受験までに問題集を最大限活用する方法
こんにちは。郷中塾の矢野です。
入試を目前にして、志望校の過去問などでどんどん演習をしている時期なのではないかと思います。
今回は、『演習力を高めるために問題集をどのように使えばよいのか』についてお話ししていきたいと思います。
1.今ある問題集を極める!
と焦ることもあるかと思います。
しかし、ただ問題数をこなせば点数は上がってくれるというわけではありません。
学校で配られた問題集があるかと思いますが、その問題集はもう完璧ですか?
「その問題集に載っている問題は絶対に解ける!」という自信があるでしょうか?
もし、まだ理解していない問題や自力で解けるか不安な問題があるのなら、それをほったらかしにして新しい問題集を買って取り組んでも意味がありません。
まずは今持っている問題集を完璧にすることを目標にしてください。
きっと皆さんが今手にしている問題集も、入試に出題される範囲の良問がたくさん載っているかと思います。
ですから、その問題集を網羅することができれば入試に必要な知識を網羅することができたということなのです。
もちろん、いろんなパターンの問題に対応できるようにしたり、解くときの見方や考え方を思いついたりするためにも演習量は必要です。
一つの問題集を完成させてから次の問題集で演習していくのがよいでしょう。
2.間違えた問題に印をつけておく
自分で丸付けをして、解説を読み、理解することができたら、間違えた問題に印を付けることをおすすめします。
私は中学生のとき間違えた問題には正の字をつけていました。
1回問題集を解き終えて、2回目解きなおすときにはその正の字を付けた問題を解きます。
それでもやっぱり間違えてしまったら、また正の字をつけていくというように繰り返して解いていました。
すると「正の字がたくさんついている問題が自分の苦手なところなのだ!」と目に見えてわかるようになります。
勉強において、「自分の苦手なところはどこなのか」を知っておくことはとても重要です。
学校のテストや入試前は、正の字がたくさん付いている問題を見直せばよいと思います。
たくさん「苦手」を書き込んだ問題集は自分だけのオリジナルの問題集となるはずです。
たくさん印をつけてどんどんその苦手を潰していってください。
3.解答を丸写ししない
これは特に数学や理科の計算問題に言えることだと思いますが、わからなかった問題の答えを写して終わりにしてはいませんか?
という問題もあるかと思います。
その時にはまず、解説を読んで理解することに集中してみてください。
どうしてこのような書き方をするのか、どうしてこの公式を使っているのか、だらだらと読んでいくのではなく自分自身に問いかけながら読んでいくことが大切です。
解説を理解できたら、何も見ずにその答えを再現してみてください。
何も見ないで解くことができたら、その問題を理解することができたということになります。
次は間違えないぞ!という気持ちで解説を理解して、自力で解けるようにしてみましょう。
4.カッコ埋めはできるのに、記述になると書けない….
今度は社会など暗記科目についてです。
問題集で社会や理科の用語はカッコ埋めであったり、一問一答のような形で問われたりすることが多いかと思います。
例えば、「日清戦争の講和条約として結ばれた条約は何か?」という問いに対して、多くの人が「下関条約」と答えることができると思います。
しかし、「下関条約とはどのような条約か説明しなさい。」という問いに変わった瞬間、手が止まってしまう人もいるのではないでしょうか。
入試では、必ずしも一問一答の形式で問われるとは限りません。
どんな形で問われても答えられるように用語の意味まで理解しておかなければなりません。
対策としては、文章の中にカッコ埋めがちりばめられているような問題でしたら、その文章を音読してみることをおすすめします。
もしくは、解説を読んでみる、教科書にかえって確認してみるというのもいいかと思います。
暗記科目はただ丸暗記をするのではなく、「理解して」覚えることが重要なのです!
5.まとめ
いかがだったでしょうか。
というように、手当たり次第に問題集をそろえていくのは効率よくありません。
今持っている問題集の中から何を出題されても絶対に解けるという自信がつくまで、ボロボロになるまでその問題集を使い込んでみてください。
一冊の問題集から、入試に必要なとても多くのことを学ぶことができると思います。
ぜひ、今使っている問題集の使い方を見直す機会にしてください♪