【分析】樟南高校の出題難度&傾向と対策(英語)
皆さんこんにちは!郷中塾の堤です。
今回は樟南高校の英語について傾向やその難度を分析し、どのような対策をとるべきかを考察しました。
1.出題難度&傾向
樟南高校の英語では特別難しい問題は出題されません。しかし、全体的に県立高校入試よりは難易度が高くなっています。また問題数も多く、大問にして1~7までをわずか50分で解き終わらなければなりません。
大問の中身も年を追うごとに徐々にではありますが変化しています。ですので出題傾向をはっきりとつかむことは難しいでしょう。
中学3年間の学習範囲から満遍なく出題されており、複数の大問にまたがって出題されている単元も多いため、理解があやふやな分野があると他の受験者に大きな差をつけられることになるかもしれません。
具体的にここ数年間の問題傾向を比較してみましょう。
2020年 | 2019年 | 2018年 | |
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大問1 | 疑問視の穴埋め(記号) | アクセント(記号) | 発音(記号) |
大問2 | 様々な構文、表現の穴埋め(記号) | 発音(記号) | 様々な構文、表現の穴埋め(記号) |
大問3 | 書き出しに続くものを選ぶ(記号) | 様々な構文、表現の穴埋め(記号) | 表現の変換(記号) |
大問4 | 表現の変換 | 表現の変換 | 短文読解 |
大問5 | 短文の穴埋め | 並び替え(記号) | 短文の穴埋め |
大問6 | 会話表現 | 短文の穴埋め | 会話表現 |
大問7 | 長文読解(物語) | 長文読解(会話型) | 長文(説明分) |
大問8 | 長文読解(説明文) | 長文読解(説明文) | ー |
以下に具体的な問題傾向をみていきたいと思います。
大問1~5
樟南高校の英語で最も落としてはいけない大問群です。出題傾向こそ違うものの、総じて平易な文法問題が出題される傾向にあります。
何より配点が大きく、ほとんどが英文法の記号問題に関わらず40~50点近い配点を占めています。文法対策さえすれば容易に取れる大問なだけに絶対に落とせない部分です。
・発音、アクセント問題が2018年度から出ているが、昨年度は出ておらず、難易度自体は易しめ
・「表現の変換問題(一文を別の表現を使って同じ意味で表す問題)」、「長文読解(説明文)」、「構文、表現の穴埋め」は毎年出題されている
・「表現の変換問題」、「構文、表現の穴埋め問題」は標準的な難易度である
大問6~8
長文問題が中心の大問群になります。長文難度はバラバラで簡単な年もあれば、一気に難易度が高くなる年もあります。対して英作文はほとんどありませんが、空所補充や整序英作文など文法を絡めた問題が代わりに出題されています。
1番解答時間を要する大問群なのではないかと思います。
・長文問題の中にも文法を問われるような問題が多く、並び替えや語彙問題(単語の意味を考える問題)が毎年出題されている
・長文は特にここ数年では専門的な内容の説明文が出題されており、語注を見ながら理解しなければならなくなっている
・日本語で記述する問題もあるが数も記述量も少ない
・会話に対する答え方、文脈に沿った正しい返答が求められる「会話表現」の問題が毎年出題されている
・去年初めて、文章から状況を想像してイラストを選択する問題が出題された
・長文の要約問題も出題されるため、文章全体の理解が求められる
対策
前に申した通り、樟南高校の英語の入試問題は毎年形式や内容が少しずつ変わっており、何をすれば合格に近づくのかということは一概には言えません。
しかし、逆に言えば特別な対策は必要ないということです。樟南高校の英語の入試問題には「とがった問題」がありません。
正しく勉強し、知識を身につければ誰もが解ける問題ばかりです。公立高校の入試問題と同じような対策をすれば良いといえばそれまでなのですが、私なりに樟南高校の英語の入試問題への対策をいくつか考えました。
・例文を丸暗記しよう!
樟南高校の大問1~5の文法問題は口語表現や定型文、さらには応用的な文法など比較的高難度の問題が出されています。
通常、学校で習う文法だけでは補完しきれないところもあるため、600選などの少し難度の高い英語例文を活用しましょう。
高校入試において例文を暗記してリズムよく読み書きできるようになることは様々な文法問題をすらすら解くことに直結します。繰り返し書いて、繰り返し音読して各単元の代表的な例文を暗記しましょう。
・わからない問題はすぐに飛ばそう!
先ほど言ったように樟南高校の英語の入試問題は時間の割に問題量が多く、どんどん解き進めなければなりません。
分からない問題に時間をかけて最後の長文問題にかける時間が無いなんていう事態は絶対に避けるべきです。
特に発音、アクセント問題は考えても仕方がないので直感でもよいので一旦埋めてすぐに次に進む癖をつけましょう。
・過去問に触れてみよう!
私立入試は県立高校入試と出題傾向が大きく違います。そのため事前に過去5年分は過去問に触れておく事をおススメします。時間配分も難しい試験であるため、過去問を解く際は大問ごとに解くのではなく、50分の試験時間内で本番を想定して解くようにしてください。
また、鹿児島県内の私立高校は概ね出題傾向が近く、似たような類似問題が出題される事もあります。余裕があれば、他校の過去問に挑戦するのも1つかもしれませんね。
まとめ
樟南高校の英語の入試問題はどちらかと言えば標準よりの難易度ですが、50分という時間で十分に力を発揮できるかどうかが大切になってきます。
特別な対策は必要ありませんが、何となくの知識では対応できないため、満遍ない学習を行っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。