルの存在は学習面において非常に重要です。テストの度に競い合える友人やライバルを多く持つことで互いに引き上げ合うことが出来ます。

学校の中でも塾などの中でも他の学校の生徒でも多方面にそのような存在を作り、切磋琢磨しましょう。

2.定期テストについて

中学生活はあっという間です。学校行事や部活を楽しく頑張り、学習活動をこなしていくうちに3年生になり一気に学年全体が受験ムードになります。前にも申した通り、皆さんは常に2年後の高校入試を意識して学習に取り組まなければなりません。学期末テストや中間テストといった定期テストは2つの意味で非常に重要です。

1つ目は「勉強する習慣を身に着けることが出来る」ということです。もちろん、普段から継続して勉強することが理想ですが、これからもっと忙しくなる皆さんにとって1年間毎日のように勉強することは難しいかもしれません。定期テスト前の期間は部活動が休みになったり、授業も復習がメインになったりするかと思います。定期テストをうまく利用し、勉強の計画を立てて実行するという流れを身に着けることで無理なく学力をつけることが出来ます

2つ目は「基礎を固めることができる」ということです。中学からの学習はただ覚えるのではなく、覚えた事と覚えた事を結びつける、いわゆる「点と点をつなぐ学習」が求められます。高校入試においては1つ分からないことがあるとその大問を丸々落としてしまい、結果的に大失敗につながるという事例も多く見られます。定期テストは基礎的な問題をメインとしている場合が多く、定期テストに向けて勉強することはその範囲の最も重要な基礎を理解することに直結します

 

ここまで定期テストの大切さや利用法を述べてきましたが、皆さんあくまで約二年後に待つ高校入試のために学習しているので定期テストの結果についてはこだわり過ぎるのではなく、うまく結果を利用して自分でどこができていてどこができていないのかを発見する材料にしてください。

3.まずは今までの復習から

中学一年生で学ぶことはこれからの勉強の基盤となる非常に大事なものです。特に数学・英語はこの時点で十分に理解できているかどうかがこの先、得意教科になって安定した点数をもたらしてくれるものになるか、苦手教科になって足を引っ張っていくものになるかを大きく分けるポイントになっていきます。

また数学・英語は高校に入った後も重要であるため、2年生の学習が本格的に始まる前に今一度、定期テストで間違えた・わからなかった問題の復習などを済ませておくとよいと思います。これから先の学習でどこかつまずいたときは少し前に理解したと思っているところからもう一度復習し直すようにしてみてください。

4.まとめ

新中学二年の皆さんは来年の今頃には「高校入試」を強く意識するようになっていると思います。まだ、毎日のように勉強をする余裕がなくても、早いうちから受験を意識して今回述べたような受験勉強の心と環境の準備をしておくだけでも未来が変わってくると思います。学校生活を楽しみつつ、勉強にもついて行ってください。