【受験直前!】『試験本番に強くなる』極意三選‼︎!【不安のコントロール】

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こんにちは、郷中塾の宮園です。

いつの間にか共通テストまで残り80日となりましたね。
受験勉強は順調に進んでいますか?

最後詰め込んでるところです!
緊張してきて勉強が手につかないです…

ここからの80日間は、学力を伸ばすことも大事ですが、特にメンタルコントロールの訓練が大事になってきます。

これを怠っていると「普段の勉強だと点数が取れるのに、本番だと全然点数が取れない」と、実力を出しきれない状態のまま試験を迎えてしまうかもしれません。

今まで、そう言った経験はありませんか?

 

なので今回は、試験本番に強くなる極意三選についてお話ししていこうと思います。

1.本番中の失敗を前もって想定

まず『100%の力を出し切る!』という意識を変えないといけません。

え?普通はそうじゃないの?
本番こそ100%の力を出さないといけないんじゃないの?

そういった疑問を持たれる方が多いと思います。

しかし、テストや部活動の試合など、今までの人生経験を振り返ったときに、
・本番で100%全力を出し切って後悔していない!
・あの時にミスをしちゃって後悔したな…
では、どちらの経験の方が多いですか?

言われてみれば、ミスをした経験の方が多いかも…

そうなんです。
あらためて思い返すと、本番で100%の力を出し切るのは難しいと感じることが多かったと思います。

しかしながら、
『本番ではミスすることなくパーフェクトじゃないといけない』と思い込んでしまい、
本番でちょっとでもミスをしてしまったら「全てが終わった…」と勘違いして頭が真っ白になっているんです。

本番中、小さなミスが原因で、頭が真っ白になったことがある人は多いのではないでしょうか?

 

ということは、
『本番中は大小関係なく、失敗は必ず起こってしまうもの』
と、失敗を想定しておく方が合理的ですよね。

 

『本番に強い人』は、「ミスは仕方ないから切り替えよう」と前もって心の準備をしてます。
そうやった心の余裕をつくることで、本番中のミスを最小限で抑えることができているのです。

2.完璧を求めない目標設定

そもそも入試というのは100点を目指すテストではありません。

しかしながら、多くの受験生は、学校の定期考査や小テストを受け続ける中で「テストは100点を目指すのが正義」という、一部間違った認識を持ってしまっています。

出来るだけ点数を取りたいので、100点を目指す方がいいんじゃないですか?
目標を低くしたら、実際の学力はそれより下になるって聞いたことがあります…

確かに普段の勉強では満点を目指して、苦手科目の克服や得意科目の強化をした方がいいです。

普段から「テキトーに勉強しよう!」ということではありません。

 

ただ、入試というのは今まで受けたテストとは異なるシステムと再認識する必要があります。

その特殊なシステムとは、

・受験科目の総合点で勝負
極論、苦手科目の点数が0点でも、得意科目でカバーできるなら合格できます。

・合格最低点より1点でも高ければ合格
赤点などの点数ボーダー制ではなく、総合点が合格最低点を超えれば合格になります。

 

目標点数を決めずに、ただ高得点を取ろう!
と意気込むので、本番で解けない問題が出て不安になり、追い込まれて集中力が落ちていくんです。

また、目標点数を決めていない人は
「友達は自分よりいい点数だった…。もう自分はダメなんだ…。」など、
友達の点数と比較してしまい、気づいたら志望校の判定よりも友達の点数が気になっている人が多い印象を受けます。

言われてみれば、そうなってたかも…

その友達が同じ志望校ならまだいいですが、違うのであれば、友達と比較したところで何もいいことはありません。

本番で意識するのは、友達の点数でもなく、100点を目指すことでもなく、合格最低点以上に届いているかどうかだけです。

 

だからこそ、
「この科目は70点を目標にしよう!」と目標点数を設定する方が、解けない問題があっても「30点は落とせるから次の問題を頑張ろう!」と割り切って本番に臨んで実力を出し切れるでしょう。

実際、東大合格者ですら共通テストで満点を取ることは難しいです。
「試験中に解けない問題がある方が当然なんだ」という意識を持つことで、解けない問題に引っ張られてしまうことを防ぐようにしましょう。

3.不安や失敗を受け止める

先ほどまで、
・本番中の失敗を前もって想定
・完璧を求めない目標設定

について伝えてきましたが、本番中にミスした時のリカバリーについても触れておきたいと思います。


本番中にこんな経験はありませんか?

・本番中に数学で計算が合わなくなった
・英語長文で覚えていたはずの単語が思い出せなくなった

こんな時に「終わった…」と頭が真っ白になり、気づいたら試験終了になってしまった。

この前の定期考査でやっちゃいました…
私も普段の模試でも、いつもこんな感じです…

私も現役生の時に、
頭は真っ白・目の前は真っ暗という、最悪の状態になることがありました。

ではなぜこうなるのでしょうか?

これは、頭では「失敗しても仕方ない」と理解しつつも、実際ミスした時にどういう気持ちで対処するのか考えてなかったことが原因だと思います。

人間ですから、今までしてきたミスを本番でもしてしまうことはあります。

逆に、以前したミスを絶対しないと言い切れるのは、AIかスーパーマンだけだと思っています。

 

本番中にミスしてしまった時は、「いつものかわいい私が出ちゃってるー!」など、重たく受け止めないのが大事なんです。

そして
「計算の最初だし解き直すか!」
「一旦飛ばして時間あれば戻ってこよう!」
と割り切って次の行動に移ることで、メンタルを安定させて本番で萎縮することを防ぐことができます。

本番中で一番危険なのは、メンタルが下がってしまうことです。
ミスを笑って対処できるぐらい軽く受け止める方が、本番中はスムーズに解くことができます。

4.普段から意識すべきこと

4−1.目標点数を明確化する

目標点数は、だいたい何点ぐらい欲しいとザックリ決めるのではなく、
どの科目は何点必要で、総合点数は何点に設定して、最終的に合格最低点を超えよう!と厳密に決めておきましょう。

 

実際、
共通テストの国語で65%欲しいけど、古文が嫌いで試験時間が足りない、という生徒に対して、

得意の現代文と漢文を固めて、
評論70%・小説80%・古文30%・漢文80%を目標にして、総合で65%取りにいこう!

と細かく目標設定することがあります。

そうすることで、古文は暗記問題と簡単な読解問題を1問を取ればOKということになり、読めなくても焦らずパパッと飛ばして、得意の現代文や漢文に時間を回すことができるようになります。

 

全ての科目を平均的に解けることが王道ではありますが、もっと効率的に総合点を上げる手段はないのか戦略を立てることもあわせて大事になってきます。

本番では「何点取らないといけない」というプレッシャーではなく、
「何点まで落としてもOK」と心の余裕を持つことも大事ですよ!

4−2.演習中から失敗を想定

普段の勉強から「どこかでミスしてしまうもの」だと理解した上で、ミスする前提で解きながら見直しする練習をしていきましょう。

 

数学の計算ミスなら、
・1問ずつ解き終わってから見直しするのか
・解いている途中で一度見直しをするのか

英語の知らない単語が出たら、
・なんとか類推して読み進めるのか
・その単語を飛ばして読み進めるのか

 

など、見直しのタイミングは人によって向き不向きがありますので、トライ&エラーするしかないです。

自分のミスしやすい傾向はどういう時なのか、実際に解きながら自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。

私の場合、
数学は±の書き間違えや微分積分の計算ミスが多いので、計算の途中で確認するようにしています。
英語のわからない単語は、1語だけなら飛ばして読みますが、2語以上あるときは類推して読んでいますよ。

5.不安は努力の証

勉強すればするほど分からない問題が出てきて不安になる…

その不安、とても素晴らしいことだと思います。
逆に、勉強していない人は努力量が少ないので、不安になったところで「やってなかった自分のせい」で終わってしまいます。

 

努力した分だけ「もしうまくいかなかったら…」と考えがよぎってきます。

そのとき注意して欲しいのは、
「点数を取らないといけない」
「絶対に失敗できない」
と、必要以上にハードルを上げないようにしましょう。

 

一度上げてしまったハードルは、なかなか下げにくいものです。
高くなりすぎたハードルをクリアできず、「自分なんてダメだ…」とメンタルブレイクし、そのままズルズルと落ち込んでしまう人を私はこれまで数多く見てきました。

みなさんには決してそうなってほしくありません。
過度な完璧主義に気をつけましょう!

6.まとめ

本番に強い人というのは、
・失敗を想定しているので、心の準備ができている
・無理のない明確な目標設定ができている
・本番中のミスを受け流すことができる

逆に本番に弱い人は、
・不安を打ち消したり無くそうとしている
・漠然とした目標設定しかできていない
・完璧を求めすぎてしまっている

 

本番に強い人は「不安とうまく付き合ってコントロールしている人」のことを指します。

不安は、打ち消すのではなく、受け止めて横に置く。
抽象的ですが、「不安はあるけど気にしても仕方ない」イメージを持つことが大事です!

不安で仕方ない受験生には悲報ですが、
不安と一緒に受験を迎えるしかありません。

そうであるならば今から心の準備を進めて、本番に強い人になりましょう!

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。