鹿児島大学共同獣医学部に現役合格するには?【甲南高校出身者の体験談】

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こんにちは、郷中塾の原口です。

突然ですが、みなさんの志望校は難関大学や難関学部ですか?

医学部医学科に行きたいです!

志望校が難関大学や難関学部の人だけでなく、自分が「ここに行きたい!」という大学が決まると勉強にも身が入りますよね。

しかしながら受験生だった当時の私を含めて多くの高校生は、自分の学力と志望校のレベルが離れていることが多く、本当にこのままでいいのか迷ったり悩んだりすることがあると思います。

私は現在、鹿児島大学共同獣医学部獣医学科に在籍していますが、高校3年生の春は模試の判定も悪くて本当に苦しかった時期があります。

 

なので今回は、
私が甲南高校に入学し、鹿児島大学共同獣医学部獣医学科に現役合格できた経験を踏まえて、「難関学部に合格するために今からできること」についてお話ししたいと思います。

1.志望校を決めよう

 

はじめに、最も大事な志望校の決め方についてお話ししていこうと思います。

1−1.志望校を設定してみる

 

みなさんは志望校は決まっていますか?

志望校が本当にここでいいのか悩んでいます…

特にこの時期は悩んでいる高校生もたくさんいらっしゃるでしょう。

それでも、私は『早い時期から志望校を設定したこと』が現役合格の大きな要因になったと考えています。

志望校を設定するのは高校1年生からすべき受験対策です。
多くの高校では2年生に進級する際に文理選択があり、この文理選択によって進学できる大学が限られることが多々あります。
何も考えずに文理選択や科目選択をしてしまい、高校3年生になってから後悔していた友達もいました。

理系の中でも、生物選択だと工学部が受験できず、物理選択だと農学部が受験できない大学もあります。

私は国語や英語などの文系科目が得意でしたが、私は小さい頃から獣医師になるという目標があり、獣医学部を目指すために理系を選択しました。

得意科目で文理選択をするという方法もありますが、自分が目指す大学の受験科目を調べた上で文理選択や科目選択をする方法の方が勉強を頑張れると思います。

1-2.志望大学について調べる

 

先ほどもお伝えしましたが、大学受験では、大学や学部ごとに試験に課される科目が異なります。

同じ獣医学部でも、
鹿児島大学だと数学Ⅲが出題されず、数学ⅠAⅡB・理科1科目・英語が出題されますが、
山口大学だと数学ⅠAⅡBと理科1科目だけになり、逆に共通テストでほとんど合否が決まるような方式もあります。

志望校によって、勉強する科目の優先順位が大きく変わります。

そして、自分の志望する大学が試験に課す科目を知ることで、初めて合格するための勉強計画を立てることができます。

 

また、大学によっては外部検定のスコアによる加点制度を採用しています。

実際、私が進学した鹿児島大学では英語においてこの制度を採用しており、受験の時は私もこの制度を利用しました。
ここが私の合否を分けたと言っても過言ではありません。

 

3.自分の現状把握と勉強計画

 

ここからは実際に私が行っていた「勉強方法」や「意識していたこと」等をお話ししていきたいと思います。

3−1.自分の学力を客観的に知ろう

 

みなさんは自分の学力を客観的に把握できていますか?

模試の結果はちゃんと見てるので、たぶん大丈夫だと思います。

私も「模試だけで十分でしょ!」と思っていましたが、郷中塾に入ってから全然足りなかったことに気付かされました。

私は数学と化学が苦手でしたが、
・数学は確率と数列が苦手で、基本問題しかできない
・化学は暗記が中途半端なので、全体的に苦手

等と、なんとなく現状の課題は分かっているつもりでしたが、郷中塾の先生から「これだけだと自己分析が足りない」と言われてびっくりした覚えがあります。

 

テストや模試の結果だけでは見えない自分が持っている本当の学力を知らないと、志望校というゴールを立てても効率の悪い勉強をする可能性があります。

私は高校3年から郷中塾に入塾しましたが、苦手としている数学や化学を細かく分析してもらいながら、自分の学力を正確に知ることが出来ました。

3−2.勉強計画は効率的に組もう

私も苦手科目を頑張るために計画を立てています!

苦手科目に向かって頑張っている姿は本当に素晴らしいと思います。

私は高校2年生のとき、数学や化学などの理系科目が苦手だったのですが、あまり危機感を感じておらず、その日の気分で勉強してしまっていました。

そして、高校3年生の入塾後、自分の学力が想像以上にやばいと知り、効率的に勉強するため、郷中塾の先生と一緒に計画を組んでいました。

 

ここで、計画を立てる上で良かったことを伝えたいと思います。

それは明確な数値目標を決めることです。

それってどういうことですか?

私の体験をもとにお伝えすると、自分が受験本番で取るべき最低点数を科目ごとに設定したことで、ぼんやりとした目標がとても具体的なものへと変化しました。

その目標をもとに作成された、1週間ごとに「どの参考書」「どれくらいすべき」かという自分だけの勉強計画は、受験勉強をする上でとても重要な存在だったと今改めて思います。

この勉強計画のおかげで、何時間勉強するかではなく、何を勉強するかに重きを置いて、質と量を両立して効率よく成績を上げることができました。

 

3−3.英検準1級を取ろう

 

特に鹿児島大学の医学部医学科・歯学部歯学科・共同獣医学部獣医学科を目指す高校生は積極的にチャレンジした方がいいと思います。

どうして準1級がいいんですか?

先ほどの述べたように、鹿児島大学には英語における外部試験のスコアによる加点制度が存在しています。

英検準1級以上を持っている状態で、共通テストのリーディングやリスニングで8割以上の点数が取れたら『みなし満点』となり、8割以下でも通常の点数を1.25倍にしてくれます。

私が加点制度の存在知った時の英語の成績は7割〜8割程度だったので、みなし満点を狙うために英検準1級を取得することを決めました。

受験勉強と並行して英検対策に時間を割くのはリスクがあることでもありますが、英検対策で学んだ語彙力や文章力というのは共通テストや二次試験にも必ず活きてきます。

実際私はこの加点制度のおかげで、合計得点が20点ほど上がりました。

 

3−4.単語力を身につける

 

これは英語と古典に関することですが、そもそも単語力がないと文章を読むことができません。

単語力がない状態は、数学でいうと「公式を覚えてない」と同じ状態です。

単語の暗記が大事ってのはなんとなく分かってはいましたが、やっぱりとても重要なことなんですね。

もともと国語や英語が得意だったというのもありますが、英語と古典の成績を伸ばすために単語の暗記は最優先で勉強しました。

 

そして単語を覚えるときに重要なのは、実際に覚えたのかテストをして確認することです。

ただ見たり読んだりして覚えた気になるのではなく、振り返りテストをして覚えていないところを明らかにして復習し、何回も暗記することで知識を完璧に定着させるよう努めましょう。

 

3−5.苦手教科は夏休み前に

 

私は苦手科目に振り回された思い出があります。

苦手科目ほど勉強時間がかかるのに成績が上がらない、あの時期は勉強が苦痛でしたね…

私は数学と化学がかなり苦手で、高校3年生の4月にある模試では偏差値が50を下回っていました。

それでも数学は、『基礎問題精講』という参考書を5月中に2周したおかげで、夏休み前の模試では基礎レベルの問題はほぼ全て解けるようになりました。

 

しかし、化学の勉強をなんとなく後回しにしてしまったことで、成績は上がることなく、気づいたら9月になっていました。

夏休み以降は毎週末に模試があるので勉強時間を確保しにくく、1科目でさえ基礎から復習する時間というのはありません。

そのため化学の点数はなかなか伸びきらず、基礎の問題が解けないこともあるため、共通テストは問題次第で点数が大きく変わる状態でした。

このような状態にならないためにも、基礎が固まっていないような苦手科目は、夏休み前に復習しておくべきです。

 

3−6.二次対策は共通テスト後で間に合う

二次試験の対策は夏からした方がいいって聞きました。

これは鹿児島大学に限定で言えることかもしれません。
九州大学などの難関大学は夏から二次試験対策をしないと間に合わないと思います。

 

私は共通テストが終わってから二次試験対策をしました。

「約1ヶ月ほどで間に合うの?」と疑問に思うかもしれませんが、二次試験は科目が絞られているので、旧帝大や難関私立でなければ難易度はさほど高くありません。

なので共通テストが終わるまでは、二次試験対策は必要ありません。
必要ないというより、もはや『してはいけない』とまで言い切れます。

その理由は、まだ十分に学力がついていないのに二次試験の問題を解いて、全く解けないことに焦り、共通テストの勉強だけをしてて良いか不安になってしまうことがあるからです。

こうなってしまっては、悪影響しかありません。
まずは共通テストを完璧に仕上げた方が、精神的にも学力的にも安定していくと思います。

もちろん共通テスト対策で学んだことは二次試験でも必ず役に立ちます。

4.まとめ

いかがだったでしょうか?

まずはしっかり調べた上で志望校を設定し、現状の学力を知った上で細かい計画にあわせて勉強する。

とても大変ですが、合格のためには必ず必要なことです。

今回お話しした私の体験が、少しでも受験生の助けになればと思います。
志望校合格に向かって頑張ってください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。