朝型と夜型、どっちがいいの?
こんにちは、郷中塾の矢野です。
11月に入り、あっという間に寒くなりましたね!
受験生の皆さんは勉強を朝と夜、どちらにすることが多いでしょうか。
受験において朝型と夜型はどちらがいいのでしょうか。
朝型と夜型それぞれのメリット・デメリットを示しながら、受験生の皆さんがどちらのやり方が自分にあっているか考えるきっかけになればと思います。
1.朝型のメリット
朝型のメリットはずばり、受験本番の時間に脳が活動できるようになる!ということです。
入試は朝から始まります。
朝から勉強をするのに慣れていなければ、当然入試当日の朝に「勉強をする」というスイッチが入りません。
日々朝から脳を動かすという習慣がついていれば、入試当日に実力を発揮することができるでしょう。
また、もうひとつのメリットとして、「朝の方が脳のはたらく効率」がいいということがあげられます。
朝起きてからの3時間は、脳のパフォーマンスが最高になっているという脳科学研究もあるように、1日で一番脳が活性化している時間帯に勉強をするのは理にかなっているとも言えるのです。
『早起きは三文の得』という言葉もありますよね。
朝早く起きると健康にもいいですし、仕事や勉強がはかどって、ちょっと得をするという意味です。
昔から早起きをすると物事がはかどりやすいという感覚があったのかもしれません。
2.夜型のメリット
夜型のメリットの一つに、静かで勉強に集中しやすいということがあります。
真夜中は多くの人が寝静まって、生活音が気にならない時間であるともいえます。
静かな中で勉強をしたいというひとにはぴったりの時間帯ではないかと思います。
また、睡眠と勉強には密接な関わりがあります。
人間は起きている間に情報を脳にインプットし、寝ている間に脳でその情報を整理します。
そのため、眠る直前に勉強したことは脳に定着されやすいのです。
勉強をした後に一度テストを行い、睡眠を取った次の日の朝にもう一度テストを行ったところ、
朝に行ったテストのほうが良い成績が出たというデータが示されています。
夜型の勉強は人間の睡眠と記憶力の関係を上手く使った勉強法であるとも言えるでしょう。
ここまで、朝型と夜型それぞれのメリットについて紹介してきました。
どちらの勉強スタイルも魅力的なメリットがあり、なかなかどちらがいいとは決められないかと思います。
デメリットも見ながらどちらがいいか考えていきましょう!
3.朝型のデメリット
デメリットとしては、しっかりと睡眠時間を取らなければ逆効果になるということです。
諸説ありますが、人の健康上と脳の効率上、最適とされている睡眠時間は7~8時間ほどです。
仮に、睡眠を7時間取り、朝の6時に目覚めるとすると、前日の夜11時までには寝るべきだということです。
この就寝時間が遅くなっていくと睡眠時間はどんどん削られ、朝6時に起きてもぼーっとしたり、二度寝をしてしまったりと結果的に非効率的な習慣になってしまいます。
「終わらなかった分は明日の朝にしよう!」と潔く切り上げて、睡眠時間をしっかり確保することが、朝型のメリットを存分に生かすことにつながります。
また、早起きが得意な人ならよいのですが、
という人も多いかと思います。
毎朝、睡魔との戦いに打ち勝ち、強い信念を持たなければ、『ただただ睡眠時間が長くなってしまった』ということになりかねないのです!!
4.夜型のデメリット
夜型のデメリットには、徹夜に繋がりやすいということがあげられます。
夜中に集中できる人は特に要注意です!
何時間も勉強をしてはかどったように思えますが、人は何日も徹夜をすることはできません。
そして、徹夜をすることで日中の集中力は著しく落ちてしまうことが予想されます。
もちろん、健康にも大きなダメージがあります。
受験で最も大切なのは勉強時間よりも、まず健康なからだです。
「受験は体力勝負」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、受験前に体調を崩してしまっては元も子もありません。
もうひとつのデメリットとして、静かで誰にも見られていないため、ダラダラと過ごしてしまう可能性があります。
「寝るまでにまだ時間がある」と思ってスマホを触っていたら、勉強をする時間が短くなってしまったということになりかねません。
1人で勉強をするとすぐ集中力が切れる人や、別のことをしたくなってしまうという人にはあまり向かないのかもしれません。
5.結論、どちらがいいのか?
朝型と夜型それぞれのメリット、デメリットを知って、
と思ったかもしれません。
結論を申しますと、「自分にあったやり方で」です。
ここでひとつ私が高校生だったころの体験談を紹介させていただきたいと思います。
私は高校生の頃、大体19時半くらいに家に着いていました。
高校1、2年生のころは部活を終えてそのくらいの時間に、高校3年生の部活を引退してからは、授業終わりに学校で自習をしてからそのくらいの時間に帰っていました。
私はもとから夜遅くに勉強をするのが得意ではなく、夜ご飯を食べてお風呂にも入り終わった夜10時くらいには、ウトウトしながら宿題をしていました。
高校2年生の途中から「これではいけない!」と思い、始発のJRに乗って学校の自習室で勉強をする日々が始まりました。
学校に向かうとき外は真っ暗で、学校の自習室で朝日を見るという毎日でした。
朝は4時半に起きて始発のJRに乗るので、寝る時間は夜10時くらいです。
朝の4時半に起きるのは少し大変でしたが、朝の6時くらいの学校はほとんど生徒が登校していないので静かでとても集中できましたし、早起きをして何かをする達成感を感じることで頑張れました。
もちろん失敗をしたこともあります。
前日の夜11時くらいまで「もう少し、もう少し」と勉強をし、次の日の朝、学校の自習室でぐっすり眠ってしまったという経験が何度かありました。
やはり、確実に睡眠時間を取るというのは本当に大事なことです。
その生活を高校3年生の受験シーズンまで続け、習慣とすることで朝から脳を動かすということにも慣れていきました。
そのことが受験のときに、「自分は毎朝早起きをして勉強してきたんだ」という自信にも繋がりました。
私は極端に朝型の生活を送っていましたが、朝型と夜型のいいとこ取りをした勉強の習慣をつけていくのも一つの方法だと思います。
朝型のメリットであった、
・試験当日にあわせて脳を活性化させることができる。
・朝は脳のパフォーマンスが良い
夜型のメリットであった、
・静かで集中できる
・記憶が定着しやすい
というのを踏まえて、
・家族に協力してもらうなどして静かに勉強できる環境を整える。
・寝る前に英単語や暗記科目に取り組んで寝ている間に記憶を定着させ、朝もう一度確認をしてみる。
といったように、完全に朝型の生活、夜型の生活にしなくても、自分に合うスタイルを見つけて、それを続けていけば良いのです。
自分は朝型だ、夜型だという人はそれでも構いません。
しかし、やり方には注意してください。
私の失敗例のように、朝型なのに寝るのが遅かったり、夜型でだらだらと勉強をして睡眠時間を削ったりするのはよくありません。
また、夜に勉強がはかどる夜型の人も、受験の前までには朝に脳が活発に動くように少しずつ調整をしていきましょう。
6.自分にあったやり方で
朝型と夜型それぞれのメリットデメリットについてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか?
受験生の皆さんのなかで、まだ自分の勉強の習慣が確立できていない人がいるかもしれませんが、いろいろ試して自分にあったスタイルを探してみることも必要です。
もしかしたら今よりも効率的に勉強ができるスタイルがあるかもしれません。
そして、その生活を続けていくことも必要です。自分にぴったりの勉強スタイルを見つけてぜひ継続してみてください。
受験まであと少し!
頑張りましょう!!