【最新版】鶴丸・甲南・中央高校の大学進学実績を比較してみた

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こんにちは、郷中塾の宮園です。

 

4月も終わり、少しずつ学校の生活に慣れてきて余裕が出てきた頃だと思います。

さて今回はタイトルにもある通り、鶴丸高校・甲南高校・鹿児島中央高校の3校を対象に国立大学に絞った進学実績を比較していこうと思います。

鹿児島市を代表するトップ3校だけど実際の進学実績はどうなんだろう…?

また、進学実績から分かる各高校の特徴どの高校に進学すべきかについてもお話ししたいと思いますので、ぜひ最後までお読みください!

 

 

1.鶴丸・甲南・中央の過去3年間の進学実績

 

早速ですが、過去3年間の鶴丸高校・甲南高校・鹿児島中央高校の国立大学の進学実績を見ていきましょう。

ここからは旧帝大(東大・京大・阪大・名古屋大・東北大・九州大・北海道大)」、「その他有名大学群の現役合格者数を中心に比較していきたいと思います。

とりわけ九州大学・鹿児島大学の2大学は鶴丸・甲南・中央生が特に意識する大学ですので注意してみていきたいと思います。

その他の大学の進学実績が気になる方は、各高校のホームページを下記に載せておりますので、ご確認くださいませ。

(鶴丸高校|進路状況
(甲南高校|進路状況
(鹿児島中央高校|進路状況

それでは令和5年度から一気に見ていきたいと思います。

1−1.令和5年度:鶴丸・甲南・中央の大学受験実績の比較

まずは、R5年度の旧帝大を見比べてみましょう。

令和5年度鶴丸甲南中央
東京大210
京都大400
九州大12125
北海道大100
東北大000
名古屋大010
大阪大450
鶴丸と甲南は九州大学の現役進学者数が一緒なんですね!
鶴丸高校は東大や京大へ何人も現役合格しててスゴいですね。

では、次にその他有名大学の一覧を比較しましょう。

令和5年度鶴丸甲南中央
東京工業010
お茶の水女子200
一橋400
東京外国語300
筑波511
千葉011
横浜国立300
神戸120
広島8152
九州工業032
熊本11294
鹿児島59110102
その他 合計96162112

鹿児島中央高校からも筑波大学や広島大学などの難関大学に進学してますね!
鶴丸高校からも約60名が鹿児島大学に進学してて、意外と多いんですね。

1−2.令和4年度:鶴丸・甲南・中央の大学受験実績の比較

令和4年度のみ、鹿児島中央高校は各大学の現役合格者数を掲示していないため、すべて空欄となります。

それでは、旧帝大の一覧を見比べてみましょう。

令和4年度鶴丸甲南中央
東京大40-
京都大40-
九州大2923-
北海道大10-
東北大10-
名古屋大00-
大阪大22-
やっぱり鶴丸高校の方が、旧帝大への進学者数が多いですね。

次にその他有名大学の一覧を比較してみましょう。

令和4年度鶴丸甲南中央
東京工業00-
お茶の水女子20-
一橋00-
東京外国語20-
筑波34-
千葉20-
横浜国立11-
神戸11-
広島612-
九州工業04-
熊本623-
鹿児島53107-
その他 合計76152-
広島大学や熊本大学への進学者数は甲南高校の方が多いのね!

1−3.令和3年度:鶴丸・甲南・中央の大学受験実績の比較

最後に令和3年度になります。

それでは、旧帝大の一覧を見比べてみましょう。

令和3年度鶴丸甲南中央
東京大210
京都大410
九州大31172
北海道大000
東北大000
名古屋大410
大阪大630
旧帝大に進学するなら、鶴丸高校の方がいいのかな。

ではラスト、その他有名大学の一覧を比較しましょう。

令和3年度鶴丸甲南中央
東京工業200
お茶の水女子110
一橋300
東京外国語300
筑波420
千葉110
横浜国立300
神戸230
広島8132
九州工業270
熊本31714
鹿児島5099108
その他 合計82143124

鹿児島大学に進学するなら鹿児島中央高校って感じがしますね!
甲南高校も、広島大学や熊本大学だけで30名も進学したんですね!

2.鶴丸・甲南・中央の進学実績から分かる傾向

前章では過去3年間の進学実績を一気に見ていきましたね。

では、ここから進学実績から見えてくる、各高校の特徴についてお話ししていきたいと思います。

2−1.鶴丸高校の進学実績の特徴

鶴丸高校といえば、この3校の中で最も難関大学への現役合格者数が多いのが特徴でしょう。

やはり県内公立高校内で一番難しいと言われるだけのことはあります。

 

しかしながら、全員が難関大学に現役合格できる訳ではありません。

鹿児島大学をはじめとした地方国公立大学への進学する人が多いのも事実です。

 

実際、令和5年度の進学状況から見ると、
鹿児島大学への進学者数は59名ですので、仮に全校生徒を320名と仮定すると、鹿児島大学への進学率は18.4%と、約5人に1人が進学していることがわかります。

もちろん医学部医学科や歯学部などの難関学部への進学者もいますが、多くは鹿児島大学に進学しています。

 

ただし、(浪人生も含めると)やはり旧帝大への進学者数も多くなっています。

・令和3年度 92名
・令和4年度 64名
・令和5年度 42名

数字だけ見ると下降傾向ではありますが、それでも難関大学へ多くの人が進学しているのがわかりますね。

また、下降傾向の一因として、旧帝大よりも地方国公立の医歯薬系を志望する人が増えたことも大きいと私は思います。

2−2.甲南高校の進学実績の特徴

甲南高校は、東京大学や京都大学など最難関大学への進学者数は多くありませんが、難関大学から地方国公立大学まで幅広く現役合格をしているのが特徴です。

ただし、難関大学を目指すなら学校の成績で30位以内に入らないと現役合格は厳しいといえるでしょう。

 

ちなみに、国公立大学への現役合格者数はこの3校の中でダントツトップです。

令和5年度の進学状況から国公立大学への現役合格者を比べると、
・鶴丸高校    134名
・甲南高校    207名
・鹿児島中央高校 141名

と、甲南高校は他の2校と比べて、より多くの高校生が現役合格していることがわかります。

甲南高校は現役合格する人が多いって聞きますが、本当だったんですね!

学校の雰囲気が「浪人してでも難関大学へ合格!」というよりも「頑張りながら現役合格!」を優先しているので、納得の結果だと思います。

受験直前期になると、学校の先生から合格しやすい大学を紹介されるので、必然的に安全策をとる生徒が多いにも要因の1つでしょう。

2−3.鹿児島中央高校の進学実績の特徴

鹿児島中央高校の特徴は、鹿児島大学をはじめとした地方国公立大学への進学率が高いということでしょう。

他にも、宮崎大学・佐賀大学・大分大学・山口大学など、県外の地方国公立へ進学する人も多いです。

 

ただし、学年平均以上でないと現役合格は厳しいといえるでしょう。

甲南高校のときにお話ししましたが、鹿児島中央高校の国公立大学への現役合格者数が141名と、1学年300名近くのうち半数以下しか現役合格していません。

 

また、意外と思われるかもしれませんが、この3校の中で私立大学の合格者数が多いのも特徴といえます。

令和5年度の進学状況に記載されている、私立大学への現役合格者数を比較すると、
・鶴丸高校    129名
・甲南高校    240名
・鹿児島中央高校 275名

と、鹿児島中央高校は多くの受験生が私立大学を受験し、現役合格しているのがわかります。

ちなみに私立大学ってどこを受験する人が多いんですか?

内訳を見てみると、福岡大学・鹿児島国際大学・鹿児島純心女子大学・志學館大学・第一工業大学合格者が139名と半数近くが受験していることになりますね。

おそらく他の3校と比べて滑り止めを受けている人数が多いのが要因でしょう。

3.受験実績から考えるあなたに合った高校とは?

ここからは、どの高校に進むべきなのか、私の意見を踏まえてお話ししていきますね!
待ってました!

九州大学以上の難関大学や医学部医学科を目指すなら、鶴丸高校一択だと断言できます。

先述した通り、鶴丸高校が3校の中で難関国公立大学の志望者数が多く、学校の教材も旧帝大を想定したハイレベルな問題が出されています。

そうはいっても、鶴丸高校でも熊本大学や鹿児島大学などを受験して現役合格する人も多いので、受験できる大学の幅は3校の中で一番広いでしょう。

 

また、あまり知られていませんが、甲南高校は国公立大学医学部医学科の進学者数が少ないです。

国公立医学部医学科への現役合格者の進学実績は毎年1〜2名と少なく、浪人生を含めても毎年3〜5名に留まっています。

旧帝大や医歯薬系の学部に進学したいなら、学校教材や周りの友人等の環境が整っている鶴丸高校に行くべきだと思います。

 

「絶対に現役合格!」にこだわるなら、甲南高校が視野に入ってきます。

学校の雰囲気的にも現役合格で鹿児島大学以上を目指しており、受験期には学校の先生も今の学力で合格しそうな大学を勧めてくれるのは大きいと思います。

あまり気の進まない大学を勧められても、断って志望校を変えない人もいるので、絶対に言うことを聞かないといけない訳ではありません。

 

しかしながら、難関大学や医歯薬系の学部を目指すには学校教材だけだと学力レベルが足りず、周りの友人も目指す人が少ないので情報交換しにくいという反面があります。

甲南高校に進学すれば、一般的には九州大学を除く九州圏内の工学部・理学部・法学部など、学校教材だけで現役合格できる学部の中から自分に見合った大学を選んでいく受験スタイルになると思います。

学校教材や宿題のレベルが鹿児島大学〜広島大学を想定した問題が多いので、自然と鹿児島大学以上を想定することができます。

 

部活動や友人関係を楽しみながら、鹿児島大学を目指すなら鹿児島中央高校がオススメです。

数学を引き合いに出すと、鶴丸高校や甲南高校と授業進度は大差ありませんが、その2校に比べると予習が少なく、扱う問題も鹿児島大学を想定したレベルに設定されています。

「予習や宿題してたら1日が終わった…」ということが少ないので、学校の授業についていけるなら意外と自由な時間が多いです。

 

ただ、繰り返しにはなりますが、成績が学校の平均以上でないと鹿児島大学への現役合格は難しいので、のんびりしてると国公立現役合格は難しくなります。

部活動や友人関係を楽しみつつ、高校3年生になるまでには学校の成績で平均以上を目指していくことができれば、充実した3年間を過ごすことができるでしょう。

その中でも難関大学に進学する人もいるので「鹿児島中央高校に進学したら上を目指せない」ということではありません。

4.まとめ

 

今回は鶴丸・甲南・中央の進学実績をお見せしましたが、いかがだったでしょうか?

意外と知らないことが多かったので、知ることができて良かったです!

中学生の方は、少しでも高校の中身や実状を知るきっかけになれたらと思います。

また、高校生の方も自身が在籍する高校の進学実績を見ながら、自分の志望校を決めていく一助していただけたら幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。