【要注意】定期テストが悪い時に考えられる3つのマイナス影響

  • 心構え

寝ているパンダ皆さんこんにちは郷中塾の栗山です。

中学生の皆さんは5月31日に行われた全九州模試の結果が返され、いよいよ次は定期テストに挑んでいる頃かと思います。

一部の公立中ではすでに一学期末テストの最中では無いでしょうか?

 

ところで、毎年よく定期テストが近づくと、こういう話を耳にします。

定期テストはあくまで学校のテストだから力を入れなくても良いよ。俺はほどほどにしか勉強しないよ。

生徒だけでなく保護者の方も、

統一模試や全九州模試は判定も出るけど、定期テストは範囲が決まったテストだから点数が良くってもねぇ...

こういう考えに行きつくのは無理もない事だと思います。

私も学生の頃は「いかに効率よく受験勉強を進めるか」にフォーカスし、定期テストを全切りしていた時期がありました。

 

しかし、今では定期テストは統一模試・全九州模試と同じぐらい重要な試験だと考えています。なぜなら学校のテストでしっかりと結果を残している生徒は合格率も高い傾向がみえてきたからです。

 

今回はそんな定期テストの重要性についてお話していきたいと思います。具体的には「定期テストが悪いことでどのような負の影響が考えられるのか?」という観点で話したいと思います。

1.子供が自信を失いかねない

ご存じの通り、定期テストは出題される範囲・テキストが決められたテストです。

ですので、しっかりと根気強く時間をかけて勉強すれば確実に点数が取れるテストです。いくら勉強の要領が悪かったとしても出題範囲を3周はし、不安な問題箇所を7周もすれば高い得点が得られるでしょう。

反復学習

一方で、統一模試・全九州模試などの公開模試は完全な実力勝負です。いくら範囲内の勉強に長時間取り組んだからと言って、確実に点数が取れるとは限りません。むしろ努力が報われない事の方が圧倒的に多いでしょう。

ですので、まずは定期テストでしっかりと結果を残し、徐々に全九州模試の点数を取れる様になるのが自然な流れなのです。

そのような中で定期テストも取れず、模試の結果も振るわなければ「自分はつくづく勉強に向いていないんだ…」と自信喪失に繋がってしまいます。

時間さえかければ点数が取れる定期テストを捨てるのは非常にもったいない行為です。

まずは努力が報われやすい定期テストで点数を取って成功体験を積み上げる事が肝要です。

2.勉強習慣が失われてしまう

勉強は普段から継続的に取り組む事が重要だ

学習についての議論がされる際、よくこのようなセリフがささやかれます。本当に間違いなくその通りなのですが、現実問題としてこれは結構大変な事です。

なぜなら多くの生徒はそもそも自発的に机に向かう事が苦手な事に加えて、勉強を始めたとしても「そもそも何に取り組んで良いか分からない」からです。

そんなもの自分が苦手な教科をやれば良いじゃないの…

と思うかもしれませんが、今度はその勉強の仕方が分からなかったり、何のテキストのどこをすれば良いのか思い浮かばなかったり、場合によっては自分が何を苦手かも分かっていなかったりします。

ですので、テストや宿題は「学校の先生という教育の専門家が勉強内容を企画してくれる貴重なチャンス」なのです。

頭を使わなくても何をすれば良いのか提示してくれるので、勉強へのハードルはグッと下がります。

とりわけ定期テストは先生方が力を入れて作成するのでその重要性は最たるものです。

定期テストは年に3~4回行われるので、その全てにしっかりと取り組むだけでも1年間の学習内容を総復習する事ができます。

たとえテスト後に一時的な知識として忘れてしまったとしても、再復習する時に1度身に付いた知識は初学より圧倒的に取り組みやすくなります。

逆に定期テストにさえ取り組まなければ力を入れて勉強する機会がほとんど失われてしまいます。勉強習慣を失わないためにも定期テストの対策はしっかりと行うようにしましょう。

3.先生からの評価が悪くなる

3つ目は単純なお話ですが、先生からの評価が悪くなるという事です。

分かりやすい指標が評定です。評定は特に中学3年生であれば入試の評価に関わってきます。そして評定を決める最も客観的な判断材料が定期テストなのです。

しかし何故か評定は生徒から軽視される傾向があります。よく耳にするのは以下の様な主張です。

評定が悪くても本番のテストで点数取れば挽回は可能なんだから!

確かに理論上はその通りです。しかし、評定がどのぐらい入試に考慮されるのかも分からない中で、受験前からハンデを負っているのは生徒側からしたら非常にストレスではないでしょうか。

 

また、定期テストでの点数が悪いと先生との関係性自体が悪化する恐れがあります。テストの答案用紙を見ればほとんどの先生はその子がどのぐらい力を入れて取り組んでくれたのかが分かります。

たとえ点数が悪かったとしても普段の様子を考えれば「あっ、彼女(彼)なりにすごく勉強してくれたんだな。」としみじみと感じたりもするのです。逆に全く勉強していなければ手に取る様に分かります。

 

学校の先生も人間なので、不器用でも頑張って取り組もうとする子を優先して応援します。授業態度も悪く、学校のテストも真面目に取り組まないとなれば目をかけて教える理由も失ってしまうでしょう。

まとめ

以上が定期テストを重視すべき3つの理由でした。

個人的に特に危険だと思うのは模試の結果は良いのに定期テストが伸び悩んでいるケースです。この結果が意味するところは「模試は要領よく乗り切ったものの直近の勉強については手を抜いてしまっている」という事です。

そういう場合は大抵「定期テストが出来なくても模試が取れているのだから良い」と自己納得して勉強に対する逃げの理由を与えてしまいます。しばらくは昔取った杵柄で乗り切れていても、コツコツ真面目に取り組む人にはいずれ追い抜かれてしまいます。

 

「千里の道も一歩より」とは言いますが、定期テストは学生生活を通してたった10回程度しかない試験です。軽く考えずにしっかりと取り組んで結果を残しましょう。

 

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。