【中学1・2年生向け】勉強に対するやる気管理法

  • 学習法
  • 心構え

 

「勉強しないといけないのにイマイチやる気がおきない。」

「毎日やる気が安定せず、1日の中でも気分がコロコロ変わってしまう。」

 

皆さんこんにちは。郷中塾の栗山です。

受験勉強における悩みの1つに「勉強へのやる気を継続して維持できない」という問題があります。

これは何も高校受験に限らず、大学入試、資格試験、社会人など生涯に付きまとう永遠の課題です。

やる気さえ上がれば自然と勉強を行いますし、学習の質も自力で上げようとしていきます。

 

しかしモチベーションは維持するのは非常に難しいものです。

こと受験において原因は大きく3つあります。

1.勉強の目的を見いだせないから
2.勉強が面白くないから
3.やる気は自然と下がっていくものだから

今回は中学1・2年生の保護者の方に向けてこれらの課題に対する考え方をお話していきます。

1.勉強の目的を見いだせないから

まず前提として多くの受験生には「どうしても行きたい志望校」がありません。

口では鶴丸・甲南・中央に進学したいと言っていても、理由を聞くと「友達が目指しているから。」「偏差値が高いから。」「兄弟が行ってるから」と漠然とした答えが返ってきます。

これは無理もない事だと思います。

私自身、青年期に「良い大学に進学しなさい。」と両親や教師に言われ続けましたが、最後まで何を言いたいのか理解できませんでした。一応、言っている事は分かるのですが、人生のはるか先にあるキャリア設計に関する事を言われても実感できないのです。

ようやくこの年になって学歴の重要性を理解できましたが、それはあくまで就職や社会人経験を経たからであって、これを成長途上の中学生に体感させるのは無理があります。

余程の理由でも無い限り、志望校に対して自ら途方もない情熱を注ぐ状況にはならないでしょう。

ですので、最初は志望校合格と別に新しい目標を打ち立てる事も解決策の1つです。

1-1.目標を具体化・細分化する

この問題の本質は目標が抽象的であるという点です。

たとえば「頑張って三高(鶴丸・甲南・中央)を目指す」という問いかけは正にゴールがあいまいです。

将来やりたいことが見えていない人に対して「毎日3時間、継続して勉強しなさい」と伝えても、何をやるべきかも分からず、モチベーションは下がります。

人間は頭で想像できない行動に対して時間や労力を投下できません。

ですので、目標を大きくせずにイメージしやすいレベルまで具体化する事が必要です。

たとえば、「数学の一次関数の単元テストで満点を採る」や「理科のテキストを〇ページまで勉強する」と言った内容で構いません。小さい目標であれば具体的な取り組み内容が簡単にイメージができ、取り組むハードルが一気に縮まります。

志望校合格という大きなゴールを掲げずとも細かい目標を1つ1つ達成する事で、やる気を維持して結果的に自然と学力を上げていく事も可能なのです。

2.勉強が面白くないから

 

これは誰しもそうですが、ほとんどの子は強いられて勉強をしており、最初から前向きに取り組んでいる中学生はほとんどいません。

ではどうやって興味を持つようになるかと言うと、多くは勉強による「学力向上」という達成感を感じた時です。

例えば野球が好きな子でも素振りや走り込みそのものを楽しんでいる子はいません。練習はやっぱり辛くて苦しいのです。それでも彼らが頑張るのは練習すれば「上達して試合で活躍できる」達成感を知っているからです。

勉強も同じで1つの分野をじっくり取り組むと点数が付いてきます。勉強自体は苦しくても成功体験を得られればもう1度その快感を味わいたくなり、モチベーションアップに繋がります。

ですので、勉強を本格的に始める際は学習範囲を絞り込み、短期間で結果を出せる分野に優先して取り組む事がおススメです。

3.やる気は自然と下がっていくものだから

合格者から成功体験を聞いたり、周りが良い点数を採ったら「自分も頑張らないと!」と一時的にやる気が上がります。しかし、やる気は日数が経過するごとに萎んでいきます。

これは人間の性質であり、仕方がないものです。

この場合、最も簡単な解決策はやる気に頼らず勉強そのものを習慣にする事です。

たとえばお風呂に入ったり、歯みがきをする時にいちいちやる気を出す事はないと思います。
同じように毎日机に座る習慣さえ付いておけば、生活の一部として勉強をする様になります。

ここでのポイントも日々の勉強に大きな目標を掲げない事です。

たとえば「1日5時間勉強する!」というスローガンはカッコ良くはありますが、勉強習慣の無い人がいきなり始めても決して長続きはしないでしょう。

あくまで目的は「勉強の習慣化」なので、できるだけハードルを低くして取り組みましょう。

極端な話「1日3分だけ勉強する」という目標でも構いません。3分だけと言っても本当に3分しかしない人はいませんし、毎日続けているだけで「勉強」という行為が習慣化して徐々に勉強時間を長くしていく事ができます。

4.まとめ

以上が勉強に対するやる気を維持するためのお話でした。
 
まとめ
・いきなり大きな目標を掲げずに小さな目標を達成させる

・まずは結果を出す事を重視し、成功体験を打ち立てる

・やる気がなくとも勉強を行う様に学習を習慣化する

受験学年の中学3年生とは違い、中学1・2年生は中々勉強に熱量を注ぎづらい時期だと思います。

逆にみんなが勉強をあまりしない状況だからこそ、コツコツと取り組む事で差を付ける事ができます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。