【地方受験】鹿児島で受験できる私立大学一覧!【2024年度版】

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こんにちは、郷中塾の宮園です。

冬が近づき『受験直前!』という感じがしてきましたが、志望校対策は順調でしょうか?

もちろん共通テストや国公立大学の受験日は把握してると思いますが、併願する私立大学も考えはじめる時期になりました。

え?国公立志望なのに私立大学を受験すべきなんですか?

 

絶対に受験しないといけないわけではありませんが、理由がない限りは受験した方がいいと思います。

でも私立大学行く気もないし、いつ受験かもわからないし…

 

そんな人に向けて、今回は『鹿児島で地方受験できる有名私立大学』についてお話ししていこうと思います。

▶︎そもそも地方受験とは?

地方受験とは、直接大学まで行かずに近くの会場で受験することができる受験方式のことを指します。

ほとんどの私立大学では導入されていますが、受験会場や日程、受験科目など大学によってバラバラなので、細かい受験情報を把握するのが難しいでしょう。

特に、鹿児島県内の高校のほとんどが『国公立大学を目指すので私立大学は二の次…』となりやすく、受け身のままだと情報が入りにくいのが現状です。

 

私立大学を受験しないにしても、そういった情報を知らずに

気づいたら受験の申込期限が過ぎてた…

ということにならないためにも、私立大学の入試などについて知った上で『自分には不要だから受験しない』という選択を取るべきです。

「大学受験は情報戦」といいますが、志望校だけの情報に偏るのも良くありません。
少しでも可能性があるならば情報を手に入れておかないと、後手に回ってしまうので注意しましょう。

▶︎国立志望でも私立大学を受験すべき?

ぼくは国公立大学志望だから、私立大学なんて受験しても意味ないと思います。

確かに国公立大学を受験する人の多くは「私立大学の受験は不要」として考えている人が多いですが、あなたにとって本当にそれが最善手なのか、周りに流されていないか確認してみましょう。

けど、受験慣れなら共通テストで十分じゃないですか?

「共通テストで受験慣れするから大丈夫だろう」という人はちょっと待ってください!
実は、共通テストと国公立大学や私立大学の受験は様子が全く違います。

国公立大学や私立大学の受験はみなさんが想像している通りで間違いないと思いますが、
共通テストの受験会場は高校別に分かれているため、まわりにいる受験生は全員同じ高校の同級生なんです。

わかりやすくいうと、「いつもの定期考査や模試と同じ雰囲気」の受験になるということです。

 

そうなんですか!?
でもそれの何がマズイんですか?

周りに浪人生や知らない受験生がいない状態で共通テストを受けてしまっているので、

本当の受験当日の雰囲気を知らないまま、本命の受験日でぶっつけ本番!!!

という状態で受験に臨まないといけないことになります。

 

「なんだ、それぐらいか〜」という人は、無理して私立大学を受験する必要はないと思います。

逆に、

そういわれると、不安になってきます…

という人は試験慣れのためにも1〜2校は受けておく方が、第一志望で全力を出す準備運動になります。

高校受験の時は、公立高校の判定がA判定でも、私立高校を1~2校受けるのが一般的でしたよね。
大学受験でも「浪人したくない」「安心材料が欲しい」「試験慣れしたい」など、進学する予定がなくとも不安があれば、私立大学も受けておきたいですね。

▶︎合格したら入学金は払うべき?

実際に私立大学に合格した場合、合格後1〜2週間以内に入学金を支払うかどうか、という問題に直面します。

具体的にはどういうことですか?

私立大学に合格したとしても、入学金を1〜2週間以内に支払わないと合格扱いにならない、ということです。

ほとんどの私立大学では、入学金の支払期限が国公立大学の結果発表前なので
「国公立に合格発表を待ってから私立大学に進学するか考える」
という選択ができないようになっています。

国公立大学に落ちた時の安心材料のために受けるはずが、大きな出費になってしまうこともあります。

ちなみに入学金返還に関して2006年に裁判がありましたが、最高裁で「入学金は返金義務なし」ということになっています。

「じゃあ私は受ける意味がないかも…」という人も全然OKだと思います。

もちろん合格しても行く気がないなら受ける必要はないという人もいますし、安心材料のために1校だけ入学金を支払っておく人もいます。

 

なので、これに関しては第一志望に落ちた時、浪人するのかor私立に進学するのか、金銭的にも精神的にも自分はどっちを取るのか保護者と話し合って天秤にかけましょう。

▶︎鹿児島で受験できる大学一覧

では、ここから鹿児島で受験できる私立大学を紹介していこうと思います。

実際にどの大学を受験することができるの?

細かい話は後ほどしますが、
地方受験場所を大学ランク別に大まかにご紹介すると、下のような区分と考えて良いでしょう。

・早慶上理  本学のみ
・MARCH  本学・九州は福岡のみ
・関関同立  本学・福岡・鹿児島
・それ以外  本学・福岡・鹿児島

同志社や立命館とか有名大学でも鹿児島でも受験できるんだ!

情報を知らない人が多いのも仕方ありません。
各大学の受験情報は、それぞれのホームページや予備校の紹介サイトなどから確認するしかないため情報が取りにくいと思います。

 

また、受験科目ですが、大学や受験方式によって多少誤差はありますが、全体的に文系と理系で分けるとこのようになります。

●文系
必須:国語(漢文除く)、英語
選択:文系数学、社会1科目

●理系
必須:理系数学、英語
選択:理科1科目

 

では、簡易的ですが各有名大学の受験情報を紹介していきますので、気になる大学があれば確認しましょう。

・立命館大学

偏 差 値:50.0〜65.0
申込期限 :1/6(月)〜1/22(月)
受 験 日:2/1(木)〜2/4(日)
結果発表 :2/17(土)
入学金納入:〜3/1(金)
受 験 料:35,000円/回

入 学 金:200,000円

 
問題形式や特徴
記号問題と答えのみ記述となります。
数学や理科科目の途中計算や、国語や英語の記述や英作文がありません。

受験科目の主な特徴は、
英語では文法問題と整序問題が出題されるので、英語が苦手な人には負担になるかもしれません。
社会科目は語句問題が大半なので、曖昧な知識だと点数が伸び悩むでしょう。

文系は英語や社会科目が得意だと、他の受験生に差がつけやすい大学でしょう。
理系は理科1科目に絞るので、実際に過去問で出題方法やレベルを見て判断した方がいいでしょう。

・同志社大学

偏 差 値:52.5〜62.5
申込期限 :12/19(火)〜1/10(水)
受 験 日:2/4(日)〜2/5(月)
結果発表 :2/15(木)
入学金納入:〜3/11(月)

受 験 料:35,000円/回
入 学 金:200,000円

 
問題形式や特徴
全体的に記述が多い印象です。
数学が途中計算があったり国語や英語は記述や英作文があったりと、国公立大学の受験に近い形式だといえるでしょう。

受験科目の主な特徴は、
英語では会話文が出題されますが、必要な知識は少なく文章の流れさえ掴めると解きやすいです。
理科科目では、生物は60~80字の論述や語句問題が出題されており、物理や化学と比較して難易度が高いです。

理系では、よほど得意でない限り生物選択は避けるのが無難だと思います。
また、漢文出題ありとされていますが、ほとんど出題されず配点比率も低いので勉強の優先度は低いです。

・関西学院大学

偏 差 値:50.0〜70.0
申込期限 :1/4(木)〜1/17(水)
受 験 日:2/1(木)〜2/2(金)
結果発表 :2/14(水)
入学金納入:〜2/27(水)

受 験 料:35,000円/回
入 学 金:200,000円

 
問題形式や特徴
記号問題と答えのみ記述ですが、文系理系問わず数学の問題のみ記述問題が出題されます。

受験科目の主な特徴は、
英語では大問が6問あり、長文や文法、会話表現など問題傾向は多岐に渡り総合的な英語力が必要です。
数学の記述は進研模試と同様の問題形式で、難易度もレベルと同じぐらいです。

関西学院大学の合否は、数学と英語次第といえるでしょう。
数英が得意ならチャレンジ、不得意なら避けた方がいいと思いますよ。

・関西大学

偏 差 値:50.0〜60.0
申込期限 :1/6(土)〜1/17(水)
受 験 日:2/5(月)〜2/7(水)
結果発表 :専願2/16(金)、併願3/19(火)
入学金納入:〜2/27(火)

受 験 料:35,000円/回
入 学 金:260,000円

 
問題形式や特徴
数学のみ記述でそれ以外は記号選択です。

受験科目の主な特徴は、
英語は長文問題と文章を並び替えて長文を完成させる特殊な形式です。
日本史と世界史の虫食い問題は語群があるので、得意な人は満点を狙いやすいでしょう。

全体的に基礎レベルの問題が多い印象ですので、地方国公立を受験するときは選択肢に入れやすいです。
ただ高得点勝負なのでケアレスミスが命取りになるので注意しましょう。

・近畿大学

偏 差 値:40.0〜65.0
申込期限①:1/3(水)〜1/19(金)
申込期限②:1/3(水)〜2/3(土)
申込期限③:2/3(土)〜2/29(木)

受験日① :1/27(土)〜1/28(日)
受験日② :2/11(日)〜2/14(水)
受験日③ :3/8(金)〜3/9(土)
結果発表①:2/7(水)
結果発表②:2/24(土)
結果発表③:3/19(火)
入学金納入:2/17(土)、3/4(月)、3/26(火)

受 験 料:32,000円/回
入 学 金:250,000円

 
問題形式や特徴
医学部の数学以外は全科目マーク形式です。

受験科目の主な特徴は、
英語は大問が7問あり、そのうち4問が文法や語法問題です。ただ、英検2級レベルなので難しく考える必要はありません。
文系数学は定期考査レベルですが、たまに激ムズ問題があるので注意が必要です。

受験日が1月末、2月中旬、3月上旬と、通常の受験日程に加えて後期試験も地方受験が可能です。
受験日程は遅いですが、滑り止めとして3月受験を視野に入れてもいいでしょう。

・福岡大学

偏 差 値:37.5〜62.5
申込期限①:12/21(木)〜1/12(金)
申込期限②:2/15(木)〜2/26(月)

受験日① :2/2(金)〜2/11(日)
受験日② :3/7(木)
結果発表①:2/22(木)
結果発表②:3/16(土)
入学金納入:2/29(木)、3/22(金)

受 験 料:30,000円/回
入 学 金:190,000〜260,000円

 
問題形式や特徴
数学は記述がありますが全体的に選択問題が多いです。

受験科目の主な特徴は、
国語で文学史や慣用句など出題されますが、勉強効率が悪いので優先度は低いでしょう。
全体的に共通テストより易しいので基本問題ができれば合格しやすいです。

近畿大学と同様ですが、後期試験まで地方受験できる大学です。
よりベーシックな問題を丁寧に解くこと求められるので、ケアレスミスが多い人は受験する際に注意してください。

・西南学院大学

偏 差 値:47.5〜55.0
申込期限 :1/5(金)〜1/16(火)
受 験 日:2/5(月)〜2/8(木)
結果発表 :2/22(木)
入学金納入:〜2/28(水)

受 験 料:32,000円/回
入 学 金:260,000円

 
問題形式や特徴
ほとんど記号選択ですが各科目に記述が少しずつ出題されています。

受験科目の主な特徴は、
英語は長文中の英単語についての正誤問題があるので、解き慣れていないと難しいかもしれません。
社会科目は細かい部分は問われませんが、語句を書けるようにしておく必要があります。

文系大学なので理系は受験したい学部がないかもしれません。
国語や社会科目は点数差がつきにくいので、英語勝負になりやすいでしょう。

・九州産業大学

偏 差 値:37.5〜50.0
申込期限 :1/5(金)〜1/15(月)
受 験 日:2/1(木)〜2/3(土)
結果発表 :2/21(水)
入学金納入:〜2/29(木)

受 験 料:32,000円/回
入 学 金:200,000円

 
問題形式や特徴
すべて記号選択です。

受験科目の主な特徴は、
英語は英検準2級〜2級レベルで、数学は定期考査レベルです。
社会科目は選択問題がありますが、引っ掛け問題もあるので注意が必要です。

全体的に定期考査レベルで、出題方法も共通テストのようなイメージしにくい問題はありません。
ベーシックな計算問題が多いので基本問題の演習でカバーできるでしょう。

・崇城大学

偏 差 値:37.5〜50.0
申込期限 :1/5(金)〜1/24(水)
受 験 日:2/7(水)〜2/8(木)
結果発表 :2/23(金)
入学金納入:〜3/4(月)

受 験 料:30,000円/回
入 学 金:220,000円

 
問題形式や特徴
ほとんど記号選択ですが記述問題も一部出題されます。

受験科目の主な特徴は、
生物の考察問題ではたまに見慣れない形式がありますが、物理と化学は見慣れた問題がほとんどです。
数学は誘導が少なく単純な計算問題が多いので、ケアレスミスに注意しましょう。

崇城大学の過去問は、サイトから資料請求しないと手に入りませんので、受験予定の場合は、はやめに連絡しておくことをお勧めします。

▶︎私立受験の準備はいつから?

実際に「私立大学を受験しよう!」となった際に考えないといけないのが、願書の準備過去問演習のタイミングが気になるところでしょう。

正直、何からしたらいいのかわからないです…

では実際に、いつから何をする必要があるのかを見ていきましょう。

受験準備スケジュール

◆11月上旬〜12月上旬
 
受験する私立大学の選定
実際に過去問を解いたり受験日を確認したりして、「どの大学を受験するか」を暫定でも構わないので決めておきましょう。
過去問を解く時間が確保できないときは、国語・数学・英語だけでも触ると、なんとなく問題の好き嫌いがわかると思います。

◆12月上旬〜12月中旬
 
願書の請求と調査書の発行依頼
実際に受ける大学が決まったら、各大学のホームページなどから願書請求しましょう。
また、学校に受験予定校を伝えて調査書の発行依頼をしてください。発行には1週間ほどかかるので、冬休み前には依頼しておくといいでしょう。

◆12月下旬〜1月上旬
 
願書の提出と受験料の振り込み
願書に必要事項を記入後、受験料を振り込んでから郵送しましょう。
できれば郵送する際は『書留』にしておくと配達状況がわかるので、万が一受理されていない場合はすぐ発見することができます。

◆1月中旬〜2月上旬
 
第一志望と並行して私立対策
早慶上理やMARCHなどの難関大学以外は、共通テスト後から私立対策を開始します。
基本的には過去問を解きつつ、苦手な分野(英文法や語句問題など)を絞って勉強しましょう。

お分かりの通り、
調査書の発行依頼や願書請求など、想定よりも早い時期から準備する必要があります。

受験勉強しながら私立受験の準備もするので、できるところは保護者にも手伝ってもらいましょう。

願書が自宅に届いたら「消印有効」と「必着」のどちらか要確認です。
締め切りを1日でも過ぎたら、どんな理由であっても受理してもらえないので注意しましょう。

▶︎まとめ

今回は鹿児島で受験できる大学についてご紹介しました。

正直、私立についてあと回しにしてました…

このような人だけでなく、自分の受験スケジュールが完成していない受験生や、これから受験することになる1〜2年生も知っていて損はありません。

志望校合格に向けた勉強はもちろん、情報収集も意識を向けましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。