計算ミスを撲滅しよう!
みなさん、こんにちは。
今回は受験生の永遠の課題であろう、「計算ミス」について書いていこうと思います。
模試やテストが終わり、解答解説が配られたり答案返却がされたりすると、
と嘆いている生徒をよく見ます。
また模試や演習の採点をした後、数学の点数が悪かった生徒に
と訊ねると、しばらく考え込んだ後、
あ、計算ミスです…
と答える生徒が本当に多いです。
しかも一問だけでなく、立て続けに計算ミスを連発していて、
なんて生徒もいます。
模試や演習であれば「次から気をつけましょう」で済むかもしれません。
しかし、一点の間に何人もの受験生がひしめき合う入試本番において、そのような計算ミスは致命傷になります。
では、なぜ計算ミスがなくならないのでしょうか。
採点等をしてきた経験を踏まえると、主に3つの原因があると考えます。
原因その1~字が汚い~
これは男の子に特に多い原因です。
答えだけ記入するタイプの問題では、ほとんどの生徒は途中の計算は問題用紙の余白部分にします。
しかし、「自分だけ分かれば良い」からといって、汚い字で筆算などを行った結果、途中で「0」と「6」を見間違えたり、「5」と「6」を見間違えてしまい、そのミスに気づかずにそのまま計算を続行してしまう…
なんてことが多々見られます。
問題用紙の計算は確かに自分しか見ないですが、だからといって汚い字で乱雑な計算を行ってはいけません。
丁寧な字で、確実に計算するように心掛けましょう。
原因その2~見直しをしていない~
答えを出しても、見直しをしていないがためにミスに気づかないという例も多く見られます。
そのためには、計算過程をしっかり明記し、1行ごとに見直す必要があります。
最初のうちは時間がかかり、慣れないかもしれませんが、慣れてくると自然と見直す癖がつき、時間もかからなくなるでしょう。
原因その3~計算ミスをするような解き方をしている~
これが最も気づきにくい原因かもしれません。
一つの問題に対して、解き方は一つではありません。
いくつもアプローチの仕方はあります。
しかし、それらの中には簡単な計算だけで解けるものもあれば、複雑な計算を要するものもあります。
当然ながら、複雑な計算を要する解き方であればあるほど、計算ミスのリスクは上がるのです。
計算ミスが多い生徒の中には、簡単な計算で解ける問題なのに、わざわざ複雑な解法で解いている人も多いのではないでしょうか?
これは、30cmのハードルを跳ぶのには31cm跳びさえすれば済むところを、わざわざ1m跳んでいるようなものです。
これは計算ミスのリスクを上げるだけではなく、時間も無駄に使うことになり、試験終了間際に時間が足りないことに気がつき、焦って他の問題でも計算ミスをしてしまう…という悪循環を生みます。
問題に対して、どのアプローチが最適なのかをしっかり見極める必要があるのです。
そのためには数多くの問題演習を重ね、自分の使える道具(解法)を増やしていく必要があります。
そうすることで工夫して計算することができるようになるでしょう。
・計算ミスの主因は大きく3つ。
・汚い字を改め、数字も文字も丁寧に書くように心がけること!
・答えが出て終わりにするのではなく、ミスをしていないかの確認をする習慣をつけること!
・力攻めのような非効率な解き方ではなく、なるべく計算が少なくて済むようなスマートな解法を身につけるように心がけよう!
原因は人それぞれだと思いますが、共通して言えることは、自分のミスの傾向をしっかり把握する必要があるということです。
どんなミスをしがちなのかを理解することでミスの再発を防止することができます。
一つでも計算ミスを減らして点数アップにつなげられるように努力しましょう!