なぜ勉強をしなければいけないのか?
皆さんこんにちは!郷中塾の澤田です。
成績が思うように上がらなかったり、勉強に疲れたりして、ふと「なんで私、勉強してるんだろう…」と思うことはありませんか?
私は学生時代しばしば思っていました…。
そして、一度そう思い始めると、一気に勉強へのやる気がなくなり負のループに陥ってしまいますよね。
ここで改めて皆さんに質問です。
皆さんはなぜ高い志望校を目指して勉強をしているのですか?そもそも、勉強は必要なものなのでしょうか?
わたしは大人になり、社会人経験を経て「勉強は必要」だという答えにたどり着きました。
今日は私がそう考えるに至ったお話をさせて頂きます。
1.将来の選択肢を増やすため
恐らくこの記事を読んでいる多くの人が将来の夢をまだ持っていないと思います。中学生から明確な夢やビジョンを持っている人の方が珍しいものです。
しかし、大人になり色々な経験をするに連れて「自分がやってみたいこと」が出てくるようになります。
そんな時、夢を実現できる選択肢を用意できればそれほど心強いものはありません。
たとえば私の高校時代にこんな話がありました。
ご存じかもしれませんが、高校に入学するとしばらくして文系・理系にクラスが別れます。私の友人の1人は文系へと進みました。
通常、文系では数Ⅲ・Cという科目の授業はないのですが、友人は理系と迷っていたこともあり、独学で勉強していました。そして、友人は文系科目である地理を学んでいる時に将来の夢を見つけました。それは、地図を作りたいという夢です。
しかし、地図を作る仕事に就くには、大学では理系の学科に進学しなくてはなりません。地図を詳しく学ぶのは文系なのに、作成は理系なのです。
しかし、友人は独自に勉強していた数Ⅲ・Cのおかげで、文系から理系の学科に進学することができました。今では、大学院で地層の研究をしているそうです。
これは極端な例かもしれませんが、勉強しておけば進む道の選択肢が増えます。
皆さんの直近で言えば、志望校もそうですよね。勉強すればするほど、志望校の選択肢は増えます。部活や校風やりたいことで選んでもいいでしょうし、場所や人間関係で選んでもいいと思います。
しかし、選ぶことができるのは、選べるほどの高校に合格するほどの学力を身に着けた人だけです。
上位の高校に入ることができる学力があれば、自分で進路を選択する事ができるのです。
2.学校の勉強が意外と生活に活かされる
生活の中にも意外と学校で習う知識が潜んでいます。
例えば、メダカや金魚が入った水槽。一見、勉強とは全く関係ないように見えますね。ですが、水槽には化学がたくさん詰まっています。
まずは水槽の水。魚によって好むPH(水素イオン指数)が違うので、飼育の際は細目に調整しなければなりません。要は、酸性かアルカリ性かはたまた中性なのかということです。水道水は何性なのか?中性にするにはどうすればよいのか?
また、水槽の中に入っているブクブクと湧き出る空気泡。ポンプによって空気を入れているのではなく、空気の泡を発生させることで水流をつくり、酸素を多く含んだ水面の水を全体に行き渡らせているのです。これらは化学で習得、理解できる知識です。さらには、魚の生態は言わずもがな、生物で習います。
水槽一つとっても、理科の知識がたくさん詰まっているのです。
これだけでなく、日々の計算、資料の読解、お金のやり繰り、政治参加など学校で学んだあらゆる知識が生活に関わってきます。
実生活で全く役に立たない知識であれば、国が皆さんにその教科を学習させる意味はありません。
今は学ぶ意義が分からない科目であっても成長するに連れてどこかで必要とする場面が出てきます。
3.正解のない答えを導き出すため
皆さんが今、勉強しているのは正解のある問題です。しかし、生きていく上では、正解のない答えが求められます。
例えば、情報の取捨選択。今、多くの人がスマートフォンを持っていますが、スマホが普及したことによって、手軽に大量の情報に触れ合うようになりました。しかし、この大量の情報、全てが本物の情報なのか分かりません。情報が嘘で、その情報を信じて行動し、失敗しても誰も責任を取ってはくれません。
そこで、必要なのが、知識と論理的思考力です。論理的思考力とは簡単にいうと筋道を立てて考える力です。これがなければ、物事の因果関係や相関関係、全体像などがわかりません。
また、論理的思考に必要なのが知識です。知識があればあるほど、多角的な観点から検討する事ができ判断に磨きがかかります。
情報の取捨選択はほんの一例にしかすぎません。ほとんどの人が大学進学を目指していると思いますが、大学での勉強でも研究等、正解のない問題がたくさん出てきます。大人になってからも知識と論理的思考力が必要な場面はたくさんでてきます。
しかしながら、この思考力は一朝一夕で身に付くものではありません。今皆さんが学習している国語・数学などは実はそうした力を少しずつ付けてくれているのです。
4.まとめ
・学校で学んだことは実生活にも意外と使える
・答えが出ない問題を解決に導く事ができる
最後までお読みいただきありがとうございました。