浪人して医学部に合格した私が感じる『現役合格者』との相違点

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医師を目指す学生

こんにちは!
郷中塾の中原です。
最近は寒暖差の激しい日々が続いています。
中学生・高校生問わず体調を崩してしまっている生徒が目立ちます。

じめじめした梅雨の中、連休のない6月を乗り切るには、体調管理をしっかりとしておかなければなりません!
夜更かしや夜食の食べ過ぎには注意しましょう。

さて、それでは本日の本題に入っていきたいと思います。
高校生の皆さんは学校の先生から、大学の合格者のお話を聞くことがありますよね。

では、浪人してしまった人の話は聞いたことがありますか?

私は鶴丸高校を卒業後1年間浪人をして、鹿児島大学医学部医学科に合格しました。

文部科学省のデータによれば、鹿児島大学医学部医学科に現役で合格している学生の割合は38.7%(2019年入学者)となっております。

さらに、医学部をあきらめて違う道に進んだ人や、長期間浪人している人のことも考えると、現役で受かることは本当にすごいことだと思います。

実際、大学でも現役合格生は一目置かれています。

私は現役の受験ではセンター試験で失敗してしまい、2次試験を受ける前に足切りを食らってしまいました…

なぜ私は現役で合格できなかったのか。

今回は『現役で合格する生徒』と『浪人してしまう生徒』の違いについて考察していこうと思います。

1.苦手教科の成功と失敗

成功と失敗
誰しも苦手教科というものがあると思います。

高得点とはいかなくても、取るべきところはしっかりとれるようにしたいところ!

私の場合は無機化学や社会、古文の文法といった暗記科目がとても苦手でした。

しかし受験期には、暗記科目の中でも、化学は「得点源になる教科」となり、社会は「足を引っ張ったままの教科」へと分かれていきました。

化学と社会。

どちらも同じくらい苦手だったのに、最終的にこんなにも異なった結果になったのは何だったのかと考えた時、苦手教科への取り組む姿勢の違いが見えてきました。

 

まずは社会から思い返してみます。

社会は小学校の頃からクラスで最下位になる程大の苦手で、高校では日本史を選びましたが、受験期ギリギリまで逃げ回っていました。

私は理系だし、社会は二次試験でも使わないから後回しでいっか!
ギリギリにでもどうにかなるでしょ♪

こんな気持ちでした。

そのため、

そろそろヤバい!

と思い始めてから、慌てて社会を始めても既に手遅れで、センター試験で大失敗してしまいました。

「暗記したことを定着させるための時間」が全く足りていませんでした。

 

一方化学は、高校3年に上がった際にしっかりと危機感を持ち、毎日化学の暗記をする時間を作るようにしていました。

どうしても覚えられない化学式などは、マッキーペンで手や腕に書いていつでも見返せるようにしたりと、とにかく目にする機会、考える機会を増やすように必死でした。

この私の事例から皆さんには、『苦手な科目は「毎日の積み重ねが大切」であり、「早めに取り掛かる」べきであること』と、当たり前ですが『手を抜いて良い科目はない』ということを肝に銘じておいてもらいたいです!

2.得意教科との付き合い方

Be careful

苦手科目は基本的に上位を目指すことは難しいものです。

苦手科目は取れるところは取るように心がけましょう。

それじゃあ、他の人とどこで差をつけるのか?

それは得意教科ですよね。

得意科目を得意科目のままにする心構えはできているでしょうか?

私の得意教科は数学でした。

他の教科があまり良くない時でも、数学のおかげで持ち直すことも結構ありました。

しかし、現役の時に受けたセンター試験の中で最も大コケしたのは、得点源になるはずの数学でした。

数学は得意だから、他の教科を固めて数学は少しで良いでしょ。

と言う気持ちが働いてしまったのです。

得意な教科が大コケすると、精神的にとても追い込まれます。

得意な科目も油断せずに確実に取れるように、大学入試共通テスト形式の問題を解いて慣れておくことが大切です。

現役時代に2次試験という土俵にもたてなかった私は、そのまま浪人することが決定しました…

浪人時代は現役時代の失敗を踏まえて、『苦手な教科は一年間しっかり時間をかけてコツコツと学ぶこと』、そして『得意科目は確実に得点出来るように誠実に取り組むこと』を心がけました

3.現役合格者の凄さ

メモリーツリー

大学に入ってから、現役合格者の凄さを実感したことがあります。

それは、勉強の濃さです。

医学部の勉強は体の構造や薬の作用など、暗記する量がとてつもなく多いものです。

試験期間はみんなと意見交換しながら、知識の確認をしていきます。

そんな時、私が

新しく習ったことを、暗記しなきゃいけないね…

と言うと、現役合格者の子が
今まで習った体の構造や薬の作用を組み合わせて論理的に導き出せるから、暗記なんてしなくてもわかるよ!

と説明してくれることがよくあります。

現役で合格するような人は、根本が分かっていて、物事を関連付けて覚えようとしているので、難しい話も論理的に考えることで上手に勉強しています。

上っ面で全部覚える勉強ではなく、根本を理解した勉強を行う必要があります。

浪人時代の私も、現役生の頃とは勉強方法を改めました。

例えば、社会の暗記は「この人がこんなことをしたから戦争になったのか」とか、「こういうことが起ったから制度が改められたんだ」といったように、因果関係で時代の流れを追う勉強方法に移行しました。

数学も、「公式を覚える」のではなく、「なぜその公式になるのかを説明できるようにする」といった根本の理解をする勉強の仕方に変えました。

医学部に合格するまでに一度浪人を経験したからこそ、『自分がなぜ失敗したのか』を分析することができたと思っています!

私の高校生時点の学力、学習方法では医学部に受かるとは思いませんでした。

それでも合格できたのは、その時の失敗をいかして反省し、勉強の仕方を変えたからだと思います。

この記事が、みんなの『勉強に対する姿勢を見直すきっかけ』になると嬉しいです。

受験まで、まだまだ時間はあります。
簡単に諦めずに行きたい大学目指して頑張りましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。