【成績停滞者の共通点】あなたも無意識にしている『NG勉強法』とは?
こんにちは、郷中塾の宮園です。
難関大学合格を目指す高校生は、毎日のように参考書を広げてノートを取り、ひたすら知識を詰め込む毎日を過ごしていると思います。
ただ、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
『その努力、本当に合格に繋がる「正しい道」を歩んでいますか?』
もし、あなたが、
このような勉強をしてるのであれば、残念ながら「間違った方向」へ進んでいるかもしれません。
もし一生懸命やっているのに成績が伸びずに悩んでいるのだとしたら、あなたの努力が足りない訳でもなく、勉強の才能がないからでもありません。
多くの場合、原因は「間違った勉強方法」にあるのです。
今回は、難関大学を目指す皆さんが陥りがちな「よくある間違った勉強法」を具体的に紹介しつつ、そこから抜け出すための道筋を示していきたいと思います。
1.よくある間違った勉強法

まずは多くの高校生が陥りがちな「よくある間違った勉強法」を4つご紹介します。
1.「理解したつもり」勉強
解説を見て納得するだけで終わる勉強。復習しないので知識がなかなか定着しない。
2.「やったつもり」勉強
予習や宿題の作業に時間をかけてしまい、それでやったつもりになっている勉強。真面目な性格の人に多い。
3.「参考書コレクター」勉強
インターネットでオススメされている参考書にいろいろ手を出し、どれもが中途半端に終わってしまう勉強。
4.「孤独な努力の限界」勉強
間違った理解のまま学習を進めてしまい、見えない壁にぶつかって成績が伸び悩む勉強
これらの勉強法は、一見努力しているように見えても、実は学力の定着を妨げ、合格への道を遠ざけてしまう可能性があります。
「自分だけかも…」と不安に思っているなら、安心してください。多くの受験生が、同じような落とし穴にハマっています。
ここからは、これらの間違った勉強をさらに詳しく解説していきますので、どんな原因や問題点があるのか一緒に見ていきましょう。
ケース①「理解したつもり」勉強

まずは多くの高校生がやってしまいがちで逆に成績を下げてしまう勉強法は、解説を見て納得するだけの受け身状態の勉強です。
では、なぜ多くの高校生がこのような「理解したつもり」勉強に陥ってしまうのでしょうか?
多くの場合は「しっかりと学習する時間が確保できていない」ことが挙げられます。
例えば、鶴丸生には以下のような事に多くの時間を費やしている人がいます。
➡教科書の本文をノートに書き写し、品詞分解や単語の意味などを色ペンを使いながら時間をかけてまとめている
・数学の授業が予習前提となっている
➡未学習分野を自分ひとりで予習するので相当な時間がかかる。その上、学校から配布される演習帳は難問ばかりなので自力で解くことができず更に時間を浪費する
・英単語力が無いうちから大学受験レベルの英語長文の予習が課されている
➡予習のほとんどを英単語を調べることに費やしている
この3点に共通するのは、意味のない学習に長時間充ててしまい、「勉強時間」ではなく「作業時間」となっているということです。
このような状況に陥っている高校生がやってしまいがちな勉強が、「理解したつもり」勉強の正体です。自分の学力に見合わないレベルの勉強をしている人は、
1.「問題が難しくて解けない」
↓
2.「解き方を考えず、すぐに解説を見る」
↓
3.「宿題を終わらせるために赤ペンで解答を写す」
↓
4.「写しながら『なるほど』と理解したつもりになる」
↓
5.「難しいうえに時間がないので復習を惜しんでしまう」
↓
6.「学力が上がることなく授業だけが先に進む」
この悪循環に陥っているケースがほとんどです。
この「理解したつもり」勉強の問題点は、「自分の頭で考え抜く訓練が不足し、初見の問題に対応できないので点数が取れない」「解答を見ただけで満足してしまうため、記憶にも定着しにくいので学力が上がらない」などが挙げられます。
そして、この勉強法をしてしまっている高校生の多くは「自己認識している学力(理解したつもり)」と「模試やテストでの学力(実際の学力)」に乖離が生じてしまうことで、現状を把握するまでに時間がかかってしまい、いざ対策しようとした時には深刻な状態になっているということが往々にしてあります。
この状況から脱却するには、『勉強効率を上げて学校の宿題にかける時間を短縮する』か、もしくは、『学校の宿題に徹底的に取り組んで、全ての問題を完璧に仕上げていく』のどちらかしかありません。
もし、学校の予習を徹底するのであれば、必ず自分で試行錯誤する時間を設け、間違えた原因を分析し、なぜその解答になるのかを深く理解するように努めていきましょう。
ケース②「やった気になる」勉強

次に紹介する間違った勉強法は、一見すると成績が上がりそうですが労力に対して見返りの少ない、いわゆるコスパの悪い勉強法です。
その勉強方法とは、ノートや訂正帳を色ペンやイラストなどを使って綺麗にまとめたりする、いわゆる思考停止した状態で取り組む「やった気になる」勉強です。
それがダメということではなく、その作業自体が目的化することがまずいのです。
例えば、「ノートを綺麗にまとめなくていい」という話を聞いたことがある人は多いと思いますが、何が良くないのかわかりますか?
大正解です。
わからないことをノートにまとめることに夢中になってしまい、「気がついたら今日の勉強時間は訂正ノートをきれいにまとめるだけで終わった」という状態は、当たり前ですがもったいないですよね。
では、もう一歩踏み込んだ質問です。
わからないことをノートにまとめようとしているのに、時間をかけてはいけない理由はなんでしょうか?
端的にお伝えすると、わからないところをノートにまとめたところで、見返す頻度が少ないのでコスパが悪いです。
例えば、古文の予習や宿題で出された文章に色ペンを使って品詞分解や現代語訳した文章を『自分の学力を上げるために』見返したことはありますか?テスト前にチラって見返すだけで終わっていませんか?
結局、わからないことをノートにまとめた時間は、勉強したつもりになっただけで、成績が上がる勉強とは言い難いということです。
「わかっているけど、ついこのような勉強をしてしまう」のは、「フロー体験」という心理学的根拠がありますので、『今自分が勉強しているのは、学力を上げるための勉強なのか意識する』ことが大事です。
心理学者ミハイ・チクセントミハイによって提唱された概念で、挑戦に対して自分のスキルがぴったりと合った状態にあるときに、深い没入感や満足感を感じる状態を指します。わかりやすくいうと「作業することで興奮を覚える心理状態」のことです。
普段の勉強でも「気がついたら数学ばっかり解いてた」という状態になるのは、このフロー体験をしているかもしれません。
『目標が定まっており、それを完遂するために必要な手順が明確になっている時、作業が進むにつれて目標を達成している喜びが連続的に発生し、気が付いたら没頭していた』ということになりやすいです。
郷中塾では、このフロー体験を生徒や勉強法に合わせて意図的に取り入れ、勉強効率を上げることがあります。
一般的に、「やった気になる」勉強は、特に真面目に頑張っている人に多く、手を抜くことができないが故に努力する方向を間違ってしまい、「努力をしたのに報われない」という経験だけが蓄積し、最終的にはモチベーションの低下を引き起こして学習意欲に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
ケース③「参考書コレクター」勉強

最近、私の肌感覚ではありますが、入塾前にお話しする高校生の中には、
など、参考書に詳しい人もいます。
取り組んでいる参考書を丁寧に仕上げていれば何も問題はありませんが、時々「参考書コレクター」という、インターネットでおすすめされている参考書を片っ端から手を出している人がいます。
この勉強法の問題点はみなさんもお分かりのとおり、
・いろんな参考書に手を出した結果、どれも中途半端に終わってしまう
・インターネットの様々な勉強法に振り回され、自分に合った勉強法が見つけられない
といった、とても危険性のある勉強法です。
これから「参考書コレクター」勉強に振り回された結果、結局自分の身になっていなかった高校生Sさんの例を挙げたいと思います。
(高校生Sさんの背景)
郷中塾に入塾する前、英語を伸ばそうと思ってインターネットでおすすめされている参考書を購入し、すべての文章問題を解いた
(購入した参考書)
英語長文TheRulus2、英語長文TheRulus3、ポレポレ
(高校生Sさんの学力)
英語の偏差値55ぐらいで、九州大学志望
【Sさんの状況】
英語が苦手ということで、いろんなYouTubeやサイトを見てオススメされている教材を書店で購入して自分なりに勉強していましたが、全然成績が上がらず、困り果てて面談にきてくれました。
では、英語が伸び悩んでる状態って、何が原因だと自己分析してるの?
Sさんは「参考書をしっかり取り組めていなかったのかもしれない」という分析をしており、おそらく正しいと思いますが、自分がどこまで理解しており、どこから理解できていないのかわかっていませんでした。
そして、ここから理解度を詳細に分析するためいろんな質問が入ります。
具体例ということしかわかりません…
このあともSさんの理解度を分析するために質問を繰り返した結果、参考書の解説部分に書いていたことは覚えていましたが、それを新規の文章でどのように運用していくべきなのか意識できていなかったので、「ふーん、そうなんだ」って終わってしまっていたことが判明しました。
このように「参考書コレクター」勉強をしている人のほとんどは、受験ノウハウやテクニックを覚えることに夢中になりすぎてしまい、その運用方法まで意識が向いていません。
参考書を使って勉強しようとする意気込みは素晴らしいですが、「自分に必要な勉強は何なのか」「その参考書から何を学び取らないといけないのか」をおざなりにしていますね。
では、なぜ意欲に燃えた高校生がこのような状態になってしまうのでしょうか?
このように複数のパターンが考えられますが、共通することは、勉強意欲の高い高校生が多く、大学受験という今まで経験していない大イベントに対して準備しようと試みるも、「自分に必要な勉強かどうか」を吟味せず、インターネットの情報を鵜呑みにしてしまっている場合が多いです。
いろんなテクニックを頭でっかちの状態で学んでしまい、体系的に学習することが難しいので成績が伸び悩み、また情報取集に時間を費やして自分に合わない勉強法を繰り返してしまいがちな高校生がいます。
結局のところ、自分に合った教材を少数だけ選んで徹底的に使い込んでいく。そして、周りの情報に振り回されず、自分に状況やレベルに合った勉強法を確立していく。
この正攻法でしか成績が上がりにくいということがいえると思います。
ケース④「孤独な努力の限界」勉強

間違った勉強の最後にお話しするのは、成績が極端に悪いわけではありませんが、あと1歩成績を伸ばしたいのに伸ばしきれない難関大学志望の高校生に多い勉強法です。
難関大志望の高校生の多くは、自分で克服したい部分を自己分析して勉強することができるので、鹿児島市立図書館や鹿児島県立図書館などで黙々と勉強しています。
しかし、この「孤独な努力の限界」勉強を続けていると、次のような罠に引っかかる場合があるので注意しましょう。
当てはまる人も多いのではないでしょうか?
これは、問題の難易度や学習進度によって勉強法を変えて最適化する必要があるにも関わらず、これまで続けてきた勉強法を変えることができずに先に進んでしまっている状態ですね。
この状態になっているかどうか判断する指標は、なにか「見えない壁」によって、伸びてきた成績が停滞してきたタイミングですぐに感知することができます。
と悩んでいる高校生は、もしかすると勉強法を更新するタイミングなのかもしれません。
ここで、勉強法に注意しないといけない有名な問題集を一部紹介しましょう。
◆ 国語
得点奪取シリーズ、Canpassシリーズ
解説には採点基準が載っており、採点者の視点を持って勉強するには適した教材です。
ただし、「なぜこの設問にはこの根拠が必要なのか」「どのようにして因果関係を紡いでいくのか」を見落としやすい構成になっていますので、文章構造や筆者の意図が理解できていないのに「なるほど!」と誤認しやすいです。
◆ 数学
理解数学のプラチカ、文系数学のプラチカ
別解もついており、問題の解き方を複数パターン知ることができます。
この教材の注意点としては、「なぜこの問題を見てこの解き方を思いついたのか」という着眼点について記載がありません。なので、解説に記載のある難しい計算はできるようになりますが、着眼点が鍛えられていないので初見の難問に対して手も足も出ないことがあります。
◆ 英語
英文解釈ポレポレ、英語長文ポラリスシリーズ、英語長文The Rulesシリーズ
難関大学の文章を引用して構文や読解方法を丁寧に解説しています。
しかしながら、参考書にある文章構造を理解しただけで満足してしまい、新規文章を読んだときに使いこなせる人が少なく、結局は難関大学の過去問に取り組むときに感覚で読んでしまっている人が多いです。
注意してほしいのは、上記に挙げた参考書が悪い教材ということではありません。
自分の学力を正しく把握せず、インターネットでオススメというだけで取り組んでしまったとしたら、「孤独な努力の限界」勉強になりかねない教材としてお話ししました。
ただ、「これで合ってるのかな」と質問できる第三者の存在が重要になります。
2.間違った勉強法を脱却するには

ここまで4つの間違った勉強法をお伝えしましたが、まずはその復習をしましょう。
1.「理解したつもり」勉強
解説を見て納得するだけで終わる勉強で、手を動かして復習しないので知識がなかなか定着しない
2.「やったつもり」勉強
真面目な性格が故に予習や宿題の作業に時間をかけてしまい、そのうえ勉強したつもりになっている
3.「参考書コレクター」勉強
インターネットでオススメされている参考書にいろいろ手を出し、どれもが中途半端に終わってしまう
4.「孤独な努力の限界」勉強
難問に対して間違った理解のまま学習を進めてしまい、見えない壁にぶつかって成績が伸び悩む
みなさんは、どれか当てはまるものはありませんでしたか?
お話しにあった「孤独な努力の限界」勉強をしていたのかもしれません。
もし、このように悩んでいたとしても心配ありません。
自分の勉強法を振り返り、これらの間違った勉強法から脱却するためのアプローチについて順番にご説明したいと思います。
2−1.自分の課題を細かく分析する

一番初めに行うべきことは今自分が置かれている現状を細かく把握することです。
学校の先生も同じように「自分に何が必要なのか自己分析して、自分なりに課題を見つけて勉強しましょう」といいますが、具体的に何をすべきか明示されていないことがほとんどです。
なので、人によっては間違った自己分析をしてしまったり、そもそも何をしていいのかわからず立ち止まったりしています。
ということで、ここから具体的な行動をお伝えします。
私がよく見受ける、現状把握で一番やってはいけないことは、「苦手科目は数学と英語だ」と大雑把に仕分けてしまうことです。
大雑把にしか自己分析していないと、
と自分の実力を正確にわからないので、主観的かつ大雑把な判断をしてしまいます。
その曖昧な判断のまま勉強を進めてしまうと、
このままだと夏休み入っても数学ⅡBまで終わらない…
結局、苦手な数学を克服するどころか、「勉強してもわからないことだらけで、もうやりやくない」「勉強する範囲が広いから、いまさら頑張っても意味がない」と、学習意欲の低下を招きます。
自己分析が甘い状態のまま勉強してしまうと、学校の宿題やテストなどに合わせて優先度を下げるので苦手対策が停滞してしまい、結局苦手のまま時間だけが経ってしまいます。
そして、より焦燥感に駆られて自己肯定感が下がり、最終的には志望校を下げざるを得ないという可能性があります。
また、このとき一番勿体無いことが発生してしまっているのをご存知でしょうか?
それは、学校の宿題や予習だけで手が回らなくなり、『自分自身が持っていた潜在的な学力や地頭の良さが潰されている』可能性があるということです。
よく入塾前の保護者様から、以下のようなご相談されることがあります。
本人の努力不足なのでしょうか…?
このような相談をいただいたとき、生徒本人といろんな話をして原因を探していきますが、本人の努力不足が元凶になっていることは少なく、実際は真面目に学校の宿題や予習に取り組んでいます。
逆に、元凶になっているのは、今の自分に足りないことを把握できておらず、何の勉強をすればいいのかわかっていないので、勉強したくても何をしたらいいかわからないというジレンマの中にいる状態がほとんどです。
ということで、私がいつも生徒の学力を細かく分析するときに考えている、脳内のフローチャートを簡易的ですが英語のみ作成しましたので、一度お試しください!

どうだったでしょうか?
簡易的なフローチャートではありますが、このように苦手分野を明確にした方が、漠然と勉強するより効率的な勉強ができると思います。
2−2.インプットとアウトプットの比率を考える

自分に必要な課題を細かく分析できた後は、勉強するときにインプットとアウトプットの比率を考えましょう。
いきなりインプットとアウトプットの比率について聞かれても、何をすればいいのか難しいと思いますので、まずはインプットの勉強とアウトプットの勉強とは何なのか、一緒に確認していきましょう。
教科書を読んだり、参考書を読み込んだりする勉強のことです。
新しい知識や情報を覚える勉強のことを指しており、何かを理解するための最初のステップになります。
このインプットの段階で曖昧な知識の状態で先に進んでしまうと、たくさん演習をしても成績が伸び悩む時期がくるので、しっかりした基礎固めとして必要です。
【「アウトプットの勉強」とは】
アウトプットとは、インプットした知識を使いこなすための勉強のことです。
実際に問題を解いたり、学んだ内容を自分の言葉でまとめたりと、インプットした知識が本当に理解できているかを確認する絶好の機会であり、知識をより強固なものにするための重要なプロセスです。
今まで勉強の内容を「インプット」と「アウトプット」に分類しようと意識したことは少ないと思いますが、意識しておかないとインプットだけして「理解したつもり」勉強に陥ったり、ひたすら間違ったアウトプットで「孤独な努力の限界」勉強で成績が伸び悩む危険性が高まります。
これから勉強する時は、自分の学力に合わせてインプットする勉強とアウトプットする勉強の学習比率を考え、効率的に勉強を進めていきましょう。
例えば、先ほど紹介した英語を例にお話しをしていくと、
学習内容①:英単語(赤文字のみ)や英文法の暗記
この段階はインプットメインなので、毎日英単語や英文法を覚える習慣をつけましょう。
部活動をしながらでも、英単語であれば1週間で200語、英文法であれば1週間で1分野は仕上げることが可能なので、まずはその暗記量を目指して進めてみましょう。
[留意点①]
この段階だと、徐々に英語長文が読めるようになりますが、構文が難しい文章はまだ読むことができません。また、読めても問題を解くことができませんが、次の段階で学習するので現時点では気に留める必要はありません。
学習内容②:英文解釈や英単語(派生語)
英文解釈は、1周目はインプットですが2周目はアウトプットを意識しましょう。
英単語の派生語や赤文字以外の和訳まで覚えていくと、九州大学レベルの英語長文でも7~8割程度は読める状態になってきます。
[留意点②]
英文解釈のインプットでは何を学んでいるのか意識しないと、気がついたら英文和訳や単語力だけに気を取られ、得られるものが少ないコスパの悪い勉強になりやすいです。
学習内容③:長文読解
ここからはアウトプットメインの勉強に切り替わります。
「今まで覚えた英単語を使いこなせているのか」「構文はしっかり取れているのか」長文を読みながら今までの勉強を意識して取り組むことが重要です。
[留意点]
英語長文を読む際は、「時間内に読めるように速度を意識する」のか「文章の単語や構文の理解度を意識する」するのか、目的を持って取り組まないと、適当に演習してしまいがちです。
このように、勉強を始めた段階ではインプットメインの勉強から始まりますが、徐々にアウトプットの勉強の割合が増えていき、最終的には「インプット:アウトプット=3:7」で勉強することが一番理想的になります。
2−3.最適な学習環境を整える

正しい勉強の最後のお話になりますが、これまでお伝えしてきた「徹底的な自己分析と課題の明確化」「インプットとアウトプットの勉強比率の更新」を運用していくための実践的な内容になります。
その実践的な内容は見出しにもあります通り、最適な学習環境を整えることで集中して勉強することに尽きると思います。
では、最適な学習環境とはどのようなものでしょうか?
その通りですね。
周りの人の声が気になる環境や、誘惑が多くて気が散ってしまう環境などは避けるべきでしょう。
特に、スマートフォンの誘惑に打ち勝つには、整備された環境が全てと言っても過言ではありません。
いわゆるスマホ依存やゲーム依存は、うつ病と同じく心の病気に分類され、保険適用で治療を受ける場合があるほど深刻な状態になりかねません。
また、学習環境を考える上で切っても切れない要因は「わからないことを聞くことができる環境」でしょう。
勉強できる難関大学志望の高校生だと参考書の解説を読めば理解できるので、特に質問しなくてもいいやと軽視してしまいがちですが、無意識のうちに「孤独な努力の限界」勉強に陥って『見えない壁』に阻まれ、成績が伸び悩んでしまうかもしれません。
という人も、実は理解しているつもりになっているだけで、新規の問題を解くときに知識を使いこなせていないのであれば、学校の先生や塾の先生などに相談して、自分の詰まっている部分がどこかのか相談してみましょう。
また、最適な学習環境は人によって以下のように異なりますので、自分はどのタイプなのか確認してみましょう。
今まで図書館で勉強していましたが、テスト前になると色んな高校生でごった返し、
という人には、いつ行っても勉強する場所は確保できている自分専用の自習席を整えるべきでしょう。
また、お母さんから「あんたの部屋汚いから掃除しなさい!」と言われて
という人は、逆に整然とした環境だと逆にソワソワしてしまい、置き勉した教材が山積みになっている環境の方が勉強できるのかもしれません。
中には、
という人には、ブース型の自習席がある場所を見つけた方が、勉強効率は上がりやすいです。
このように、人によって集中できる環境は異なりますので、自分が最高のパフォーマンスを発揮できる環境は何なのか、しっかり考えておくことも大事です。
3.最後に

いかがでしたでしょうか。
よくある間違った勉強をご紹介しましたが、みなさんは当てはまるものはありませんでしたか?
入塾前に面談させていただく際、
という方がいらっしゃいます。
高校受験は倍率1.4〜1.5倍で「今年は高倍率だ!」となりますが、2025年度大学受験に関して文部科学省から「前期試験の平均倍率:2.9倍」と発表されており、大学や学部によって倍率が異なりますが、高校受験よりも厳しい世界だと言えるでしょう。
焦ってから不安の中で勉強するよりも、今できることから余裕を持って徐々に始めておきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
「勉強法が分からない」とか「志望校合格のために何をすれば良いか知りたい」という方に、個別にアドバイスをさせていただいております。
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