ケアレスミスの防ぎ方
さて、受験生にとって、入試の結果に直接関わってくると言っても過言でない夏が到来しました。
定期考査や模試、学校や塾での三者面談も控えている中で、周りの友達が勉強に励み始めたのを見て焦ったり、自分の成績と志望校とのギャップに悩んだりしているかもしれません。
そこで、今回は誰しも1度は経験したことがあるケアレスミスについて書いていこうと思います。
などと、テスト後に気づくことが多い人は特に目を通してみてください!
1.ケアレスミスはどうして起こる?
careless(注意不足の)miss(間違い)という意味の通り、いつもなら解けるであろう問題をうっかり間違えてしまうような答案がよく見受けられます。
あとから生徒に聞いてみても、
と残念そうにしています。
しかし、不思議なことに、そういう子に限ってまたケアレスミスを繰り返してしまいます。
テスト後に反省してはいても、そう簡単に減らないのがケアレスミスのタチの悪さです。
テスト後に反省しても減らないのは何故でしょうか?
答えの鍵は、テスト中の余裕のなさにあります!
テスト中、受験生は問題を解くことに必死です。
常に頭をフル回転させ、今までの記憶を辿りながら、知識、解法を思い出して問題と戦っています。
また、時間も限られているので、そう悠長にもしていられません。
1問解いてすぐ次、また解いて次、の繰り返しです。
一つでも問題に時間を取られると、残りの問題を急いで解くことに意識が向けられ、自然と余裕はなくなっていきます。
そうして余裕がなくなったところにケアレスミスはつけ込んできます。
「時間の焦り」「問題を解けない焦り」「少しでも点数を伸ばしたいという焦り」が、ケアレスミスは大好物なのです。
では、どうしたらケアレスミスは減るのでしょうか?
2.まずは自覚すること!
私も今のあなた同様、中学生の頃はとてもケアレスミスが目立つ生徒でした。
しかし、そのことを自覚するのは高校入試わずか3ヶ月前でした。
当時の自分は、テストを5科目受けたら3科目でケアレスミスをするほど、おっちょこちょいでした。
しかし、自分では「まぁ次のテストでは大丈夫だろう」ぐらいの軽い気持ちでいました。
その頃の自分は、「たまたま問題を読み間違えただけ」という考えを持っていて、「いずれは無くなるだろう」と軽い気持ちでいました。
しかし、入試を3ヶ月前に控えたテストでもケアレスミスがなくなりません。
そこでようやく、「自分はこのままではいけない!」という事を悟りました。
何か行動を変えないと、一生減らないのだと初めて気づいたのです。
そこで自分はようやくキーワードチェックというものを始めました。
詳しいやり方は次項でまとめますが、この習慣づけによって本番ギリギリでようやくケアレスミスを減らすことに成功しました。
ケアレスミスの頻度は少ないという人も、少しでもしたことがある人は、「自分はケアレスミスする恐れがある」と自覚してください。
そして、「自覚はしたけど減らし方が分からない」なら、次項から具体的な方法について書くので参考にしてみてください。
3-1.キーワードチェックを怠らない!
そもそもキーワードチェックという方法をご存知ない方も多いかと思われます。
キーワードチェックとはその名の通り、問題のキーワードとなる部分に自分でチェックを入れていく方法です。
具体例を挙げますと、例えば問題文で
という記号問題があったとします。
このような一見簡単に解けそうな問題に、キーワードチェックはとても活きてきます。
この問題なら、「誤っているもの」「2つ」の2箇所に丸をつけます。
こうすることで、
などというケアレスミスはなくなるはずです。
キーワードチェックを日頃から習慣づけることは、ケアレスミスの減少に直結します。
また、この習慣は高校入試だけに留まらず、その先に待ち受ける大学入試や、英検、国家試験など全ての試験において活用することができます。
どんなテストであれ、キーワードチェックをやっていて損はないでしょう!
3-2.諦めるときは潔く
テストにおいて分からない問題を飛ばすことは非常に大切です。
さらに言うなれば、問題を飛ばしたことを忘れるぐらい気にしない方がいいでしょう。
などと考えていると、どうしても他の問題で取り返そうとします。
そこに生じる焦りが、さらに自分の調子を下げてしまいます。
その上ケアレスミスもしやすくなるので、テストは焦れば焦るだけ不利だと思ってください。
ぐらいの楽なテンションの方が、自分の実力を発揮しやすいものです。
緊張するのは仕方のないことですが、割り切って考えることも大切です。
ただでさえテストは時間が足りないものです。
テスト毎に難易度に差はありますが、どんなテストであっても、ある程度安定した成績を取り続けることがこれからの時期は重要になってきます。
そのためにも日頃から、どんな問題が来ても落ち着いた精神状態で受けられるような心構えをしておきましょう。
・キーワードチェックが有効。
・諦め(見切り)も大切。
鹿児島県立高校入試において高得点をとるために大切なことは、難しい問題を解くことではなく、自分の解ける問題をしっかりと得点することです。
様々な知識を覚えることは大切ですが、簡単なミスを減らすこともまた、大切なことなのです。
皆さんが実りのある夏休みを過ごすことを願っています!
頑張りましょう!!