【大学受験】国公立大学と私立大学をダブル合格するにはどうすればいい!?【情報戦】
こんにちは、郷中塾の宮園です。
長いようで短かった夏休みも終わり、共通テストまで残り20週間となりましたね。
高校3年生は9月から模試を受ける機会が増えていきますが、受験予定の国公立大学と私立大学は決まりましたでしょうか?

今年の高校3年生は旧課程ラストの世代になりますので、国公立大学だけでなく私立大学の受験も視野に入れましょう。
なので今回は、国公立大学と私立大学のダブル合格に必要な情報についてお話ししていこうと思います。
https://kagoshima-daigaku-juken.hp.peraichi.com/
1.国公立と私立のダブル合格は可能?
まず、国公立大学と私立大学、両方で逆転合格を狙うのはどれくらい難しいと思いますか?

確かに両方を狙おうとすると、労力は単純に2倍かかる計算になりますよね。
ただ、もし国公立大学と私立大学のダブル合格を本気で目指したいのであれば、チャレンジせずに諦めるのはもったいないと感じます。
当塾でも一橋大学と慶應義塾大学、広島大学教育学部と早稲田大学など、難関国公立大学に合格しながら、難関私立大学にも合格した人がたくさんいます。

そう思われる方も多いかと思いますが、ほとんどの生徒はどちらもE判定から逆転合格していきました。
ただ、簡単な道のりでありません。
本人の熱意と細かい戦略があってこそ、難関大学ダブル合格が可能となります。
ではここから、国公立大学と私立大学を狙う上で注意すべき点を学んでいきましょう。

今回のお話がみなさんの有益な情報になればと思います。
2.両立する上での注意点
まず注意すべき点は2点です。
・受験科目と問題形式について
・受験日程と受験会場について
受験科目に関してはイメージしやすいですが、それだけでは不十分だといえるでしょう。
後述しますが、必ず問題形式や受験日程なども事前に調べておく必要があります。

2−1.受験科目と問題形式
まずはわかりやすい受験科目からですね。

先生のおっしゃる通りです。
追加で受験予定大学の問題形式まで把握しておくとベストでしょう。
一般的に、
国公立大学は、全体的に試験時間が長時間で記述問題がメインなので長考して解いていく形式になりますが、
私立大学は、国公立大学に比べて記述問題が少ない代わりに、速読や計算スピード、難関大学になると深い知識を求める大学が多いです。
まず、国公立大学を本命にする場合、
受験する私立大学によっては追加で対策する必要があります。
例えば、福岡大学の英語だと発音アクセントが出題され、立命館大学では類義語問題など、私立入試独特な問題形式もあるので、直前で慌てないよう、早いうちから過去問に触れておきましょう。

逆に私立大学を本命にする場合は、より注意が必要です。
私立大学は3〜4科目での受験に対し、国公立大学はほぼ全ての科目の受験が必要なので、私立入試で一切使わない科目を勉強する時間と労力が必要になります。
あわせて記述対策も自分で補う必要がありますので、効率よく勉強しないと志望する私立大学にも届かず国公立大学もうまくいかず、共倒れするかもしれません。

2−2.受験日程
そもそも私立大学の受験日程は気にしていますか?

私立大学は国公立大学と違って受験日程と受験会場にばらつきがあるので、希望する大学があるのであれば確認しておきましょう。

県外受験は移動だけで1〜2日の勉強時間が削られることになるので留意しましょう。
全ての大学を把握するのは難しいと思いますので、大学分類別に大まかな日程や受験会場を掲載します。
ぜひご確認ください。
・福岡大学・西南学院大学・崇城大学
受験日程:2月1週目
受験会場:鹿児島 or 本学
・関関同立
受験日程:2月1~2週目
受験会場:鹿児島 or 福岡 or 本学
・MARCH
受験日程:2月2~3週目
受験会場:福岡 or 本学
・早慶上理
受験日程:2月2~4週目
受験会場:本学

3.国公立と私立、どっちが本命?
今までは受験科目や問題形式、受験日程などを確認しましたね。
さて、あなたは国公立大学と私立大学、どっちが本命ですか?
けど、私立大学もいくつか受験しようと思っています!


当然ですが、本命が違えば戦略も違います。
ここからは、それぞれの戦略についてお話ししていこうと思います。
3−1.本命が国公立の場合
国公立大学が本命の人にとって意識すべき点は下記の2点です。
・いつから私立入試対策をすべきか?
・どの大学を受験すべきか?

受験する大学にもよりますが、夏休み明けまでには受験候補の大学の過去問は一通り解いておきましょう。

どの大学の過去問を解けばいいかわからないという人は、
・九州大学レベルを志望するなら、併願先は関関同立〜MARCHレベル
・鹿児島大学レベルを志望するなら、併願先は地方私立〜関関同立レベル
に抑えておきましょう。
必要以上に高いレベルの私立大学を受験しようとすると、どうしても併願校に特化した勉強しなければならなくなり、本命の国公立大学の勉強が疎かになってしまう可能性があります。
3−2.本命が私立
私立大学が本命の人にとって意識すべき点は下記の2点です。
・国公立に必要な科目はどのくらい勉強すべきか?
・どの大学を受験すべきか?
もっと簡単にいうと「国公立受験にどのくらいの熱量があるのか?」ということです。

私立大学を本命とする人の多くは、このようなケースが多いと思います。
そのような人は、まず九州大学や鹿児島大学といった、全科目受験が必要となる大学は避けた方が無難と言えるでしょう。
国公立受験のために勉強しないと行けない科目は、
文系なら、数学・理科基礎2科目・社会1科目
理系なら、国語・社会1科目・※理科1科目
と、私立大学本命の受験生にとって、本命でない大学に向けて追加で勉強するには時間的にも精神的にも負担が大きすぎるかもしれません。

実は国公立大学でも受験科目を絞ることが可能です!
有名な大学を一部列挙しますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
高崎経済大学(群馬県)
・経済学部:前期4科目、中期3科目
・地域政策学部:前期3科目
詳しい情報はこちら
東京都立大学(東京都)
・法学部:前期3科目
詳しい情報はこちら
横浜市立大学(神奈川県)
・国際教養学部:前期3科目
・国際商学部:前期3科目
・理学部:前期4科目
詳しい情報はこちら
都留文科大学(山梨県)
・文学部:前期3科目
・教養学部:前期3科目
詳しい情報はこちら
北九州市立大学(福岡県)
・文学部::前期3科目
・経済学部:前期3科目
・法学部::前期3科目
詳しい情報はこちら

有限な勉強時間で本命の合格率を下げずに最大の成果を出す手段の一つだと思います。
4.実際の受験スケジュール
受験情報がわかったところで、実際に受験日程や勉強のスケジュールについて見ていきましょう。
今回は本命を九州大学レベルの工学部or理学部と想定し、2023年度の受験日程を参考に記載しております。

いかがでしょうか?

意外知られていませんが、実は共通テストの自己採点の結果を見てから受験する国公立大学を決定することが可能です。
受験スケジュールを組む時は、自分の本命とする大学を中心に、試験の場慣れを目的に県外での受験を組み込みつつ、合格率の高い大学からチャレンジ枠までレベルをバラけさせるのが定石でしょう。

5.まとめ
いかがだったでしょうか?



私立大学なら、国公立大学に強い思い入れが無いならば、受験科目を絞れる大学を視野に効率的に勉強するのが望ましいでしょう。
大学受験は情報戦とはよくいったものです。
自分の夢に向かって勉強はもちろん、受験情報もどんどん仕入れていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。