暗記の原則に従う!英単語の効率的な勉強法

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みなさん、こんにちは、郷中塾の内村です。

本格的な冬のシーズンとなり、肌寒い毎日が続いています。体調管理も受験生の大切な仕事の一つなので、風邪をひかないようにしっかりと努めましょう。

さて、今日は、英単語の暗記についてのお話をしていきたいと思います。英単語の勉強にはいくつかポイントがあるので、これからそれについて紹介していきたいと思います。

1.1つの単語に時間をかけすぎない

新しい単語帳を買ったりすると、自分の知らない単語などが多かったりします。

そうすると、人間の習性なのか1ページ目から完璧に覚えようとして、つい1つの単語を何度も反復して、完璧にしてから次に行こうとします。

しかし、実はこのやり方はよくありません。1つの単語に時間をかけすぎるということは、単語帳を1周するのにも時間がかかることを意味します。さらに言えば、1度学習した単語に次に出会うまでに、かなりの間隔が空くということになります。

つまり、どんなに1つの単語に時間をかけても、結局、1周し終わった時点で記憶できている単語の数には限りがあるのです。

では、どうすればいいのでしょうか。

答えは簡単で、できる限りスピードを早めて短期間で多くの単語を目にすればいいのです。暗記においては暗記の中身よりも反復回数の方がはるかに重要です。

たとえば、クラスメートの名前を覚える時にわざわざ相手の顔を確認しながら、何度もノートに名前を書いて暗記しようとした経験がある人はいないと思います。単純に何度も顔を合わせる内に勝手に覚えた人が大半ではないでしょうか?

英単語も同じで1回の暗記に気合を入れるよりも反復回数をこなす事が最重要です。したがって、1周で完璧に覚えようという意識よりも、とりあえず、5周して完璧にしようという意識を持つことが大切になってきます。

2.単語帳をいくつも使わない

私自身の経験を踏まえてお話しすると、第一志望に合格できた人で、参考書を多く使っている人はほとんどいませんでした。

一見参考書が多いほどたくさんの知識に触れている様に思えますが、一体どういうことでしょうか?

これは単純に、合格した人は、自分の持っている限られた参考書を完璧に自分のものにしていたということです。中には、たくさん参考書を使って、すべてを完璧にすればよいと思う方がいるかもしれません。かくいう私自身、そう考えていました。

しかし、実際に、参考書を多く使って、すべてを完璧にこなそうとすることは非常に難しいことです。また、すべてを完璧にこなそうとすると、どの参考書も中途半端になってしまい、結局、気持ちがスッキリしないまま、試験に臨むことになってしまいます。

残念ながら、入試日というものは決まっているため、それまでに準備できる期間というものも限られています。したがって、それまでの期間で、限られた参考書をどこまで完璧にすることができるかが重要であると思います。

3.具体的な単語帳の勉強法

ここでは、具体的にどういった単語の勉強の仕方が良いのかを、紹介していきたいと思います。

ステップ1.セクションごとに区切って学習する

ステップ2.1つのセクションに出てくる単語がランダムにならんでいる紙をつくる

ステップ3.ステップ2でつくった紙を確認テストのように使う

ステップ4. 制限時間を設けて、単語帳を学習する

ステップ5.単語は声に出して、学習する

ステップ1に関してのポイントは、最初から最後まで何も考えずに、ひたすら単語帳を学習しないというところにあります。単語の学習というものは、時間が経てばたつほど眠くなり、だんだん飽きてくるものです。したがって、今日は1つのセクションを完璧にするというふうに、しっかりと細かい目標を決めて、取り組むことが大切です。

 

ステップ2に関しては、自分でセクションごとの単語が書かれた確認用の用紙をつくりましょう。例えば、セクションが18個で、1セクションの単語の数が100個だったとします。この場合、18枚の用紙を使って、100個の単語を意味とともに書いていきます。細か作業になるので、エクセルなどを使って、書いてから、コピーして使うことをお勧めします。また、エクセルに書く時間ももったいないので、塾の先生や、学校の先生、あるいは、家族などに頼んで、やってもらいましょう。

 

ステップ3に関しては、制限時間を1分半にして、1セクションの単語をどこまでクリアできたかをチェックします。そのやり方については、日本語を隠して、単語を見て、それだけで意味が瞬時に出てきたらクリアとなります。1つの単語にかける時間は、およそ0.5から1.0秒ほどです。この確認テストは、単語の学習の最後に必ず行うようにしましょう。

記録も忘れずに!!!

 

ステップ4に関しては、1セクションあたり、15~20分ほどかけて学習するようにしましょう。ステップ1でもお話したように、短い時間で区切ったほうがより集中力を持続した状態で、勉強することが出来ます。特に単語の学習に関しては、だらだらとやっては時間の無駄なので、メリハリを持って取り組みましょう。

 

ステップ5に関しては、単語は音も一緒に覚えることで、記憶に残りやすくなり、正しい発音を身に着けることで、リスニングの対策にもなります。したがって、特に単語帳の1周目などは、発音に注意して、学習するようにしましょう。

まとめ
・1つの単語に時間をかけすぎず反復を意識する

・英単語帳をいくつも使わない

・英単語を覚える際は音読や時間制限など効率を意識して取り組む

以上が、英単語勉強に関する具体的な方法やコツです。

これまでのお話を聞いて、実際にやってみて、少しでもみなさんのお役にたてたらうれしいです。

それでは、残りの期間も勉強を精一杯がんばってください。