受験勉強における基本的な参考書の選び方
突然ですが皆さんは普段の学習に参考書を活用していますか?
受験を勝ち抜く上で参考書は効率の良い勉強をサポートしてくれる便利なものです。
しかし、あまり活用したことのない人にとってはどれを選んだらいいかわからないと抵抗があるかもしれません。そこで今回は参考書の選び方についてお話していきたいと思います。
1.参考書の用途や目的を決める
まず参考書を購入する目的とは何でしょうか?
「苦手教科を克服したい」
「今持っている参考書を使い終わったから」
色々と理由はあるかもしれませんが、私は学校や予備校の授業で補えない知識の補足だと思います。なぜなら受験勉強は学校・予備校のカリキュラムが根本にあり、最も学習時間を費やすからです。
にも関わらず、とりあえず勢いで参考書を買って、ほとんど使わなかった経験はありませんか?
「友達が楽しそうに解いていたから」
「この参考書はベストセラーだと聞いたから」
などあいまいな動機で参考書を買っても効果はあまり見込めません。
参考書はあくまで『参考』とすべき書物であって、最重視すべきは学校・予備校の授業です。授業で補足できない部分を補うのが参考書の大きな役目です。
ですので、今受けている授業との相性の良さ・相乗効果で選ぶのが最も良いと思います。相性で選べば参考書を授業の度に活用するので全く使わずに終わる事も少なくなるでしょう。
2.レベルに合った参考書を選ぶ
極めて基本的なことですが、参考書学習は自分のレベルにあったものを選ぶかどうかで大きく決まります。
特にありがちなのが、身の丈に合わない難しい参考書を選んでしまうことです。
私も経験した事がありますが、志望校が高い人ほどレベルの高い勉強をしようと思い、難しい参考書を手に取りがちです。たとえば医学部志望であれば誰しも、『最難関大向けハイレベル理系〇〇!』などのキャッチコピーに心躍った事があると思います。
しかし勉強は階段を一段一段上っていくようなもので、急に高いレベルにしてもつまずいてしまうことが多く、結果的に遠回りになってしまいます。参考書を選ぶ時は背伸びをせず自分にあった参考書を選ぶことが先決です。
不安な人は標準レベルの参考書をお勧めします。なぜなら実際の入試ではほとんどが基礎・標準分野から出題されるからです。
そして、基礎・標準分野が完璧な受験生というのは案外少ないものです。応用的な参考書をするのも良いですが、まずは基礎をしつこいほどに固めるために参考書を選んでみてください。
3.解説の分かりやすさ
自分のレベルに合った参考書を選んだら次にチェックすべきが解説のクオリティです。
ここで皆さん、塾や学校の授業で勉強するのと参考書で勉強するときの大きな違いは何でしょうか?
それは質問ができないということです。もちろん自習室にいれば質問対応の先生に聞くことはできますが、参考書をやっているときいつも質問に答えてくれる人がいるわけではありません。
そこで重要になるのが、参考書の解説量やわかりやすさです。参考書の中には解説の部分を省略しているものもあります。そのような参考書だと分からないところがなかなか解決せず最後までやるのが大変になって途中で挫折してしまうかもしれません。
ですので、参考書の中身と同じぐらい答えや解説もしっかりとチェックしてみましょう。
具体的にいうと、選択問題の解説であれば間違いの選択肢がなぜ間違いなのかまで説明されているもの、数学であれば式だけでなく言葉での説明が加えられているもの、理科であればイラストや図などイメージしやすいものなどがよい解説だと思います。
参考書を選ぶ際はぜひ解説までチェックしてみてください。
4.まとめ
以上が参考書の選び方についてのお話でした。
・自分のレベルに合わない参考書は選ばない
・活用のポイントは解説の分かりやすさ
最後までお読みいただきありがとうございました。
これまで参考書の選び方をお話してきましたが、後は選び抜いた「一冊の参考書を完璧にする」という事が重要です。
ご存じの通り何冊もの参考書をやって浅い知識を身に付けるよりも、一冊の内容を完璧に習得するほうが実際の試験でははるかに役に立ちます。しかし、目移りしてしまうのが人間と言う生き物。そこは堪えてしっかりと目の前の参考書をマスターしていきましょう。