【体験談】鶴丸・甲南・中央高校受験に向けた夏休みの過ごし方とは?

  • 学習法

夏休み

こんにちは。郷中塾の栗山です。

中学3年生は、いよいよこれから夏休みに入っていきます。

 

「夏を制する者が受験を制する。」

 

この有名なフレーズのとおり、かねてから受験における夏休みの大切さは熱く語られてきました。

しかし「じゃあ具体的に夏休みをどう過ごせば良いのか?」という話になると、ハッキリとした答えはなかなか浮かんできません。

 

夏休みの重要性は分かりながらも焦りだけが先走り、とりあえず夏期講習に申し込み自分のペースで闇雲に勉強している学生も多いのではないでしょうか。

 

今回は「鶴丸・甲南・中央高校を目指し、現状C~E判定の生徒」をモデルケースにして、夏休みをどう過ごせば良いのかについてお話します。

 

かと言って、決して私個人の意見を語るわけではありません。

これからお話しするのは実際に「鶴丸高校に合格した生徒が実践していた夏休み学習の共通点」です。

1.勉強内容

結論から言うと、ほとんどの合格者は1・2年生の苦手分野克服に最優先で取り組んでいました

なぜなら秋以降は3年生の新分野、実践演習、私立入試対策などに追われ、復習する時間が持てないからです。

苦手分野がありすぎて何から手をつけて良いか分からないよ..

あえて優先順位を挙げるなら英語と数学です。

※英語なら公立高校入試レベルの長文読解、数学なら最低限1~2年の関数・図形分野は克服しておくのがベストでしょう。

 

英語と数学は決して短時間で上がる科目ではありません。

しかし、1度成績を上げてしまえばあまり復習に時間をかけなくて済む特性を持っています。

たとえばあなたが1年海外に留学していたとして、わざわざ日本語の復習なんかしませんよね?

 

英語や数学では暗記力よりも思考力や読解力が求められます。

しかし、社会や理科は暗記が大きな比重を占めているので、夏休みに覚えても定期的な復習が今後も必要になっていきます。

 

時間の費用対効果という意味では、英語・数学を最優先に取り組む事がベストだと考えます。

2.勉強時間

結論から言うと、多くの合格者が1日最低10時間は勉強していました。

イメージとしては朝9時から17時まで授業に参加し、授業後に3時間勉強すればちょうどそのぐらいの時間になります。

1日10時間!?そんなに勉強できないよ..

繰り返しますが、これはあくまで現状C~E判定から鶴丸・甲南・中央高校を目指す人たちの目安です。

現状A~B判定が出ている生徒であれば、7時間程度の勉強でも十分かもしれません。

 

しかし、鶴丸・甲南・中央を受験する学生は元より勤勉な学生が多く、1日6~7時間程度は勉強しています。

少しきつめの言い方をしますが、彼らと同じ勉強時間で受かるほど、効率的な学習法を身に着けている自信がありますか?

それが出来ていないからこそ、今の判定が良くないのではないでしょうか?

 

彼らと差を付ける事ができるのは、勉強時間を確保できる夏休みがラストです。

10時間と言えど1教科あたりに直せば2時間程度です。

 

決して詰め込み教育を推奨する訳ではありません。

しかし、勉強時間に比例して学力が上がり、その子に合った勉強効率が上がっていくのもまた事実なのです。

3.実際の体験談

ここで実際に、2020年度入試で鶴丸高校に合格したTさん(女子)の実例をあげたいと思います。

Tさんは公立中に通う中学3年生で郷中塾に入ってきたのは夏休みの直前でした。

 

Tさんはそれまで塾に通った事がなく、1度だけ受けた全九州模試では偏差値が40前半。

もちろん鶴丸高校はE判定で進学先として考えていたのは玉龍高校でした。

 

しかし、その子は本を読むのがとても好きで、活字に抵抗がない強みを持っていました。

勉強する事自体は苦ではないという事で、夏期講習では1~2年分野の復習授業に参加し、苦手分野を一掃していく方針になりました。

勉強する女の子

実際に夏期講習がスタートしてからのTさんの夏休みの過ごし方はいたってシンプルでした。

講習を朝から夕方まで受講し、その日にやった内容を22時まで復習するだけです。

何も変わった事はせず、ただ「授業を受けては復習」する毎日を繰り返していました。

 

しかし、Tさんの特筆すべき点はインプットの量にありました。

たとえば授業中は教師のセリフを一言一句聞き逃さず、ひたすらメモに没頭していました。

たった1日でノートは十数ページに及び、その全てを授業後に復習していたのです。

 

Tさんはこの生活を30日間休むことなく、淡々と続けていました。

ランニング
結果、夏休み明けに受けた統一模試では鶴丸B判定、それも後1点でA判定のところまで上り詰めました。

それだけではありません。その1カ月後の統一模試では県全体で100位以内に入り、一気に鶴丸高校AA判定まで上り詰めたのです。

 

夏休み前の7月下旬に入ってわずか2カ月で鶴丸高校の合格確実圏内に入ったことになります。

最終的にTさんは難なく鶴丸高校に合格しました。

 

これは極端な例かもしれませんが、彼女の勝因は夏休みを上手に活用したことに尽きるでしょう。

 

何か特別な事をやったわけではなく、「1・2年範囲の苦手分野を中心に学習し、毎日長時間学習を継続する」という当たり前の事をやっただけなのです。

 

基本的な事ですが、徹底してやり切ればTさんの様に受験勉強を大きく前進させることができます。

4.まとめ

以上が、夏休みの過ごし方になります。

 

ここで紹介したお話はあくまで当塾で鶴丸高校に合格した生徒が実践していた例に過ぎません。

あなたの学力や特性、志望校によって当然勉強の戦略は変わってきます。

 

しかし、強調しておきたいのは夏休みの最大の特徴は「自由に使える時間の長さ」にあるということです。

その時間をどう使うかは個人に委ねられており、逆に使い方を間違えれば取り返しのつかない差を付けられることになります。

まとめ
・1・2年の苦手分野を無くす。特に、英語&数学を最優先で学習する。

・1日10時間程度の勉強が目安。

夏休みを有益に使うためにも今のうちに準備を進めておきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。