医学部生が教える!【中学生向け】国語の漢字・文法の勉強法

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こんにちは、郷中塾の矢野です。

今回は、国語の漢字、文法をマスターすることがいかに大事であるかということ、その勉強法についてお話していきたいと思います。

たくさんの問題が出題されるわけではないこの2つの分野ですが、だからこそ他の人と差をつけられる分野でもあります。

次の国語の試験であと少し点数を伸ばすことができるように漢字、文法の勉強についてお話していきたいと思います。

1.漢字・文法の配点はどのぐらいなのか?

漢字・文法の配点は少ないと思われがちですが、実はそこそこの配点があります。

また、漢字や文法の力は論説文や古典の点数にも波及効果があります。

鹿児島県立入試(計90点)

漢字14点+文法2点=合計16点(90点満点)の出題です。

国語文法の配点が非常に少ない一方で、漢字は14点も出されます。漢字は記述が6点、読みが6点、画数が2点分出されます。

私立入試(計100点)

鹿児島高校を参考にすると、漢字26点+国語文法4点=合計30点(100点満点)の出題です。漢字が圧倒的な出題割合を占めているのが一目瞭然ですね。

漢字は読み書きはもとより、部首・書き順などもわずかながら出題されています。

今回は鹿児島高校を例に出しましたが、他の私立高校も同じぐらいの配点割合です。

2.漢字は満点を取るつもりで挑む!

このように国語のテストで必ずと言っていいほど出題される漢字ですが、漢字で確実に点数を取ることはできているでしょうか?

おそらく、1,2問は読めない、書けない漢字があって点数を落としてしまうことがあるのではないでしょうか。それはとてももったいないです!

なぜもったいないかと言うと、テストや入試に出題される漢字は必ず教科書に載っているものだからです。教科書にも載っていない漢字の読み書きを問う問題は出ないということです。

つまり、漢字は基礎的な知識でありながらやった分だけ点数につながるということなのです!

しかし、中学校3年間で習う漢字の量は1130字とかなり多いです。そのため、テスト直前、ましてや入試直前に慌てて覚えようとするのは無謀であると言えます。

漢字の覚え方

漢字は甘く見られがちですが、先ほど言ったように読み書きができれば点数になるところなので漢字の勉強を怠ってはいけません。

英単語のスペルを書いて覚えなければならないように、漢字も繰り返し書いて覚えなければなりません。漢字を勉強するためにいろいろな参考書は必要なく、学校で使っている教科書や漢字のワークを使えば充分です。

中学校によっては毎日ノートに漢字100字を書く宿題があるところもありますが、このように習慣的に勉強していくことがとても大事です。私が中学生のときにも漢字100字の宿題がありましたので、そのやり方を簡単に説明します。

漢字の勉強方法

始めて見る漢字を勉強するときには、教科書やワークを見ながら100字書いていってかまいません。

そして、ある程度見慣れてきた2,3日目には見ながら書くのをやめ、テスト形式で書いていきます。

まず、ワークの漢字だけを見て、ノートに読み方を書いていきます。すべての読み方を書いたら、ワークを閉じて、テスト形式にした漢字を埋めていきます。そして最後に自分の書いた漢字が正しいかどうか丸付けをしていきます。

もちろん、間違えた漢字や覚えていなかった漢字はメモ用紙などに3回ほど書いて完成です。

これを聞くと、時間がかかる!丸付けもやり直しも面倒くさい!と思うかもしれません。

しかし、答案が返されたときに漢字で減点をされて悔しい思いをしたことはありませんか。私は何度かあります。

日々コツコツ漢字を覚えるようにしておけばそんな悔しい思いをすることもなくなると思いますし、テスト前に焦って漢字の勉強をする必要もなくなります。テスト前は自分がよく間違える漢字だけを復習すればよいですし、他の勉強に時間を割くことができます。

3.文法は暗記ではなく、理解する

国語の文法に苦手意識を持っている中学生は多いのではないでしょうか?

試験では今までに見たことのない文章が出てくることがほとんどで、品詞もたくさんあり、覚えることもある程度多いです。

文法は漢字とは勉強の仕方が異なってきます。文法は漢字のように書いて覚える、コツコツ繰り返すことでできるようになるというものではありません。

文法には何かしらのルールがあります。ですから、そのルールを理解してしまえばどのような問題が出題されても対応することができるのです。

学校の定期テストなら、授業で使った文がそのままテストに出ることがあるかもしれませんが、その場しのぎで文を丸暗記しても入試本番で同じ問題が出ることはほとんどないでしょう。

また、多くの中学生が苦手意識を持っている分野であるということは、逆に言えば周りと差をつけられる分野であるということです。

一回理解出来てしまえばどんな問題にも応用できるので、文法をおろそかにするのはとてももったいないと言えるでしょう。

土台を固めて応用に

これはどんな学びにも共通して言えることですが、人に説明できるレベルにまで仕上がったら、本当に知識を自分のものとして身につけられたということだと思います。

国語の文法は多くの中学生が苦手とする分野です。もし、周りの友達で文法につまずいている人がいるのならば、自分の知識が本当に身についているのかを確認するという意味も込めて、友達に説明をしてみてください。わかりやすく伝えようとすることで、バラバラだった知識が繋がり、頭の中で整理されていくと思います。

仲間と勉強する生徒たち

そして忘れてはならないのが基本の文法事項は暗記をして頭に入れておく必要があるということです。今までの話の流れで、理解さえすれば文法はできるようになる!と思われたかもしれませんが、それはだいたい正解です。

なぜ、だいたい正解なのかと言いますと、基本の文法事項を覚えなければ理解することが難しいからです。例えば、中学生の皆さんは品詞をいくつ言えるでしょうか。その品詞ひとつひとつの意味や、どれが活用できる品詞か、助詞と助動詞の違いは何か、など完璧に言えるでしょうか。これらの基本的なことを頭に入れずにどんどん問題ばかり解いていっても、

自信を持って答えを書くことはできないでしょうし、時間だけが過ぎていってしまいます。

これも国語に限ったことではありませんが、基礎という土台がしっかり出来ていないと、その上に積み上げられる応用は不安定で崩れ落ちてしまいます。基本的な文法事項は割り切って覚えることにして、土台をしっかり固めましょう。そうすることで、文法のルールに気づくことができ、スムーズに問題も解けるようになってくると思います。

4.まとめ

漢字や文法を勉強することがいかに大事であるかということ、どのように勉強していけばよいのかということをお話してきました。テストで漢字や文法の占める割合はあまり多くはありませんが、その1点が入試で結果を変えてしまうこともあります。漢字や文法が得意分野に変わるように今から取り組んでいきましょう。

次の国語の試験でいつもより1点でも多く点数が取れることを願っています!