【教科選択】生物と物理 どっちを選ぶべき?【判断基準】
突然ですが、人生において大きな選択をしたことはありますか?
高校2年生になると、勉学において最も大きな選択をします。
それは“文理選択“です。
この選択によって、「就職する職業」や「学習の方向性」が一気に絞られます。
将来に大きく関わるこの選択は、誰しもとても慎重に行うと思います。
しかし、それで終わりじゃないんです!
もう一つの大切な選択がすぐにやって来ます。
それは「物理を取るか、生物を取るか」、文系の子なら「日本史、世界史、倫理、地理のどれを取るか」という選択です。
今回は、私自身の体験を踏まえて、
と迷っている人に向けてアドバイスを書こうと思います。
1.生物と物理の特徴
まずは、生物と物理の特徴を知りましょう。
・暗記が多い。
・考察問題、論述問題が多い。
・計算問題が少ない。
・比較的安定した点数を取ることができるが、高得点は取りにくい。
・暗記は少なく、公式を覚えるくらいで済む。
・計算問題が多い。
・満点近くを狙えるが、少しわからない部分があると一気に点数が低くなる。
生物も物理も、それぞれのデメリットとメリットが真逆のため、好き嫌いがかなり分かれると思います。
私は暗記が苦手な上に、数学が好きで得点もしっかり取れていたので、物理を選びました。
2.好き嫌いで決める?
高校1年生までは、どちらの教科も基礎範囲を学習します。
物理と生物の特徴が真逆なので、1年生の終了時点で生徒一人一人の好き嫌いがはっきり分かれやすく、そのまま好きな教科を選ぶ人が多いと思います。
実際、私も好き嫌いで即決しました♪
といった子は、迷ってしまうかもしれませんね。
となった時のために、選択するときの指針になりそうなことを以下に二つ書いてみます。
2-1.大学入試のことを考える
2つのうち教科を1つに決めて、2年間勉強していくことになります。
大学受験がそろそろ近づいてきて、行きたい大学が見つかった!
そんな時、受験科目の要項を見て頭を抱える人がいます。
そういう学校がたまにあります。
(九州大学医学部医学科は2次試験において生物を選択することが出来ません!)
進学したい大学が決まっている人は、大学受験要項をチェックしてみてください。
いくら好きな教科を選択したとしても、
なんてことになれば意味がありません!
2-2.大学に合格した後のことを考える
私は鹿児島大学医学部医学科を受験するとき、物理を選択しました。
合格して喜んだのも束の間。
大学での授業を円滑にスタートするために、自分の行きたい学部の専攻がどっちの教科を取っていた方が勉強しやすいかもチェックして、教科を決める一つの目安にするのもいいかもしれません。
例えば理系学部だと、
<理学部、工学部系の大学の場合>
物理の知識を多く使うので物理選択者は授業についていきやすくなります。
<農・水産学系、看護・保健学系、医学系の場合>
生物の知識を多く使うので、生物選択者は多少楽かもしれません。
3.医学部受験の一般論は当てになる?
最近は、インターネットの発達によって、何かを迷った時にインターネットを使って世間のことを知ることも多いです。
今回のように、「文理選択」や「教科選択」といった大きな選択に関しては、調べる人もたくさんいると思います。
そんな時、試しに“医学部 生物 物理 有利“と言ったワードを検索にかけてみると、「医学部を受験するなら、生物・物理どっちが有利か!?」といった見出しのブログが大量に出てきます。
結論から言うと、「自分の好きな方を選べ」!
チラホラと「物理の方が選択している人が多い」「医学部は生物が当たり前だ」と言っているサイトや先生を見かけますが、正直大差ありません。
2で大学に入学した後に生物、もしくは物理を選択していたら授業が楽になる教科を述べましたが、それはあくまで本当にどちらの教科も『自分にとって「得意・不得意」「好き・嫌い」が大差ない』と感じた時の対処法です。
なんと言っても、一番の目的は「大学に受かること!」。
シビアな大学受験を乗り切るためには、選んだ教科で高得点を取らなくてはなりません。
色々な記事を見てしまうと、自分の選択した教科に不安を覚えて自信を無くすだけです。
そもそも、どっちが有利か分かっていたら、みんなそっちを選びますよね?
今回は、理系に進むと決めた後の、生物・物理の選択方法についての記事を書きました。
この記事が、悩んでいる生徒さんたちの手助けになることを願っています!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。