鹿児島実業の出題難度&傾向と対策(社会)

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皆さんこんにちは!郷中塾の田中です。

今回は鹿児島実業高校の社会についてです。まずは例年の問題傾向を見ていきましょう。

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大問1世界地理世界地理世界地理世界地理世界地理
大問2日本地理日本地理日本地理日本地理日本地理
大問3日本史(江戸まで)日本史(江戸まで)日本史(江戸まで)日本史(江戸まで)日本史(江戸まで)
大問4日本史(明治以降)日本史(明治以降)日本史(明治以降)日本史(明治以降)日本史(明治以降)
大問5公民公民公民公民公民

出題難度&傾向

鹿児島実業高校の社会は大問5つからの構成です。大問1は世界地理、大問2は日本地理、大問3・4は歴史、大問5は公民となっています。

大問1(世界地理・18点程度)

  • 問題傾向(全8~9題程度)

約半数が用語問題です。用語の難易度は易しめですが、「GNI」「ウラル山脈」など馴染みの薄い問題も出されています。

また、雨温図や貿易統計など表・グラフに関する問題が毎年出題されています。雨温図は過去5年間で3回、貿易統計は2回出題されています。

  • 世界地理の対策

最も差がつくのは表・グラフ問題だと思われます。例えば、アメリカ国内での雨温図分布や、アフリカ主要国間での貿易分類など、やや難解な問題が度々出題されています。

世界の各地域について、それぞれ代表的な統計グラフや雨温図は事前に教科書で確認する事が望ましいです。

また、記号問題は「適当でないもの」を選ばせる等、引っ掛け問題が混ざっているので気を付けるようにしておきましょう。

大問2(日本地理・15点程度)

  • 問題傾向(7~9題程度)

いずれの年度も用語問題が3題ほど出題されています。難解な問題はなく、極めて標準的な難易度となっています。

表・グラフの問題では「工業統計」が過去5年で2回、「都道府県の分類」が3回出題されています。

  • 日本地理の対策

用語・統計問題含めて全体的に産業関連の問題(一次・二次・三次)の出題頻度が高くなっています。工業統計などは代表的な工業地帯・地域の特徴を押さえておけば問題ないでしょう。

しかし県の分類に産業を絡める問題がやや難解となっています。こちらも世界地理と同様に地域ごとの産業統計を事前に確認しておく事が望ましいでしょう。

大問3・4(歴史・35点程度)

諸葛亮孔明

  • 問題傾向

用語問題が7~10題と非常に多く出題されます。また、年表関連の問題が2~3題出題されます。これらだけで問題の7割近くを占める構成となっています。またそれ以外の問題に関しても知識を問う問題が多く、記述は過去5年間で1題も出題されていません。

  • 歴史の対策

用語・年表の見直しが最大の対策です。結局、記号問題にしても用語を絡めた問題がほとんどを占めています。

と言ってもただ暗記するだけだと不十分だと言えるでしょう。用語問題の中には、年表中の空欄を埋めるタイプの問題も2年連続で出題されており、時代の流れを踏まえながら覚えたり、出来事の因果関係を踏まえながら用語を復習するようにしておきましょう。

大問5(公民・33点程度)

  • 問題傾向

問題の冒頭に該当年度の年表が提示され(2020年の主な出来事の表をみて答えよ等)、それについて回答していく形式となっています。地理や歴史に比べて用語問題が少なく、全体で5題ほどしか出題されておりません。

近年の傾向としては、昨年度過去5年間で初めて記述の問題が出されました。県立入試の記述重視の傾向を反映したかは不明ですが、注視する必要がありそうです。

  • 公民の対策

受験年にあった重要事項は必ずチェックしておきましょう。

例えば、2020年度入試であれば該当年に「統一地方選挙」「消費税増税」という一大出来事があり、地方選挙・消費税ともに問題として出されました。

また前述の通り、用語問題が少なく記号問題がとても多い構成となっています。記号問題はやや難解で、事項の背景や内容を理解していなければ解けない問題となっています。単純な用語暗記だと太刀打ちしづらいため、仕組みの理解に徹底して努めましょう。

まとめ

以上が鹿児島実業高校の社会の入試傾向・対策に関するお話でした。

まとめ
・地理&歴史は用語問題が中心であるため、標準事項を中心に網羅的に確認しておく。

・公民は理解力を問われる問題が中心であるため、事項の仕組みが説明できるレベルまで高めておく

最後までお読みいただきありがとうございました。