【志望校】鶴丸がダメなら甲南、が一切通用しない理由

  • 心構え

 

皆さんこんにちは。郷中塾の栗山です。

近年、鹿児島市の公立高校受験で1つの異変が起こっています。

それは甲南高校の人気が急速に高まっているという事です。

甲南高校は学内イベントが多く、部活動も活発な事から進学先として魅力に感じる生徒が大勢います。

また、学問においても鶴丸が自由闊達な校風である一方、甲南は現役志向で管理指導が充実しているという話も伺います。

この事から近年は鶴丸高校に負けず劣らず存在感を発揮しています。そしてその傾向は公立高校入試の難易度にも確実に表れています。


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1.鶴丸に受かりそうにないから甲南、は通用しない。

さて、話は変わりまして甲南志望の生徒に志望動機を聞くと、よくこんな答えが返ってきます。

行けるなら鶴丸高校に行きたいけど、学力的に厳しいから甲南高校を志望しています。

気持ちは分かりますが、はっきり申し上げると見通しが甘いと言わざるを得ません。

甲南高校の難易度は近年、鶴丸高校に匹敵しています。

年度によっては甲南高校が鶴丸高校の合格最低点を上回っている年もあるのです。

※もちろん採点基準は鶴丸高校と甲南高校で違います。

 

実際、昨年当塾で甲南高校を受験した生徒も直前の模試で全員鶴丸高校の判定がB以上出ていました。そして彼らは全員甲南高校に合格していきました。

甲南高校の受験者は鶴丸高校の受験者に負けず劣らず非常に優秀なのです。

2.なぜ鶴丸・甲南は偏差値が違うのに難易度が同じなのか?

でも志望校判定では鶴丸より甲南高校の方が良く出ています…難易度が同じって本当でしょうか?

確かに模試では、甲南高校の方が鶴丸高校より良い判定が出ます。

しかし、こと甲南高校に限れば、模試の判定と実際の合格難易度は大きく違います。

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その大きな理由が、受験直前に鶴丸志望だった人が大勢甲南高校に志望校を変更することです。

「私立入試の結果が良くなかった。」

「直前の模試の判定が悪かった。」

理由はそれぞれありますが、彼らはもともと鶴丸を狙っていた人たちなので当然優秀です。

鶴丸高校でも合格点を採れるレベルの生徒が甲南高校を受けてきます。

結果、受験者のレベルは違うのに合格最低点でみるとほとんど変わらない事態が起きます。

イメージするならこんな感じです。

 

受験において重要なのは言わずもがな「合格最低点」を超えるかどうかです。判定がどうあれ合格最低点が一緒なのであれば、合格難易度は同じです。

ですので、甲南高校を志望している生徒は鶴丸高校の志望校判定を参考にしてください

甲南高校を受けるということは鶴丸高校を受けるレベルの覚悟が必要なのです。

3.今年は甲南高校の難易度が上がる可能性大

でも2020年度は甲南高校の合格最低点が低かったと聞きました。やっぱり鶴丸高校より合格しやすいのでは?

そういう方のために、鶴丸・甲南・中央高校の過去5年間の最終受験倍率をまとめてみました。

ここで甲南高校に注目すると、毎年最終志願倍率が1.3~1.5倍程度で推移しており、昨年度(2020年度)だけがとりわけ低かったことが伺えます。こうしてみると確かに合格最低点は低かったのでしょう。

では、なぜ昨年度の志願倍率が低かったのでしょうか?

大きな理由が、同じ年の鶴丸高校の倍率が過去5年間で最も高く(1.34倍)なったことです。

つまり、鶴丸高校の受験者が甲南高校にあまり流れなかった事が大きな要因です。

傾向を見る限り、鶴丸高校は毎年倍率が上下しています。そして恐らく、今年は鶴丸高校の倍率があまり高くなりません。それはつまり、甲南高校の難易度が上がることを意味しています。

これはあくまで予測に過ぎませんが、昨年度の感覚で今年の甲南入試を捉えると完全に危険です。

4.まとめ

以上が甲南高校の入試難易度と志望校の考え方に関するお話でした。

もし、鶴丸から甲南に志望校変更する理由が「少しでも公立校に進学する確率を上げたい」、ということであれば中央高校の受験を視野に入れるべきでしょう。

甲南高校に志望校を変更したところで「公立高校への進学確率」にほとんど変化がないからです。

まとめ
・甲南高校の合格難易度は鶴丸高校と同程度。

・今年の甲南高校は難易度が上がる可能性が高い。

・もし合格率で志望校を下げるなら中央高校が現実的。

いま甲南高校を志望している生徒は本当に自分の志望理由が理にかなっているのか考え直してみてください。

本当に自分がいきたい高校にいけるように頑張っていきましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。