模試の偏差値から見える成績不振の原因とは?

  • 学習法

成績アップ

 

 

こんにちは。郷中塾代表の本蔵です。

第1回統一模試の成績表が返却されました!

今年も例年に負けず劣らずの成績アップを果たしております。

皆さん良く頑張りました!!

塾生の平均偏差値アップ値はなんと7以上!

統一模試成績推移グラフ統一模試成績推移グラフ統一模試成績推移グラフ統一模試成績推移グラフ統一模試成績推移グラフ

統一模試成績推移グラフ統一模試成績推移グラフ統一模試成績推移グラフ

どの生徒も模試の成績だけでなく、定期テストの方でもしっかりと結果をだすことが出来ました!!

入塾当初は甲南高校もE判定で、すっかり自信を失っていた生徒が、

夏期講習明けの模試では鶴丸高校A判定を絶対取ります!

と意気込んでいたのが嬉しかったです。

入塾してくるお子さんたちが今まで成績不振だった原因は、もちろん個々の生徒によって詳細は異なります。

しかし、停滞している偏差値別に分析していくと「成績不振の原因について、いくつかの傾向があるといえるのではないか」と思うに至りました。

この記事では、「統一模試や全九州模試において、半年以上同じような偏差値を彷徨っている生徒」に対して、「壁を打ち破れない原因は何なのか」ということについて偏差値別に意見を述べたいと思います。

統一模試偏差値55以下(全九州模試偏差値50以下)の生徒の場合

WHY?

結論から申し上げますと、このあたりの偏差値で頭打ちになっている生徒の多くは「学習習慣がないこと」が成績停滞の原因であることがほとんどです。

偏差値60程度までなら、1問1答系の問題や(そのやり方が決していいとは思いませんが)公式に当てはめれば解けるような問題さえ解ければ到達できます。

各教科でこのような問題をしっかりと得点できていないという事は「成績向上のために必要な学習の絶対量が不足している」ということです。

そんなことありません!
ちゃんと勉強してます!

塾長
塾長
じゃあなんで暗記問題でこんなに失点してるの?
だって、やっても忘れちゃうんだもん…

以上は、成績表を前にしながら行う、初めての面談時における生徒と私とのやり取りです。

このような会話は頻繁に交わされます。

「1度やっても忘れてしまう」のは誰でも同じ!

勉強に悩む男の子

人間は誰しも忘れる生き物です。

俺は1回で完璧に覚えるぜ!

とか思ってる人の多くは大いなる勘違いです。

よし!覚えました!

とノートを閉じたその瞬間から、確実に少しずつ忘れているものなのです。

忘れないようにするためには、同じ問題を何回も繰り返すという反復演習が必須となるわけですが、学習習慣のない人はこれができません。

エスカレーター逆走

私は、知識を定着させるという作業は、上のイラストのように「下りのエスカレーターを駆け上がる」イメージに近いと思っています。

駆け上がる速度が遅ければ先に進めませんし、動きを止めてしまうと元の位置まで戻されてしまいます。

学習習慣のない人は、ちょっと走って少し上の段に昇ったら安心してしまい、すぐに休んでしまうので、いつまでたっても同じ位置から抜け出せないのです。

学習習慣がない=必要な演習量が足りていない

試験で悩む女生徒

学習習慣がないということは、得点アップのために必要な演習量が不足しているといえます。

自分自身が、またはお子さんが、このケースに当てはまるのかどうかを見分ける方法があります。

参考書や教科書を開き、

大事だと思うところにマーカーをひいてください!

と言われたときに、片っ端から線を引いてしまうような子は演習不足の可能性大です。

あらゆるところに線を引いてしまうという事は、どの部分が重要事項であるかが判別できないという事です。

もし、その単元の問題演習をある程度行っているのであれば、

この語句はよく問題で出てくるよなぁ…
あ、この実験の図もよく見るなぁ…

というように、出題率の高さから重要度の高低を推し量ることが出来ます。

学習習慣のない子全てがこれにあてはまるわけではもちろんありませんが、マーカーで塗りつぶしてしまうような子の多くは必ずと言っていいほど学習習慣がありません。

毎日、部屋で勉強してるって言うけどなぁ…

という場合は、残念ながら勉強以外のことをしている可能性があります…

今度こっそり覗いてあげてください。

お絵描きやスマホゲームに興じているのかもしれません…

統一模試偏差値60付近(全九州模試偏差値55付近)の生徒の場合

勉強する女の子

学習習慣もあり、反復演習もしっかりしている。

でもどうしても偏差値70を超えられません…

というような生徒は、「国語力不足」が原因であるケースがほとんどです。

偏差値60付近までであれば、文系科目は語句の単純暗記、理系科目も解法丸暗記で到達可能です。

しかし偏差値70の壁を超えるには、国語力が必要となります。

「国語」以外に国語力なんて関係するんですか?

という反応をする生徒は少なくありませんが、きっと納得いただけると思います。

理科や社会における記述問題の難易度は年々上がっている

考え込む男子中学生

大学入試制度改革を意識してか、近年全国的に記述問題に難易度や配点が高まる傾向にあります。

鹿児島県立高校入試においても、その傾向に変わりはありません。

20年前であれば、記述問題といっても語句の意味を答えさせる程度の問題ばかりでした。

しかし、ここ数年は「覚えている知識をどう使うか」という資料読み取り問題や、「複数の知識を組み合わせて答える」というような問題が増えています。

国語力のない生徒は、よく

分かってたんですけど、なんて書けばいいのか分かりませんでした…

と言います。

これは国語力がないために、上手くアウトプットが出来ずに得点できないというケースです。

数学においても国語力は必要!

数学

記述問題だけでなく、数学においても国語力は影響してきます。

数学は得意なんですけど、国語が全然で…

という生徒の数学の答案は、答えに至るまでの計算過程まで書かなければならない問題での減点が目立ちます。

塾長
塾長
なんで途中の過程を飛ばしちゃったの?

と聞くと、

答えは合ってるんですけど、途中の言葉をなんて書けばいいか分からなくて…

という答えが返ってきます。

数学の問題においても、「自分の頭の中での思考過程を、他者(採点者)に分かるように伝える」という能力が求められています。

この能力もまた、アウトプットするための国語力が必要となっているのです。

まとめ
・成績停滞の原因は偏差値別に傾向がある。

・偏差値60以下の場合は「学習習慣がないこと」が主因。

・偏差値70に到達できないのは、「国語力不足」に起因している。

闇雲に机に向かうだけでは、努力に見合う成果を得ることはできません。

「自分の成績停滞の原因が何であるのか」ということをしっかりと考えたうえで突き止め、改善していくことが大切です。

塾長
塾長
成績向上のために取るべき手段は一人ひとり異なります。
だから、当塾では講師と生徒の2者面談を頻繁に行い、生徒の現状に合わせた指導を行っているのです。

長期停滞している方は、是非塾の先生や学校の先生に相談してみてください。

 

今週と来週まで学校があります。

恥ずかしがらずに積極的にアドバイスを求めに行きましょう^^

それでは!