【検証】統一模試の判定は本当に信頼できるのか?
皆さんこんにちは。郷中塾の栗山です。
こんにちは。郷中塾の栗山です。
今月、ようやく2021年度第1回の統一模試が開催されましたね。
鹿児島県教育振興会が主催する「鹿児島県統一模試」。
昴の全九州模試と並び、公立高校入試の判定模試として長い間、存在感を発揮してきました。
一方で、鶴丸・甲南・中央高校合格者の半数以上を占める昴・英進館の生徒があまり受けていない事から、判定を疑問視する声もチラホラ聞かれます。
結論から申し上げますと、統一模試の判定は十分信頼に値するものです。今回は統一模試判定が正確だと考える理由についてお話していきます。
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1.受験者の追跡調査を行っている
まず1つ目の理由が受験者が合格したかどうかを毎年追跡しているという事です。
統一模試は昴・英進館以外ほとんどの学習塾が採用しています。そして塾側は模試を受けた生徒が実際に受かったかどうか教育振興会に報告しています。
つまり、教育振興会はAA~E判定が出た生徒の実際の合格率を把握しているのです。
受験者のデータを収集しては判定に反映させる事で統一模試の精度は高くなっています。
実際、郷中塾でも統一模試を採用していますが、AA・A判定が出ている生徒で不合格という事はほぼありません。
ですので、昴・英進館生が受けていなくても正確な正誤判定を行う事ができるのです。
2.問題が公立高校入試と近い
たとえ判定が正確であったとしても、あまりに簡単な問題だったり、逆に難しい問題ばかり出ていれば判定に不安が残ります。
しかし、統一模試は形式・出題数・出題傾向とも、公立高校入試に沿って作成されています。
ですので、現実の受験に即した作りとなっており、公立高校入試判定に特化していると言えるのです。
たとえば皆さんもこの赤色の高校入試問題集を見たことがあるのではないでしょうか?どの学校でも受験前に購入を勧められるこの参考書。
実はこれ統一模試を作っている鹿児島県教育振興会が出版しています。
ちょうど巻末に「入試実践問題」という公立高校入試の模擬テストが2回分掲載されているのですが、これが統一模試の難易度とさながらそっくりです。
受けたことが無い人はぜひ参考にされると良いでしょう。
3.統一模試の注意点
他県や難関私立入試の判定には微妙
ここまでお話してきた統一模試ですが、他県や難関私立入試の判定には使用しない方がいいでしょう。
先ほどの『統一模試は問題が公立高校入試と似ている』という話と被りますが、統一模試はあくまで鹿児島県公立入試を想定して作られています。
ラサール、久留米付設、早稲田佐賀高校などの難関私立高校向けの問題ではありませんし、そもそも志願者で統一模試を受けている人自体も少ないでしょう。
郷中塾でも、2020年度に早稲田佐賀高校に合格した生徒がいましたが、あくまで統一模試は標準レベルの学力確認ツールとして活用していました。
樟南高校や鹿児島高校、鹿児島実業高校など県内の私立高校判定には活用できると思います。上記私立高校は三校受験者の多くが併願するため、志願者の多くが統一模試を受験するからです。
ただ、こちらも問題形式が違うという点では同様に注意が必要ですね。
統一模試は継続して受けた方が良い
皆さんは統一模試がどのぐらいの頻度で行われているかご存じでしょうか?
全九州模試など一般の模試がそのぐらいの頻度なので、同じように考えてしまいますよね。
実は統一模試は7月以降、ほぼ毎月開催されています。
※スケジュールは2021年度のスケジュールです。
これほど高頻度に開催されるのは統一模試が持つ最大の強みです。
これにはもちろん細目に学力をチェックできるという側面もありますが、同時に判定の信頼性も確認することができます。
もし統一模試を3回受けて3回ともA判定であれば合格可能性が特に高いと言えますし、逆に3回とも判定が違えば学力が安定していない証拠になります。
これは3ヶ月に1回のペースで模試を受けていては検証できない事です。
もし、統一模試をこれから受験しようとしているなら、この強みを活かして継続して受けるようにすることをオススメします。
4.まとめ
以上が、統一模試判定の検証記事になります。
・公立高校入試の問題形式、難易度に合わせて作られている
・他県や最難関私立入試の判定には疑問が残る
最後までお読みいただきありがとうございました。