中3の夏に「小学3年生」まで戻った生徒が、鶴丸高校に合格できた理由

「これだけ勉強しているのに、どうして成績が伸びないのだろう…」
受験生本人にとっても、保護者の方にとっても、これほど苦しい悩みはありません。
勉強していないなら、まだ理由は分かります。
「もっと勉強しなさい」と言うこともできます。
しかし、本人は明らかに頑張っている。
机に向かう時間も増えている。
塾にも真面目に通っている。
それなのに、結果だけが変わらない…。
小学校から中2まで、「学校の宿題だけ」で過ごしてきた

この生徒は、小学校の頃からずっと「学校の宿題しかしない」という生活を送っていました。
宿題も、いつも提出期限ギリギリ。 決して勉強習慣がしっかり身についていたわけではありません。
ただ、それでも平均点を下回ることはありませんでした。
そのため、本人にもご家庭にも、強い問題意識はありませんでした。
「このままでも、何とかなるだろう」
そのように思っていたそうです。
ところが、中2の11月。
定期試験で、初めて平均点を下回りました。
そこで初めて、本人は危機感を覚えます。
個別指導塾に通い、一生懸命勉強した。それでも結果は変わらなかった

本人は、
年明け2月の定期試験で結果を出すために、一生懸命勉強しました。
今まで学校の宿題しかしてこなかった子が、自分なりに危機感を持ち、塾にも通い、勉強時間を増やしたのです。
しかし、結果は前回とほとんど変わりませんでした。
平均点以下。
本人はこう考えました。
そして中3の5月。 実力テストを迎えます。
本人としては、
しかし、結果は何とか平均点を超えた程度。
順位は変わらず学年約240人中100位以下でした。
このとき、お母さまはこう感じられたそうです。
答案を見て分かったこと。原因は「努力不足」ではなかった

受験相談では、実際の答案を見ながら、本人に一つひとつ質問していきました。
もちろん、復習や暗記が必要な部分もありました。
しかし、答案を詳しく見ていくと、実際には解き方や語句の理解が大きく間違っているわけではありませんでした。
むしろ、本人は本人なりにきちんと考えようとしていました。 それでも得点につながらない…。
その原因は、目の前の単元ではありませんでした。
本当の原因は、小学校範囲の穴にありました。
「分数の割り算」での躓きや「割合」の理解の曖昧さ。
「揚げ足を取る」や「気に掛ける」などの慣用表現。
「昆虫類の定義」や「メスシリンダーの使い方」。
中学校内容を理解する前提となる部分が、ところどころ抜けていたのです。
つまり、この生徒に必要だったのは、目先の定期試験対策を増やすことではありませんでした。
必要だったのは、土台の修復でした。
「小学校3年生まで戻る必要があります。それでもやりますか?」

私は本人に、率直に伝えました。
中学3年生にとって、小学校内容まで戻るというのは、簡単に受け入れられることではありません。
周りの受験生は、中3の新規単元の学習をどんどん進めている時期です。
その中で、自分だけ小学校の算数ドリルなどからやり直す。
焦りもあったと思います。 悔しさもあったと思います。
それでも、本人ははっきり言いました。
この一言から、本当の意味での受験勉強が始まりました。
小学校の算数ドリルから再スタートした夏

そこからは、数学は小学校の算数ドリルから始めました。
理科も、小学生向けのテキストを使いました。
毎日、進捗を指示しました。
毎日、定着を確認しました。
分かったつもりで進ませるのではなく、本当に使えるようになっているかを確認しながら、少しずつ積み上げていきました。
本人も、本当によく頑張りました。
中3の夏に、小学校内容をやり直す。
これは、見方によっては遠回りに見えるかもしれません。
しかし、土台が抜けたまま中学校内容を積み上げようとしても、どこかで必ず崩れてしまいます。
だからこそ、あえて戻る必要がありました。
8月上旬、ようやく小学校範囲の学習が終わりました。
そこから8月いっぱいをかけて、中学校で既に習った範囲の総復習に入りました。
毎日確認テストを行いながら、できることを一つずつ増やしていきました。
派手なことをしたわけではありません。
ただ、今の本人に本当に必要なことを、必要な順番で、確実に積み上げていきました。
夏休み明け、過去最高の60位以内へ

そして夏休み明けに行われた第1回鹿児島市共通テスト。
結果は、過去最高の60位以内。
それまで100位以下だった生徒が、一気に自己ベストを更新しました。
この結果は、本人にとって非常に大きな意味を持ちました。
「やれば伸びる」
「自分の勉強は間違っていなかった」
「このやり方で進めば、もっと上を目指せる」
そう実感できたからです。
結果が出ると、勉強は苦しいだけのものではなくなります。
本人の中で、勉強が少しずつ楽しくなっていきました。
勉強時間も、さらに増えていきました。
しかも、ただ机に向かう時間が増えたのではありません。
夏休みを通して「勉強のやり方」が確立していたため、その後は自分でやるべきことを考えながら取り組めるようになっていきました。
これは非常に大きな変化でした。
「鶴丸高校に行きます!」と力強く言えるようになった

その後も、毎回の定期試験で過去最高を更新していきました。
10月の第2回鹿児島市共通テストの結果が出る頃には、本人の表情も大きく変わっていました。
以前のように、
むしろ、自分の成長を実感し、自信を持ち始めていました。
そして、力強くこう口にするようになりました。
最初から順調だったわけでもありません。
むしろ、頑張っても伸びない苦しい時期がありました。
それでも、原因を見極め、正しい順番で努力を積み上げたことで、成績は大きく変わっていきました。
成績不振の原因は、努力不足ではなかった

この生徒の成績不振の原因は、努力不足ではありませんでした。
もちろん、最初から勉強習慣が十分だったわけではありません。
しかし、中2の冬からは本人なりに本気で頑張っていました。
それでも伸びなかった理由は、努力の量が足りなかったからではありません。
努力の順番が違っていたのです。
目先の定期試験範囲を進める前に、本当に必要だったのは、土台の修復でした。
小学校範囲まで戻る勇気。
できていない部分を認める素直さ。
そこから毎日積み上げる継続力。
それらがあったからこそ、秋以降の爆発的な成績向上につながりました。
「頑張っているのに伸びない」には、必ず理由があります
郷中塾には、
そのとき、私たちは単に「もっと勉強しよう」とは言いません。
まず、答案を見ます。
勉強のやり方を聞きます。
どこでつまずいているのかを確認します。
なぜなら、成績が伸びない原因は、一人ひとり違うからです。
暗記不足の子もいます。
演習量が足りない子もいます。
復習の仕方が間違っている子もいます。
そして今回のように、もっと前の学年の学習内容に穴がある子もいます。
大切なのは、今の自分に本当に必要な勉強を見極めることです。
努力は、正しい方向に向かったとき、初めて結果につながります。
郷中塾の受験相談では、あなたの答案を分析し、どこに躓きがあり、どのような課題があるのかを見つけ出し、改善のためのアドバイスをさせていただいております。
原因が分かれば、勉強は変えられます。 勉強が変われば、結果も変わります。
郷中塾は、その子に本当に必要な勉強を見極め、合格までの道筋を一緒に作っていきます。
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