【体験談】「こんなこと聞いたらダメかな…」質問できなかった子が、苦手な数学を“得点源”に変えて鶴丸に受かるまで
皆さん、こんにちは! 郷中塾の栗山です。
中学生のお子さんをお持ちの保護者の方から、こんなご相談をよくいただきます。
塾にも通わせている。本人も机に向かっている。なのに、テストの点数も順位も思うように伸びていかない。
そんなお子さんを見て、「これ以上どう声をかければいいのか分からない」と感じていらっしゃる保護者の方は、決して少なくありません。
ですが、実はこのお悩み、お子さんの努力不足が原因とは限らないのです。
今回は、地元の鴨池中学校に通っていたあるお子さんの体験談をご紹介します。
「真面目に勉強しているのに伸びない」
そんな出口の見えない状態から抜け出し、数学の偏差値を40台から60超えまで引き上げ、最終的には鶴丸高校に合格を果たしたその過程を、お話ししていきます。
真面目なのに、成績が下がり続けた

その子は、もともととても真面目で、コツコツ型のお子さんでした。
授業がある日はもちろんのこと、授業がない日でも自習室に通い、決められた席で黙々とワークを進める。出された宿題を忘れることもなく、提出物の締め切りを破ったこともない。
机に向かう時間だけで言えば、むしろクラスの中でも多いほうだったでしょう。
ご家庭でも、夜遅くまで部屋の電気がついていて、「うちの子は本当によく頑張っている」と感じていらっしゃったそうです。
ところが中学2年生の後半から、テストのたびに少しずつ成績が下がり続けていたのです。
一度きりの不調ではありません。中間テスト、期末テストと回を重ねるごとに、点数が右肩下がりに落ちていく。学年順位もじわじわと後退していきました。
保護者の方も不思議でなりませんでした。そして本人もまた、努力しているのに結果が出ないことに、誰にも言えない不安を募らせていたのです。
「勉強時間が足りないわけでもない。サボっているわけでもない。それなのに伸びない」——この“原因の見えなさ”こそが、親子をいちばん苦しめていたのでした。
本当の原因は「分からない」を放置していたこと

では、なぜ真面目に勉強していたその子の成績は下がっていったのでしょうか。
郷中塾に入塾し、講師がその子の様子を間近で見ていくうちに、その原因がはっきりと見えてきました。
それは—
「分からない」を、そのまま放置してしまっていたことです。
授業や演習を進めるなかで、疑問点は日に日に増えていきます。本来であれば、その場で先生に質問し、一つずつ解消していくべきものです。
ところがその子は、入塾してしばらく経っても、まったく質問に来る気配がありませんでした。
自習室では誰よりも長く座っている。問題も最後まで解いている。けれど、丸つけをして間違えた問題には、バツがつくだけで、その先に進んでいる様子がない。
「分からないままにしているのでは」と感じた講師が、あるとき本人にそっと声をかけました。
少し間を置いて、その子はこう打ち明けてくれたのです。
ここに、その子の成績が伸び悩んでいた本当の理由が隠れていました。
前の塾で「聞きたくても聞けない」状態が続いた結果、分からない問題をそのまま放置するのが“当たり前”になってしまっていたのです。
たとえば数学の関数の単元で、グラフの読み取り方が分からない。本来ならそこで質問して解消すれば済む話です。ところがその子は、「まあ、いいか」と飛ばしてしまう。すると次の応用問題でも、その次の単元でも、同じ場所で必ずつまずく。けれど、最初のつまずきを放置しているので、なぜ解けないのかも分からないまま。こうして、小さな穴がどんどん広がっていったのです。
また、その子の頭には、いつもこんな気持ちがありました。
そう思うあまり、自習室にどれだけ長く通っても、肝心の疑問だけは解消されずに残り続けてしまったのです。
結果として、小さな「分からない」が一つ、また一つと積み重なっていきました。土台に穴があいたまま新しい単元を積み上げていくので、勉強時間に比例して成績が伸びるどころか、むしろ少しずつ崩れていってしまった—これがその子の成績下降の正体でした。
特に数学のように、前の単元の理解が次の単元の前提になる教科では、この「分からないの放置」が致命傷になります。その子が数学をいちばんの苦手にしていったのも、まさにこの仕組みによるものだったのです。
“質問できない子”ほど、伸び悩む

ここで保護者の方に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
「分からないことを質問できない子」は、決して珍しくありません。
むしろ、真面目で控えめなお子さんほど、この傾向が強いのです。
- 「授業の流れを止めてしまうのが申し訳ない」
- 「こんな簡単なことを聞いたら、頭が悪いと思われそう」
- 「先生が忙しそうで、声をかけるタイミングがつかめない」
- 「周りの友達はみんな分かっていそうで、自分だけ取り残されている気がする」
こうした遠慮や引け目から、疑問をそっと飲み込んでしまう。
そして厄介なのは、質問できない子の「分からない」は、周りから見えにくいということです。
授業中に手を挙げてくれる子の疑問は、その場ですぐに拾うことができます。しかし、じっと黙って座っている子の頭の中で「分からない」がいくつも積もっていても、放っておけば誰にも気づかれません。本人も「迷惑をかけたくない」「恥ずかしい」という気持ちから、自分からはなかなかSOSを出せないのです。
さらに言えば、こうした子ほど、見た目は“とても真面目”に映ります。 長時間机に向かい、提出物もきちんと出す。だからこそ、保護者の方も先生も「ちゃんとやれているはず」と安心してしまい、成績が落ちて初めて「何かがおかしい」と気づく—というケースが本当に多いのです。
郷中塾が「質問できる子」だけを見ない理由
私たちが何よりも大切にしているのは、「本当に理解できているか」を講師側から徹底的に確認することです。
子どもの「分かりました」という言葉を、そのまま鵜呑みにはしません。
- 解けた問題でも、「なぜその答えになるのか」を本人の言葉で説明してもらう
- 少し数字や条件を変えた類題を出し、別の角度から本当に身についているかを確かめる
- 表情、ペンの止まり方、解き直しのつまずき方から、「実は分かっていないサイン」を見逃さない
たとえばその子の場合も、ある問題で「分かりました」と言ったあと、講師が「じゃあ、この似た問題はどう解く?」と一問差し出してみると、ペンがぴたりと止まってしまいました。
そこで初めて、「分かったつもりだったけれど、実は理解しきれていなかった」ポイントが浮かび上がってきたのです。
こうして、子どもが自分から手を挙げなくても、講師の側から「分からない」を見つけにいく。これが郷中塾の指導の根っこにある考え方です。
質問が苦手なお子さんでも、講師のほうから「ここ、もう一回一緒に確認しようか」と声をかける。最初は「はい」「大丈夫です」としか返せなかったその子も、こうしたやり取りを重ねるうちに、少しずつ「あ、ここが分からないかも」と口に出せるようになっていきました。
「聞いてもいいんだ」「むしろ聞いたほうが早いんだ」そんな安心感が育っていくと、子どもは驚くほど自分から疑問をぶつけてくるようになります。
“質問しやすい環境”は、待っていてできるものではないのです。
苦手な数学が、得点源に変わった

郷中塾で学び始めたその子に、少しずつ変化が現れ始めます。
これまで一人で抱え込み、放置するしかなかった「分からない」を、その場で解消できるようになったのです。
土台にあいていた穴が一つずつふさがっていくと、不思議なことに、新しい単元の理解もぐっとスムーズになっていきました。
特に大きく変わったのが、いちばんの苦手だった数学です。
数学は、前の単元の理解が次の単元の前提になる「積み上げ型」の教科。
だからこそ「分からないの放置」がいちばん響きます。その子が数学を苦手にしていったのも、まさにここに原因がありました。
過去にさかのぼって穴をふさぎ、「分かったつもり」を「本当に分かった」に変えていく。その作業を「聞いてもいい」という安心感の中で繰り返していったその子は、やがて見違えるように変わっていきました。
以前は手も足も出なかった応用問題に、自分なりの筋道を立てて挑めるようになる。テストでも、これまで空欄だった大問にしっかり手をつけ、得点を重ねられるようになる。
気づけば、いちばん足を引っ張っていた数学が、点数を“稼げる”科目へと変わっていたのです。
「数学が苦手」と肩を落としていたお子さんが、最後には数学を”得点源”と呼べるところまで来た。数学の偏差値は入塾前の40台から、最終的には60を突破。真面目に積み上げてきた努力が、ようやく正しく成績に反映されるようになった瞬間でした。
入塾前と入塾後
| 入塾前 | 入塾後 | |
|---|---|---|
| 疑問に思ったところ | そのまま放置 | その場で解消 |
| 質問する習慣 | なし(聞けない) | 自分から質問できる |
| 数学の理解度 | 穴だらけで崩れていく | 土台から積み上げ直す |
| 数学の偏差値 | 40台 | 60台 |
| 勉強への気持ち | 不安・出口が見えない | 自信・応用問題に挑戦 |
真面目さは、環境次第で必ず成績に変わる
その子の体験談から、保護者の皆さんにお伝えしたいことがあります。
それは、お子さんが真面目に勉強しているのに成績が伸びないとき、原因は「努力の量」ではなく「分からないの放置」にあるかもしれない、ということです。
そして、その「放置」は、お子さんの性格のせいでも、能力のせいでもありません。質問しづらい環境が、真面目なお子さんから「聞く」という選択肢を、知らず知らずのうちに奪ってしまっているだけなのです。
逆に言えば
- 講師の側から理解度を確認してくれる
- 質問できない子も決して置いていかない
- 「聞いてもいいんだ」と思える安心感がある
こうした環境さえ整えば、お子さんがこれまでコツコツ積み上げてきた真面目さは、必ず成績という形で報われます。
「うちの子、こんなこと聞いたらダメかなって、つい遠慮しちゃうタイプで…」
もしそう感じていらっしゃるなら、それはお子さんの弱点ではありません。質問しやすい環境さえあれば、大きく伸びるお子さんだということです。
その子は数学の偏差値を40台から60超えへと伸ばし、総合力に自信をつけて鶴丸高校に合格しました。「こんなこと聞いたらダメかな」と遠慮していた頃とは、まったく別人のような成長です。お子さんの真面目さは、正しい環境で必ず花開きます。
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原因が分かれば、勉強は変えられます。 勉強が変われば、結果も変わります。
郷中塾は、その子に本当に必要な勉強を見極め、合格までの道筋を一緒に作っていきます。
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