【分析】樟南高校の出題難度&傾向と対策(社会)
皆さんこんにちは!郷中塾の栗山です。
前回、樟南高校の国語について出題難度&傾向のお話をしました。
今回は樟南高校の社会についてです。樟南高校の社会は国語・英語と比べると取り立てた特筆すべき特徴はありません。
出題難度&傾向
樟南高校の社会は大問6つからの構成です。大問1は世界地理、大問2は日本地理、大問3・4は歴史、大問5・6は公民となっています。
配点は全2点の構成となっています。
大問1(世界地理・15点程度)
- 問題傾向
2016~2018年度は用語を中心に難問がありましたが、近年は標準レベルの問題しか出されていません。
問題傾向はここ3年で大きく変わっています。例えば2016~2018年は毎年「表の読み取り」問題が3題程度出題されていたのですが、近年はたった1題しか出題されていません。また、以前は必ずあった用語問題も近年は鳴りを潜めている状況です。
代わりに、記述・読解問題が増加傾向にあり、時差の計算など新傾向の問題も出題されるようになってきました。雨温図の読み取り問題は毎年必ず1題出題されています。
- 世界地理の対策
難易度・問題傾向ともに県立入試レベルのものがほとんどです。「表の読み取り問題」は各国の農業・鉱業生産を絡めた問題がほとんどなので受験直前に中心国の産業構成を見直しておきましょう。時事や社会常識を絡めた問題が出される事もあります。2020年は「ドイツの挨拶や市場の様子」、2018年は「各国のお札」について出されていました。背景知識が無ければ難しく感じるかもしれません。
大問2(日本地理・15点程度)
- 問題傾向
傾向としては用語問題が2~3題、「表・グラフの読み取り」問題が1~2題必ず出題されます。また世界地理と同様にここ2年で記述問題も必ず1題出題される様になっています。頻出傾向が高い問題はありません。
- 日本地理の対策
全体的に標準レベルの問題です。特別な対策は必要ないでしょう。
強いて言うなら「表・グラフの読み取り」問題がやや難解で差がつきやすいと思われます。各県の農産物の生産量・人口構成、日本の貿易統計などは見直しておきましょう。
大問3・4(歴史・35点程度)
- 問題傾向
用語問題が7~9題と非常に多く出題されます。他は年表・正誤・記述問題などバランスよく出題されています。出題される時代も非常にバラバラです。例えば「近現代」がほとんど出されていない年度もあれば、丸々大問1個分出される事もあります。一般的にあまり出題されない「古代」に関する問題が多く出されていた年もありました。時代を絞っての対策は危険と言えるでしょう。
- 歴史の対策
用語問題のレベルは標準的です。中には難しい用語を答えさせる問題もありますが、得点率は低いので差は付かないでしょう。一問一答を軽く見直すだけでも問題ないと思われます。
一方で記号・年表問題にはやや難解な問題がいくつか含まれています。例えば2018年は「遼東半島の地域」、2019年は「日米修好通商条約の開港地」を答えさせる問題が出されました。もちろん回答できる事が望ましいですが、難しければ時間をかけずに確実に取れる問題に集中しましょう。
大問5・6(公民・30点程度)
- 問題傾向
2018年に国際分野の問題が出題されましたが、それ以外は「政治・経済」分野からの出題が中心となっています。歴史と同様に用語問題の数が多く6~9題程度も出題されます。他は正誤問題が中心ですが、「表・グラフの読み取り」「仕組み図」からも多く出されています。
- 公民の対策
最も差がつきやすい大問だと思われます。全体的にやや難解なレベルの問題が多く、教科書の基本事項というより応用事項が中心です。対策が出来るとすれば、「用語」「仕組み図」に関する問題です。一問一答はもとより、教科書に載っている仕組み図、例えば「大統領制の仕組み」や「官公庁の構造図」などはしっかりと抑えておきましょう。
まとめ
以上が樟南高校の社会の入試傾向・対策に関するお話でした。
・歴史は用語問題が中心で出題される時代もバラバラである
・公民は全体的にやや難解な問題構成。用語問題は元より「仕組み図」などの対策も必須
最後までお読みいただきありがとうございました。