鹿児島実業の出題難度&傾向と対策(英語)

  • 高校受験

皆さんこんにちは!郷中塾の田中です。

今回は鹿児島実業高校の英語について傾向やその難度を分析し、どのような対策をとるべきかを考察しました。

出題難度&傾向

鹿児島実業高校の英語は大問6つの構成です。毎年、問題構成は変わっておらず大問1はリスニング、大問2は空所補充、大問3は整序英作文、大問4は対話補充、大問5&6は長文読解となっています。

 2020年2019年2018年2017年2016年
大問1リスニングリスニングリスニングリスニングリスニング
大問2空所補充空所補充空所補充空所補充空所補充
大問3整序英作文整序英作文整序英作文整序英作文整序英作文
大問4対話補充対話補充対話補充対話補充対話補充
大問5長文読解長文読解長文読解長文読解長文読解
大問6長文読解長文読解長文読解長文読解長文読解

他の私立高校と比較しても、問題難易度は標準的だといえます。以下に具体的な問題傾向をみていきたいと思います。

大問1(論説文・22点)

英語の復習

  • 問題傾向

鹿児島県立入試と問題構成が非常に似ています。問題数は5題、英語は2回ずつ放送されます。第1問ではイラスト問題、第2問は内容確認、第3問は空所補充、第4問は質疑応答、第5問は英作文となっています。

  • 大問1の対策

リスニングの難易度は県立入試レベルとなっています。県立入試と同様に、1回目のリスニングで「①問題確認とメモ②解答の推測」を行い、2回目の音声で「解答の確定」を行いましょう。注意点としては2022年度よりリスニングが1回しか流れなくなった事です。鹿児島実業高校が追随してリスニングの回数を減らす可能性があります。

大問2・3(25点程度)

  • 問題傾向

空所補充,整序英作文の大問ですが、要するに英文法に関する問題です。

大問2は中1~3までの幅広い単元から問題が出されます。しかし、4,5問目は対話文形式となっており、口語表現の問題が1題は出されます。

大問3は整序英作文です。問題は標準的ですが、関係代名詞・分詞の単元から問題が1題出される事が多いです。該当問題は文章構成が複雑になるため、差が付きやすいと言えるでしょう。

  • 大問2・3の対策

難問・奇問の類は一切出題されません。基本的な文法対策で十分に対応できます。また、空所補充も整序英作文も品詞の理解が大いに役立ちます。例えば、英文が主語・動詞の順で展開する事を理解していれば、英単語の並び替えも主語、動詞に注目して整理していく事ができます。結局、空所補充も整序英作文も英文を組み立てる作業に他なりません。

大問4・5(20点程度)

  • 問題傾向

大問4・5ともに短文読解です。大問4は対話文形式の空所補充問題大問5は資料を用いた短文が1題+通常短文1題の合計2つが出題されます。いずれも文量として200語程度しかなく、英文としても易しめの内容となっています。

  • 大問4・5の対策

大問4はそもそも問題が2題しか出題されません。加えて鹿児島県立入試の大問2-1と形式がほとんど同じです。選択肢には「How about」「Can I~」など口語表現に関する記号が盛り込まれています。対話補充なので前後の英文をきちんと和訳できれば問題なく回答できると思われます。

大問5で注意すべきは表、グラフなどの資料問題です。問題自体は標準的ですが、回答に資料読み取りが必ず必要になる箇所があります。近年、県立入試でも資料問題が増加傾向にあるので慣れておくようにしておきましょう。

大問6(長文読解・30点)

  • 問題傾向・対策

「イラストの並び替え問題」「日本語での内容説明」「空所補充」「正誤判定」「自由英作文」など鹿児島県立入試とほぼ同傾向の問題が出されます。英語の文量としても同程度です。鹿児島県立入試と同じ対策で問題ございません。

まとめ

以上が鹿児島実業高校の英語の入試傾向・対策に関するお話でした。鹿児島実業高校は他の私立高校の問題と比べると鹿児島県立入試と非常に近しい傾向であることが伺えます。また、問題構成も過去5年間ほとんど変化がありません。英文法の対策を除いては基本的に県立入試対策と変わらないので、コストパフォーマンスが非常に高いと言えるでしょう。

まとめ
・鹿児島実業高校は基本的には鹿児島県立入試と同じ問題構成

・大問2,3では英文法が25点程度出題され、最も差が付きやすいと思われる

・リスニングの音声回数や資料問題など鹿児島県立入試に従って問題が変化する可能性は否めない

最後までお読みいただきありがとうございました。